著者
岡崎 清市 砂村 継夫
出版者
The Tohoku Geographical Association
雑誌
季刊地理学 (ISSN:09167889)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.160-166, 2001-09-01 (Released:2010-04-30)
参考文献数
17

九十九里浜平野において, 完新世における砂質微高地列 (strandplain ridges) の形成過程が議論されて来たが, これら微高地列の区分を明治中期 (1883年頃) の迅速測図の土地利用区分を手懸かりに再検討した。その結果, 従来の区分と異なる6区分をすることができた。海岸寄りの2群は従来通り, 内陸側は4群に区分することができた。
著者
飯島 重孝 岡崎 清市
出版者
日本測地学会
雑誌
測地学会誌 (ISSN:00380830)
巻号頁・発行日
vol.8, no.3-4, pp.126-134, 1963-03-31 (Released:2011-07-05)
参考文献数
17

Variations in the rate of rotation of the Earth are determined from the comparison of the mean UT1 against an atomic time scale for the period of 7 years from 1956 to 1962. The mean UT1 is that obtained from the weighted mean of the data of eleven observatories which have kept good time observations for the period from 1955.5 to 61.5, and for-the remainning period from 1961.5 to 62.9 only the data of the Tokyo UT1 is used instead Corrections for the longitude variation which are used to obtain the true UT1 are calcu-lated from the instantaneous pole's coordinates of the Earth determined by the same authors solely from the time observation data. While, the atomic time scale is principally based on cesium frequency standards at the N. P. L. (England) and the N. R. L. (U. S. A.). As a result of this comparison correction for the seasonal variation in the rate of rotation of the Earth is separated as follows, where t is the fractions of year. As for the residual variations the general aspect of the clock-face of the “Earth Clock” may be represented by five pieces of straight lines with different inclinations for the fractional periods, 1956.057.2 (-115 × 10-10), 1957.2-58.5 (-165 × 10-10), 1958.5-60.4 (-150 × 10-10), 1960.4-62.3 (-130 × 10-10) and 1962.3- (-155 × 10-10 ?). In these residual variations, moreover, the existence of a periodic term of some 5.5 years is plausible, although it is not yet definite.
著者
岡崎 清市 砂村 継夫
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
Geographical review of Japan, Series B (ISSN:02896001)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.101-116, 1994-12-31 (Released:2008-12-25)
参考文献数
34
被引用文献数
2 4

平衡時のバームの位置と高さに関して,まず小型造波水路における実験結果から予察的な関係式を導いた。汀線からバーム・クレストまでの水平距離として定義されたバームの位置Xは,X/(gT2)3/8Hb5/8φ=0.605 (collapsing型バームの場合), 0.305 (surging型バームの場合)で与えられる。ここに, Hbは初期の砕波波高, gは重力加速度, Tは波の周期, φは海浜堆積物の粗度と透水性に依存する減少係数である。減少係数は,無次元粒径D*を用いてφ=exp(-0.04D*0.55)により与えられる。ここD*=[g(ps/p-1)/v2]1/3D,psは堆積物の密度, pは流体密度, vは動粘性係数, Dは底質粒径である。バームの高さBhは次式により与えられる。すなわちBh/(gT2)5/8Hb1/8D1/4φ=0.117 (collapsing型バームの場合), 0.067 (surging型バ一ムの場合)。原型規模での実験結果によれば, collapsing型バームの位置と高さの関係式にはスケール効果は含まれていない。 次にこれらの式に野外における適用性を,茨城県阿字ヶ浦海岸における実測データで検討した。朔望平均満潮位 (HW) を基準位として,バームの位置と高さをそれぞれ求めた。バーム形成期間中における平均波の砕波波高玩と周期テのそれぞれが,これら2式の波の諸元と置き換えられた。HWの汀線から測ったバームの位置X'は, X'/(gT2)3/8Hb5/8φ=1.14で,また, HWL上のバームの高さBh'は, Bh'(gT2)5/8Hb1/8D1/4φ=0.134でそれぞれ表せることが判った。
著者
岡崎清著
出版者
学献社
巻号頁・発行日
1969
著者
岡崎 清高
出版者
九州大学
巻号頁・発行日
1985

博士論文
著者
岡崎 清市
出版者
一般社団法人日本時計学会
雑誌
日本時計学会誌 (ISSN:00290416)
巻号頁・発行日
no.100, pp.2-11, 1982-03-25
著者
中村 修 森田 長吉 岡崎 清
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.78, no.10, pp.1263-1275, 1995-10-25
被引用文献数
7

超音波体外結石破砕裝置における誤照射防止法の一つとして,結石が確実に焦点部に存在することを検知する目的で実際の衝撃波発射前にトリガパルスを発射する方式がある.本研究ではこの方式で用いるトリガパルスの人体内伝搬の問題を時間領域差分法を用いて検討する.本文ではまず超音波伝搬路の焦点部に結石を置いた場合についてパルスの散乱・反射の様子を解析し,次にこの結石が焦点部から少しずつずれていった場合の反射波の量の変化をトリガパルス機構の動作に関連させて検討する.最後に焦点部に結石を置いた状態でパルス伝搬路付近に骨が存在する場合について,パルスの伝搬・散乱・反射の様子を調べ,骨の位置の違いがトリガパルスの動作にどのような影響を及ぼすかを定量的に評価検討する.
著者
菅 喜岐 森田 長吉 中村 修 岡崎 清
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 A (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.J85-A, no.5, pp.509-517, 2002-05-01

体外衝撃波結石破砕療法は非侵襲的という画期的な特長をもっているため極めて短期間で一般療法として臨床に定着した.しかし,衝撃波による結石破砕に伴う詳細メカニズムや生体への影響はいまだ完全に解明されているとはいえない.これら未解明の部分を解決するためには人体内超音波パルス伝搬のメカニズムをできるだけ正確に再現する手法を確立することが重要である.筆者らは最近FD-TD(Finite-Difference Time-Domain)法に基づく非線形パルス伝搬の数値解析法を提案した.しかし,この方法には水の非線形パラメータ値を通常知られている値よりかなり大きく設定する必要がある点や小さな振動部分が再現できないなどの問題点があった.本論文は基本式の変更も含めたいくつかの改良によってこのような問題をほぼ解決でき,この手法が少なくとも焦点付近の実験波形に関してはこれをかなり正確に再現できる手法となったことを報告するものである.