著者
植田 悠司 岡田 力 山根 明典 和田 友孝 大月 一弘 岡田 博美
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.458, pp.511-515, 2009-02-24
被引用文献数
1

火災・地震などの災害発生時に、大型建造物内より迅速に避難できないため数多くの犠牲者を出す事件がしばしば生じている。筆者らはこの問題を解決するため、GPS付き携帯端末間のアドホック通信により建造物内の人々の位置情報を自動的に交換し、災害発生時の人の動きにより建造物内の状況を把握・共有し、リアルタイムに適切な避難路を検索し表示するシステムの開発を目指している。本稿では、このようなシステムの実現を目指し、避難路の通行許容性を表す交通流量Qを用いたボトルネック検出手法を提案し、災害避難時の有効性をシミュレーションにより検証する。
著者
和田 友孝 岡田 博美 六浦 光一
出版者
関西大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

本研究では、(1)ノンストップ位置推定、(2)3次元位置推定、(3)モバイルロボットの自己位置推定、の3課題を解決する手法を検討し、計算機シミュレーションおよび実験によりその有効性を明らかにすることができた。さらに、モバイルロボットの自己位置推定を応用した自律移動方法の検討も行った。その結果、目的地までモバイルロボットを自律的に移動させることができることを確かめた。本研究の成果により、身体障害者へのナビゲーション、案内ロボットの移動手段などにも応用できると考えられる。
著者
宮本 亮祐 岡田 力 山根 明典 森 和也 早川 洋平 山田 祐輝 和田 友孝 大月 一弘 岡田 博美
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.449, pp.253-258, 2010-02-25
被引用文献数
1

火災・地震などの災害発生時に,大型建造物内より迅速に避難できないため数多くの犠牲者を出す事態がしばしば生じている.本研究は,情報通信技術を用いてこのような問題を解決あるいは軽減することを目的としている.すなわち,GPS付き携帯端末間のアドホック通信により建造物内の人々の位置情報を自動的に交換し,災害発生時の人の動きにより周囲の状況を把握・共有し,リアルタイムな災害発生検知および適切な避難路検索・表示を実現する非常時緊急通信(ERUC)システムの開発を目指す.本稿ではERUCの実現を目指し,災害時に周囲の人々と同じ行動を取ろうとする心理的な同調偏向によるパニック行動の伝搬性を考慮した、正確かつ迅速な災害発生位置推定法を提案する.災害発生検知の正確性や迅速性および災害避難時の有効性をシミュレーションにより検証する.
著者
岡田 博 森 康子
出版者
日本植物分類学会
雑誌
植物分類,地理 (ISSN:00016799)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.1-9, 2000
参考文献数
8
被引用文献数
2

インドネシア東カリマンタンおよび西カリマンタンからサトイモ科の3新種,Aridarum incavatum, Bucephalandra magnifolia, Hottarum brevipedunculatumを記載した。これらは全て渓流沿い植物である。体細胞染色体数はいずれも2n=26であった。
著者
岡田 博美 和田 友孝 六浦 光一 大月 一弘 榎原 博之 棟安 実治
出版者
関西大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究は,情報通信機器の未搭載車両を考慮した上で、衝突回避支援システム(VCASS)搭載車両が走行中の周辺状況の認識とその情報広報を自動的に行うことにより,安全な道路交通を可能とする次世代型システムの開発を行った。研究結果をまとめると以下のようになる。1)非情報化車両の搭乗者のもつ携帯端末に、VCASS機能を代行するシステムを装備し、車両間衝突回避を実現するS-VCASSを開発し、その有効性を実験で確認した。2)歩行者の動きを追尾し、位置予測を行うことにより車両との事故回避支援を行うP-VCASSを新たに開発した。3)関連要素技術として、RFIDシステムを用いた迅速で高精度の測距・位置情報獲得方式として新たにCRR方式、S-CRR方式を開発した。
著者
池田 良穂 片山 徹 正岡 孝治 馬場 信弘 岡田 博雄 大塚 耕司 奥野 武俊
出版者
大阪府立大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1998

本報告書は,平成10年度および平成12年度文部省科学研究補助金を受けて実施された「無人高速電車を用いた滑走型高速船の操縦性能試験法の開発」に関する研究成果をまとめたものである.高速船においては,高速航走時に操縦性能が悪くなることが知られており,時としては操縦不能などに陥ることもある.しかしながら,高速滑走艇は,姿勢ならびに速度を大きく変化させながら旋回もしくは針路変更を行うために,その操縦特性は非常に複雑であり,ほとんど解明されていないのが実状である.本研究では,高速船に働く流体力(操縦性微係数)を計測するシステムを無人高速電車用に開発し,その実験結果の有用性を確かめること,さらには滑走型高速船特有の操縦性能を評価できる新たな試験法を提案することである.平成10年度は,本学既存の実験装置を用いて操縦性微係数の一部である斜航流体力係数の計測を行い,その流体力学的特性について明らかにするとともに,無人高速電車用のPMM試験機の設計・開発を行い操縦性微係数の計測を行った.平成11年度には,平成10年度に作製したPMM試験装置を用いて,滑走艇模型の操縦流体力の計測実験を実施し,同システムによって同流体力が実用上満足できる制度で計測できることを確認すると共に,パソコンを用いた解析プログラムを作成し,計測した流体力から微係数を即座に算出できるシステムを構築した.平成12年度は,上下揺れ,縦揺れおよび横揺れを自由にした状態で模型船に左右揺れと船首揺れを強制的に与える,新しいタイプのPMM試験法を開発し,運動の計測を実施した.その結果,横揺れが大きくなるときに,縦運動が横揺れ周期の半分の周期で大きくなる運動が計測された.この運動は,コークスクリューと呼ばれているスラロームなどの周期的操縦運動や微小な船首揺れに伴う上下揺れと縦揺れの大振幅動揺であり,この大振幅動揺発生メカニズムは,横揺れによって生じる上下揺れおよび縦揺れへの連成流体力が引き金となってポーポイジングが発生したものであることをシミュレーションによって確かめた.上記のように高速滑走艇に特有な操縦性能を評価できる新しい一評価手法を提案できた.本研究で開発された実験システムは,今後の高速滑走艇の操縦性能評価において有用な多くの情報を得るための重要な道具となるものと思われる.
著者
坂井 卓 岡田 博有
出版者
日本地質学会
雑誌
地質学論集 (ISSN:03858545)
巻号頁・発行日
no.48, pp.7-28, 1997-06-30
被引用文献数
2

九州の中軸帯および黒瀬川構造帯には白亜紀堆積盆が広く発達する。その層序学的・堆積学的ならびに構造地質学的諸特徴には東アジアの活動的縁辺域で生じた白亜紀のテクトニクス変化が記録されている。黒瀬川構造帯の下部白亜紀系は断層規制を受けた堆積盆に形成され, 非海成〜浅海相ならびにタービダイト相からなる二つの異なるタイプのシークェンスが識別できる。これらは, 多くの不整合を伴って顕著な岩相変化を示す。このような堆積盆は, 分断された黒瀬川古陸上に形成された横ずれ構造盆にあたり, 白亜紀前期にカリフォルニア型のトランスフォーム縁辺が推定される。このことは黒瀬川構造帯の堆積盆が北北西-南南東の左横ずれ断層を伴うタンル-断層システムに属していたことを示唆する。一方, 中軸帯の後期白亜紀堆積盆は非海成〜浅海性相(御所浦・御船層群)と浅海〜タービダイト相(大野川・姫浦層群)の二つの異なるシークェンスからなる。前者は先白亜紀の構造に対し, オーバーラップの層序関係を示し, ベンチ状あるいは陸棚性前弧海盆に比較できる。後者は軸流運搬のタービダイト相が卓越し, 伸長性堆積盆を示す。堆積作用と変形スタイルの特徴から, 大野川, 姫浦層群はそれぞれ横ずれ構造盆, 断層規制を受けた陸棚盆に相当する。黒瀬川構造帯堆積盆の北方への顕著な堆積盆の移動は, 縫合性島弧地塊と前期白亜紀に隣接していたイザナギ・プレートの間のトランスフォーム過程に関連したと推定される。引き続く中軸帯の堆積盆のタイプの時空的変化は, 後期白亜紀のクラ, 太平洋プレートの収れん運動の変化に対応するだろう。
著者
岡田 博有
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.67, no.790, 1961-07-25