著者
尾上 守夫
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.51, no.6, pp.657-665, 1982

医用画像に対するディジタル処理は篇ンピューター臨層撮影法 (CT) の登場を契機として急速に鍵用化されている.集積回路技術の進歩により大容量記憶や高速演算装置が容易に使用できるようになやてきて,個々の画像の孤:立した処理にとどまらず動画像の処理へと発展してきている.その現状を概観した.<br> 動画像処理の基本である重ね合わせと減算についてふれた後に,主としてディジタル・ラジオグリフィー,心アンギオグラムのうち超音波漸層像および冠動脈造影像の処理, RI画像におけるファンクショナル・イメージについて解説した.
著者
尾上 守夫
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:18849644)
巻号頁・発行日
vol.30, no.8, pp.672-677, 1976

ディジタル画像処理に有用なフーリエ, アダマール等の2次元変換は, 行方向の変換を行い, その中間結果に列方向の変換をほどこしている.画像データ行列が大規模になって補助記憶に行単位で格納しなければならない場合, 列方向の読出しは不便なため普通は中間結果を転置しているので演算時間の増加等の不都合が生じる.本論文は転置を要しない新しい演算法を報告する.とくに実数画像の場合は演算時間, 記憶容量ともに半分に節減できることを示す.また, たたみ込みおよび相関演算にも本演算法が適合していることを示す.