著者
桃木 昌平 蔡 華堅 塩谷 智基 小林 義和 宮永 孝志
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
構造工学論文集 A (ISSN:1881820X)
巻号頁・発行日
vol.57A, pp.959-966, 2011 (Released:2011-08-01)

Ageing concrete structures have been significantly increasing. To sustain those, understanding the damages and decision the time and method of repairing is a crucial issue. Non-destructive testing (NDT) appears to contribute to this paramount issue, since it includes a variety of testing methods corresponding to the measurement scale. NDT also provides momentous information on the effects of repairing when the test is repeated after the repair work. In this study, seismic tomography, one of NDT methods, was applied for the damage quantification of full-scale concrete structures. The test was conducted both before and after repairing. The distributions of velocity led to a conclusion that the velocity variations represented well the effects of repairing.
著者
稲垣 毅 溝口 知広 小林 義和 白井 健二
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2011年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.407-408, 2011 (Released:2011-09-01)

ロボットの現在位置を操作者が認識可能なナビゲーションシステムを開発するため、その第一段階としてオドメトリを用いた位置計測を提案し、試した。従来の自己位置推定計測法は、ロボットの車輪の滑りや環境の変化により誤差が累積する。そのため、各種センサを使用し自己位置を比較することにより、現在の位置を計測することとした。位置の計測精度を向上させるため、加速度センサを使用し、位置計測の精度を検証した。
著者
川崎 清貴 溝口 知広 小林 義和 白井 健二 近藤 司
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2011年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.189-190, 2011 (Released:2011-09-01)

本研究においては,自由曲線を構成する点群を,必要精度内で円弧近似させ,NCデータ量を削減し,工作機械の加工時間を短縮させることを目的としている.今回、NCデータを削減する手法として円弧近似法を用いた.この手法は,自由曲線を必要精度内で最小二乗法を用いて,円弧に当てはめるものである.この手法を用いた結果、総点群数を約6分の1、NCデータ量を約5分の1に削減できた.また、実際の加工により、その精度を検証した.
著者
小林 義和 松尾 浩一郎 渡邉 理沙 藤井 航 金森 大輔 永田 千里 角 保徳 水谷 英樹
出版者
一般社団法人 日本老年歯科医学会
雑誌
老年歯科医学 (ISSN:09143866)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.69-78, 2013-09-30 (Released:2013-10-18)
参考文献数
10
被引用文献数
3

近年,周術期口腔機能管理による全身合併症の予防効果が明らかになり,平成 24 年度から周術期口腔機能管理が保険診療報酬としても評価されるようになった。今回われわれは,周術期口腔機能管理(口腔管理)を行った患者における口腔内の特徴と,歯科的介入が肺炎予防に及ぼす影響を明らかにすることを目的に,当院で平成 24 年の 1 年間に口腔管理を行った患者 196 名について後方視的に調査した。原疾患への治療法や実施した歯科処置の内容について調査し,依頼の 82% を占めた上部消化管外科,心臓血管外科・循環器内科,耳鼻咽喉科,血液内科の上位 4 科においては,診療科によって口腔内状況や歯科治療に差があるか統計的に分析した。また,上部消化管外科から口腔管理依頼のあった 35 例(口腔管理群)を対象に,口腔管理を行っていない上部消化管外科手術症例(非口腔管理群)129 名と比較して,術後肺炎発症に差があるか検討した。歯科処置に関しては,どの診療科の患者に対しても歯周処置が多く実施されていた一方で,抜歯,義歯への対応は,耳鼻科,心臓血管外科・循環器内科の患者で有意に高かった。上部消化管手術後の肺炎発症率は,非口腔管理群では 7.8%(10/129 例)であったが,口腔管理群では 5.7%(2/35 例)と統計学的に有意に低かった(p=0.04)。 以上の結果より,周術期口腔機能管理の対象者では,何らかの歯科的介入が必要であり,また,依頼元の診療科ごとに口腔内の問題や対応に特徴が現れることが示唆された。さらに,周術期口腔機能管理が全身合併症の予防に効果的であることが改めて示唆された。
著者
巖見 武裕 小松 瞭 大高 稿兵 三浦 弘樹 畠山 和利 島田 洋一 小林 義和
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.849, pp.16-00318-16-00318, 2017 (Released:2017-05-25)
参考文献数
42
被引用文献数
3

In this study, we constructed a novel three-dimensional trunk musculoskeletal model that included thoracolumbar intervertebral using data from computed tomography (CT) and magnetic resonance imaging (MRI). Characteristics of the model are as follows. Firstly, the thoracolumbar structure was modeled in detail (i.e., skeleton, muscle paths and muscle cross-section areas) from CT and MRI data. Secondly, new factors were included in this model such as intra-abdominal pressure and physiological trunk range of motion to calculate internal biological forces more accurately than in previous models. Thirdly, this musculoskeletal trunk model is an aid to analyzing dynamic motion. The aims of this study was to analyze detailed three-dimensional motion in healthy adults using this model, and to estimate internal biological forces, including spinal moment and muscle force in a standing position. The validation of this model used the calculated intradiscal pressure for the L4/L5 disc according to previous reports. This model is able to analyze spinal moments and trunk muscle force during static motions. The present study confirms that the moment curve of spinal can be generalized in the various postures. The model has been validated, and was able to analyze three-dimensional motion (i.e., combinational factors of rotation and flexion). As a result, this model is expected to have clinical applications.
著者
小林 義和 齋藤 雅俊 藤野 玲子 西 真由美 柴田 壮一 厚田 幸一郎
出版者
一般社団法人日本医薬品情報学会
雑誌
医薬品情報学 (ISSN:13451464)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.90-96, 2013 (Released:2013-09-05)
参考文献数
5

Objective: As part of the revision on remuneration for medical services in 2012, a new system has been implemented to allow an additional fee for inpatient pharmaceutical services to be added to the basic hospitalization fee.Methods: We at Kitasato University Kitasato Institute Hospital satisfied all institutional requirements for the new system and were preparing to introduce it from April 2012; however, there was concern about the increased workload due to the additional work of preparing diaries for pharmaceutical services used in calculating the additional fee.Results: We therefore developed a database titled Diary System for Inpatient Pharmaceutical Services for the preparation and management of diaries.  This system allows pharmacists from various divisions to enter data simultaneously and realizes the unified management of records of services performed at various places in the pharmacy.Conclusions: Since entered data are automatically reflected in the inpatient pharmaceutical service diary and the monthly summary, an advantage compared to paper diaries in terms of efficiency may be expected.  Furthermore, the monthly summary of the number of service hours by ward and service type may also be used for service analysis.
著者
戸澤 幸一 小林 義和 白井 健二 原 靖彦 菊地 照彦
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌論文集 (ISSN:13488724)
巻号頁・発行日
vol.71, no.7, pp.879-884, 2005 (Released:2007-05-15)
参考文献数
13
被引用文献数
2 5

製品表面に付けられている微小な凹凸である表面テクスチャは製品の触覚または視覚品位や機械的性質を向上させるための一要因であるが, その作成方法を体系的に研究している例は見当たらない. そこで, 機械加工により表面テクスチャを作成するシステムを開発し, テクスチャリング処理に関する基礎的な研究を行った.
著者
川谷 充郎 小林 義和 野村 泰稔
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2002

1.橋梁交通振動のアクティブ制御による制振効果の確認研究代表者らが開発してきた模型桁,模型車両およびアクティブ制振装置を用いて実験的にアクティブ制御の制御効果を示すとともに模型実験で用いられた制御理論を用いて理論解析を行い,実験結果との比較を行った。解析で用いる制御理論は出力フィードバック制御とロバスト安定性が高いと思われるH∞最適制御理論とした.そして実橋に対するアクティブ制御の制振効果を理論的に確認するために,阪神高速道路梅田入路橋の応答データに基づき,曲げ振動だけではなく曲げとねじり連成振動に対しても制御を行い,出力フィードバック制御とH∞最適制御理論との制振効果の比較を行った.結果として,H∞最適制御理論による橋梁交通振動の動的応答解析結果から,曲げ振動および曲げとねじり連成振動共に制振効果が高いことが分かった.2.歩道橋群集歩行振動のアクティブ制御による制振効果の確認大阪ドーム前歩道橋のうち最も揺れやすいと報告されている,支間長30.19m,幅員3.4mの区間を対象として現地歩行振動実験を行い,振動応答結果に基づき歩行外力モデルを検討するとともに,歩行者の振動感覚アンケート調査を行った.さらに,単独共振歩行および群集歩行に起因する振動の低減化対策について解析的に検討した.結果としてTMDは単独共振歩行に対しては効果的であるが,群集歩行時には共振成分以外の振動はあまり低減されず,振動を感じることがわかった.アクティブ制御においては,最適レギュレータ理論,H∞制御およびファジィ制御を適用したが,全ての制御理論において制振効果が高く,歩道橋に対しても,その有用性が確認された.各制御理論の比較から,H∞制御が最も制振効率が良く,単独・群集歩行時の共振成分以外の様々な振動成分を低減できることが明らかとなった.
著者
長原 脩策 小林 義和 信時 三郎 高木 俊彦
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:03743470)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.104-110, 1972-02-01
被引用文献数
1

同時式の単管カラーカメラを構成するには, 何らかの方法で撮像管面を多重化して使用することが必要である.多重化の方法としては, (1)位相多重, (2)周波数多重の2つがある.著者らはリレーレンズと2枚のストライプフィルターを用いた周波数多重化方式について開発を行なってきたが, さらに簡易化するために色分解フィルターを内蔵したFICビジコンを開発した.ここでは周波数多重化単管カラーカメラ方式の概要と, FICビジコンを用いて試作した新しいカメラについて記述する.