著者
小林 慎治 新谷 虎松
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.91-92, 1997-03-12

ポーカーや麻雀など上がりの手により得点や勝敗を決定されるゲームでは、誰よりも速く上がりかつ高い得点の手をそろえるという相反する二者の両立をいかに果たすかが課題となる。この実現方法はプレイヤーの性質により大きく左右されるものである。このゲームでは開示される情報 (捨て札や自分の持ち札) がある方向を指し示しており、これをいかにして抽出し活用するかが重要な点である。そのうえでプレイヤーに堅実型や博打型などの性質をうまく利用すれば良い結果が得られることが期待できる。
著者
両角 貴弘 大囿 忠親 新谷 虎松
出版者
人工知能学会
雑誌
2018年度人工知能学会全国大会(第32回)
巻号頁・発行日
2018-04-12

スポーツなどのスキルの習得に関して,練習者に対して熟達者のような指導が可能なシステムの実現が望まれている.本研究では,弓道を題材として,練習者に対する指導を可能とするシステムの実現を目指している.本稿では,弓道において基本となる型である射法八節を,システムが認識するために必要なデータの収集について述べる.また,射法八節習得支援システムの試作について述べる.弓道には段位が存在するため,初段以上を取得している者を熟達者として扱い,射法八節におけるフォーム(射形)の骨格情報を収集した.射形を評価する際に,重点的に評価したい節が撮影した動画において,どの部分であるかを把握するのは手間である.そこで,基本の型における各節の自動認識は有益である.本研究では,射法八節を認識するためのデータセットを作成するために,1)射法八節の映像・骨格情報の収集,2)骨格情報の評価・可視化,および3)映像上における各動作に対するタグ付けの3点を行った.また,射形評価を支援する射法八節習得支援システムの試作を行った.
著者
白松 俊 トッサヴァイネン テーム 大囿 忠親 新谷 虎松
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.LOD-C_1-11, 2016-01-06 (Released:2016-01-08)
参考文献数
25

To address social issues about the sustainability of local societies, inter-organizational collaboration in public sphere is important. Although conventional social networking services (SNSs) have recently been used for public collaboration, the SNSs are not suitable to look for potential collaborators because the conventional SNSs emphasize recency of information and lack a function for sharing information about ``who are trying to address what kind of social issues''. We designed a data model for structuring public issues and goals and built a linked open dataset (LOD) based on the above data model. Moreover, we developed a method for calculating similarities of public goals and implemented a Web service for matching public goals for finding potential collaborators. Our method for similarity calculation incorporates surficial features, semantic features, and contextual features. We conducted an experiment to investigate an optimal balance of parameters of the contextual features, which is suitable for facilitating public collaboration. Furthermore, we held a participatory event for trial use by citizens and observed positive feedbacks from the participants.
著者
佐野 博之 白松 俊 大囿 忠親 新谷 虎松
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

本稿では確率モデルを用いてWebブロックの役割推定手法について述べる.Webページ中に存在する閲覧者にとって意味的にまとまりのある単位を,本研究ではWebブロックと呼ぶ.Webブロックには様々な役割が存在する.Webページから主要部分を抽出するためには,そのWebページ中に存在するWebブロックの役割を推定する必要がある.ベイズ分類器を作成し,Webブロックが持つ役割の推定を試みる.
著者
片岡 瞳 伊東 佑真 小中 祐希 大囿 忠親 新谷 虎松
雑誌
研究報告知能システム(ICS) (ISSN:2188885X)
巻号頁・発行日
vol.2020-ICS-200, no.11, pp.1-8, 2020-09-07

講義やプレゼンテーションなどのパフォーマンスにおいて,仮想エージェントとのインタラクションを含む演出は効果的な場合がある.しかし,そのようなコンテンツを作成するには,事前の準備・打ち合わせや,動画撮影後の編集作業といった手間がかかる.本研究では,この課題に取り組むため,ライブパフォーマンスのための AR パペットを実現する.AR パペットは,パフォーマンスを進行中のパフォーマー自身によって制御される拡張現実空間内の仮想エージェントである.本稿では,ライブパフォーマンスのための AR パペットについて検討し,これを制御するためのシステムについて述べる.
著者
井上 良太 白松 俊 大囿 忠親 新谷 虎松
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.56, no.10, pp.2011-2021, 2015-10-15

発表中における発表者と聴衆とのインタラクションを想定したプレゼンテーションに対する支援が求められている.発表中のフィードバックは,聴衆の理解を支援する反面,発表の妨げになる可能性がある.本研究では,発表中のプレゼンテーション資料上において,発表者および聴衆間のリアルタイムなインタラクションを可能にするための新たなプレゼンテーション支援システムを試作した.本システムにおいて,(1)発表中のプレゼンテーション資料上でのリアルタイムなフィードバック共有,(2)プレゼンテーション資料へのフィードバックの保存,および(3)既存プレゼンテーションシステムへのWebブラウザによるフィードバックが可能の3点を実現した.本論文では,本システムにおけるインタラクティブなプレゼンテーションのための要件および実装を示す.さらに,評価実験により本システムの有効性を示す.
著者
杉山 亮弘 丹羽 佑輔 白松 俊 大囿 忠親 新谷 虎松
雑誌
研究報告知能システム(ICS)
巻号頁・発行日
vol.2015-ICS-179, no.7, pp.1-8, 2015-03-13

既存のアプリケーションの多くは,特定の作業に特化したものが多い.ユーザはアプリケーションを利用するとき,Web 上で使い方を使うなど,複数のアプリケーションを同時に使うことが多い.それに伴い,他のアプリケーションの情報と連携して,ユーザの作業を支援しようとする研究が多く行われている.本研究では,多重透明レイヤーをデスクトップ上に重畳表示することが可能な WebKit ベースの Web ブラウザであるシルエット Web ブラウザを提案し,その応用例を述べる.シルエット Web ブラウザの特筆すべき点は,マウスイベントおよび背景が透過可能なコンテンツを表示可能な点である.さらに,コンテンツを複数ユーザ間で共有することが可能である.シルエット Web ブラウザにより,新たな協調作業支援が可能になる.シルエット Web ブラウザの応用例として,デスクトップ PC とタブレット端末を利用した添削システムを示す.
著者
片山 真也 合田 拓史 白松 俊 大囿 忠親 新谷 虎松
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

本研究では,複数人のユーザが,サーバ上の資料に対して,協調的な作業を行うことのできるWebアプリケーションの実現を目的としている.本Webアプリケーションは,サーバ上の資料が増加するに連れて,ユーザが目的とする資料へのアクセスが遅くなるという課題がある.これは,資料の読み込みがボトルネックとなっているためである.本稿では,資料アクセス前処理機構を提案,実装することにより,その有用性を示した.
著者
平田 紀史 白松 俊 大囿 忠親 新谷 虎松
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.228-236, 2011 (Released:2011-01-06)
参考文献数
14

We propose a system to offer better understanding of news articles on the Web by arranging events. To understand an article, it is necessary to consider background knowledge, details of the article, and meaning of the words. We aim to provide with a better understanding of news articles according to news articles' background by event arrangement. An event arrangement is a graph of related events. We believe that it is difficult to read and understand a topic without knowledge of related events. Arranging events by considering user's interests is necessary to support understanding of the news because each user's interests are different. The system deals with that issue by interaction between user's input and the system output. Processing time and user's interest are important to achieve our goal. The system reduces the processing time by restriction of the processing range using user's input. Event arrangement according to user interest is realized by iterating over states of event presentation and user selection. The experimental results using actual news articles show that the proposed system is effective to detect useful events for understanding news articles.
著者
新谷 虎松 大囿 忠親
出版者
名古屋工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

Web情報は、意味的な構造を持たないテキストであり、計算機を用いて情報の統合や検索をするためには、多くの課題を解決する必要がある。本研究では、既存のWeb情報を閲覧者の観点で構造化し、効果的な情報閲覧を支援するための新たな技術として、HTMLを意味的な構造へと変換するための新たなWebページ分割アルゴリズムを開発した。本アルゴリズムの応用として、エージェント技術に基づく知的Webブロック管理機構を実装した。本技術により、Webページから特定のWebコンテンツを高い精度で収集可能になり、また、既存のWebコンテンツの再利用性を向上させ、Webページの閲覧性を効果的に改善できる。
著者
浅見 昌平 大囿忠親 新谷 虎松
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告知能と複雑系(ICS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.110, pp.71-78, 2006-10-25

本稿では 閲覧者の行動から適切な情報を判断し Webページの構成を作り替えるモデルを提案し 適切な情報が可能な自律するWebページの構築を実現する. 提案モデルでは マルチエージェントの働きによってWebページのコンテンツレイアウトを動的に作り替えることが可能である. エージェントは閲覧者のニーズを分析し コンテンツとの関係から適切なWebページのコンテンツレイアウトを決定する.
著者
古賀 隆浩 伊藤正詩 大囿忠親 新谷 虎松
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告知能と複雑系(ICS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.110, pp.63-69, 2006-10-25

本論文では,双方向HTMLリンクをP2Pネットワーク上で分散管理するシステムを提案する.双方向HTMLリンクとは,Webページに含まれているハイパーリンクを元に,自動的に逆方向へのハイパーリンクが作成されるフレームワークである.双方向リンクに必要なWebページ間のリンク情報は,WebページのHTMLソースから分離し,P2Pネットワーク上の計算機に分散して配置される.リンク情報を分散することにより,ユーザやリンク情報の増加に適応可能なシステムになると考えられる.本論文では,大規模なネットワークにおける効率的な双方向リンクアクセスを実現するため,P2Pネットワークで分散ハッシュテーブルを構成し,そのエージェントを用いた拡張を試みる.