著者
尾沢 達也 西山 聖二 堀井 和泉 川崎 清 熊野 可丸 中山 靖久
出版者
Meeting of Osaka Dermatological Association
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.276-288, 1985 (Released:2010-06-04)
参考文献数
15
被引用文献数
3

皮膚保湿に於ける保湿剤の役割について, In Vitro, in Vivoでの検討を行なった。モルモットの角質層を用いた力学的検討の結果及びヒト皮膚を用いたIn Vivoの物理化学的, 生物化学的検討の結果, 次のことが知られた。(1) 皮膚保湿にとって水-保湿剤-油及びそのバランスは極めて重要であり3者は相乗的に機能を発揮する。(2) 保湿剤は皮膚保湿に重要な役割を演じており, 特に高分子系の保湿剤 (ヒアルロン酸などのムコ多糖類) と比較的低分子系の保湿剤 (グリセリン等のポリオール類やピロリドンカルボン酸などのNMF成分) の組合わせが, 相乗的に好結果を与える。(3) 理想的な組み合わせの皮膚保湿製剤は単なる物理化学的変化に止まらず, 皮膚に生物化学的変化をもたらすことを認めた。皮膚保湿製剤のモデルは皮膚保湿機構にあると解釈された。
著者
藤原 篤 松本 伸洋 川崎 清
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文報告集 (ISSN:09108017)
巻号頁・発行日
vol.452, pp.85-94, 1993-10-30 (Released:2017-12-25)
参考文献数
7

In this paper, the consensus-making process in architectural design is examined through the example of the Fukui Pref. Univ. design project. The relationship between information and repre: sentation is analized, as well as the method with which the designer makes a consensus with members involved in the project. The results are as follows ; as the design proceeds, the concretization level of the representation changes in accordance with that of information which the designer deals with, and the information given at the begining consists of various concretization levels. The problem-solving method for consensus-making changes from problem-finding to problem-solving as the design proceeds.
著者
川崎 清貴 溝口 知広 小林 義和 白井 健二 近藤 司
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2011年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.189-190, 2011 (Released:2011-09-01)

本研究においては,自由曲線を構成する点群を,必要精度内で円弧近似させ,NCデータ量を削減し,工作機械の加工時間を短縮させることを目的としている.今回、NCデータを削減する手法として円弧近似法を用いた.この手法は,自由曲線を必要精度内で最小二乗法を用いて,円弧に当てはめるものである.この手法を用いた結果、総点群数を約6分の1、NCデータ量を約5分の1に削減できた.また、実際の加工により、その精度を検証した.
著者
白 林 藤原 篤 川崎 清
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.59, no.462, pp.215-224, 1994-08-30 (Released:2017-09-20)
参考文献数
9

Issues of the journal Shinkenchiku published between 1966 and 1992 and showing seventy-nine buildings in Kyoto were used to test the level of awareness towards architecture. The SD test was administered using a questionnaire and slides. The purpose of the experiment was to establish the factors determining the perception of the buildings and what caused some factors to become more important. The results show that the factors found relevant to most subjects were, the materials, the period of construction, the architect, and the exterior covering. The nature of the building has a relationship between these factors.
著者
安田 一郎 渡邊 朝生 日比谷 紀之 川崎 清
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2001

本研究では「北太平洋中層水の元である亜寒帯水の亜熱帯への中層への流入が変化することにより、黒潮・黒潮続流の表層海流系を長期的に変化させる」という作業仮説を立て、データ解析・数値モデル実験・観測を行った。まず、(1)流速等観測資料を整理することにより、親潮水が西岸境界流として南下し風成循環境界を横切って亜熱帯循環域に流入する過程と亜寒帯前線に沿う渦混合過程の2つの過程を通じて、計10Svもの亜寒帯水が亜寒帯から亜熱帯へ輸送されることが明らかとなった。(2)北太平洋水平1/4度の3層モデルを用いて、オホーツク海における中層の層厚を観測データに合うように深層から中層へ等密度面を横切る輸送3Svを与えた結果、ほぼ同じ量の海水が西岸境界付近の親潮を通じて循環境界を横切り、亜熱帯循環域に流入することが明らかとなった。オホーツク海周辺海域での強い潮汐混合に伴う等密度面を横切る湧昇とオホーツク海低渦位水の形成・親潮南下・亜寒帯から亜熱帯への中層水輸送の関係を理論的に解明することができた。(3)黒潮続流域において、垂下式超音波流速計・走行式水温塩分プロファイラによる詳細な観測を行い、黒潮続流中層に、波長約200kmの前線波動が存在し、この波動が下流方向に向かって振幅を増加・砕波することによって2つの異なる水塊が効率良く混合することが明らかとなった。