著者
星野 直美
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.35, no.6, pp.538-_542-8_, 1987

初学者にとって, 黒板に書かれた構造式を見ただけでその分子の立体構造や対称性を理解することは容易でない。分子模型は大いにこの助けとなるが, 市販の各種の模型は各々特色があって目的に応じて使い分ける必要があり, また中には非常に高価なものもある。そこで, ここでは1枚, あるいは2枚の正方形の紙片という手軽な材料を使って分子模型を作ってみようというわけである。折り紙には, 紙の上に特定の角度を折り取る操作の中に出来上がる立体の幾何学的特徴が隠されており, 平面から立体を掘り起こす造型的な楽しみもある。原理的には用紙も正方形である必要はないし, 折り方もひと通りではないだろう。しかし今回は折り紙に慣れていない読者のために, 基本的な正四面体, 正四面体スケルトン, および正八面体スケルトンの標準的な折り方を紹介する。付録の折り線のついた色紙を切り取り, 以下の解説に沿って試みてほしい。
著者
仲野 敦子 有本 友季子 星野 直 工藤 典代
出版者
日本小児耳鼻咽喉科学会
雑誌
小児耳鼻咽喉科 (ISSN:09195858)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.40-44, 2016 (Released:2016-08-01)
参考文献数
12

2012年から2013年の風疹大流行により40例以上の先天性風疹症候群(CRS)の報告があった。我々は出生時には症状がなく先天性風疹感染症(CRI)の診断であったが,1 歳 6 カ月時に左右差のある難聴の診断となり CRS となった症例を経験した。母親は妊娠10週に風疹に罹患し,出生時には児の血清抗体価上昇もあり胎内風疹感染が確認されたが,合併症状はなく自動 ABR は両側パスであり CRI と診断された。風疹分離が陰性となった後の ABR 検査で右60 dBnHL,左無反応で難聴の診断となった。 2013–2014年の CRS 報告45例中 9 例はワクチン接種歴の母から出生しており,妊娠中の風疹罹患歴がなしあるいは不明であった症例は13例であった。このうち何症例で難聴を合併していたかは不明であるが,ワクチン接種歴があり不顕性感染であった母親からの CRS による難聴症例が発生した可能性もあると考えられた。
著者
星野 直 石原 唯史 岡田 広 松永 綾子 粒良 昌弘 田邉 良 木村 翔 石和田 稔彦 中島 弘道
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.97, no.1, pp.18-25, 2023-01-20 (Released:2023-01-20)
参考文献数
22

千葉県小児災害対策ネットワーク参加施設(38医療機関,県内の全2次医療圏をカバー)を対象に,千葉県の小児新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019:COVID-19)入院例について後方視的に検討した.流行第1波~第5波(2020年3月~2021年12月)は観察研究で集計した155例(年齢中央値6歳10カ月)を,第6波(2022年1月~5月)はメーリングリストで集計した354例(同3歳)を対象とした.ピーク月の比較で,第6波は第5波までの5倍の入院数を認めた.第5波までは軽症例(発熱のみ,上気道炎,無症状)が9割を占めたが,重症肺炎が1例見られた.一方,第6波では,痙攣(19.5%),クループ症状(4.5%)での入院例が増加した.痙攣のうち重積が42%,群発が30.4%を占め,3例が脳炎・脳症と診断された.また,この3例を含む13例(3.7%)が集中治療室管理またはそれに準ずる治療を要した.第6波での新型コロナワクチン2回接種完了者は,5~11歳で2.6%,12歳以上で40%と低率であった.このように,第6波の主体であったオミクロン株流行期には,小児COVID-19患者の症状に変化が見られた.また,入院例での新型コロナワクチン接種率は低く,重症化予防の観点から,小児へのワクチン接種の積極的推奨の重要性が示唆された.
著者
蓮尾 一郎 星野 直彦
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.55, no.7, pp.710-715, 2014-06-15

量子計算のためのプログラミング言語について,その研究の動機と動向を解説する.特にKnillによる「量子データ,古典制御」なる計算モデルと,量子プログラミング言語の3つの大きな潮流――宣言的量子プログラミング言語,量子的副作用を持つ関数型言語,量子ラムダ計算――のそれぞれを概説する.
著者
星野 直人 山城 光雄
出版者
足利工業大学
雑誌
足利工業大学研究集録 (ISSN:0287086X)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.141-143, 2000-10-27

本研究では、2組のデータの分布を比較する問題を扱った.このような分布の比較を行うためのグラフィカル手法として,経験Q-Qプロットがある.これは,2つの経験分布関数の対応する分位点の散布図である.他方,2組のデータが同一の分布に従うかどうかを検討する問題は2標本問題と呼ばれ,経験分布に基づく検定としてスミルノフ検定がある.本研究では,スミルノフ統計量から経験Q-Qプロット上に描画できる採択限界を導出し,2組のデータプロットがこの採択限界を横切るがどうかに従ってデータぼ分布の相違を検出するグラフィカル手法を提案した.さらに,提案法の適用を説明するために数値例を与えた.
著者
星野 直紀 小宮山 摂 盛川 浩志
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.287-288, 2017-03-16

弓道の訓練において、初心者が個人で練習することは、指導者の有無や場所などの制約が多く、効果的な練習は困難である。本研究ではモーションキャプチャを用いた弓道練習システムを提案する。弓道経験者の射の動きを正規化した手本データをもとに射形の誤りを検出する既存のシステムに加え、訓練者の行っている射の段階を自動認識するシステムと、視覚的にわかりやすいフィードバックを実装し、より実用的なシステムを作成した。
著者
星野 直 有本 友季子 仲野 敦子
出版者
日本小児耳鼻咽喉科学会
雑誌
小児耳鼻咽喉科 (ISSN:09195858)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.12-16, 2014

  2 歳 3 か月の男児。結合型 7 価肺炎球菌ワクチン(PCV7)4 回接種済み。いびき,無呼吸に対し,全身麻酔下にアデノイド切除,口蓋扁桃摘出術を施行した。周術期抗菌薬は ampicillin を静注で使用(当日は術直前および10時間後に静注)。POD1 に40℃の発熱を,POD2 に痙攣を認めた。血液,髄液より肺炎球菌が分離され,同菌による細菌性髄膜炎と診断。急性期に集中治療を要したが,後遺症なく治癒した。髄液由来肺炎球菌は,血清型35B(PCV7, 13非含有血清型)の gPRSP であった。本手術後の髄膜炎は極めて稀だが,菌血症は高頻度に認められる。菌血症から髄膜炎への進展を予防するために,術前に PCV 接種を完了しておくことが望ましい。また,本症例のようなワクチン非含有血清型肺炎球菌や,その他の細菌による術後髄膜炎発症の可能性もあり,菌血症を想定した用法・用量による周術期抗菌薬の投与が必要である。
著者
星野 直樹
出版者
大蔵財務協会
雑誌
ファイナンス (ISSN:04486072)
巻号頁・発行日
vol.14, no.7, pp.p62-72, 1978-10
著者
星野 直樹
出版者
自由社
雑誌
自由 (ISSN:04490401)
巻号頁・発行日
vol.9, no.12, pp.90-97, 1967-12
著者
星野 直樹
出版者
経済時代社
雑誌
経済時代
巻号頁・発行日
vol.21, no.9, pp.78-79, 1956-09
著者
星野 直樹
出版者
中央公論新社
雑誌
中央公論 (ISSN:05296838)
巻号頁・発行日
vol.76, no.9, pp.132-138, 1961-09
著者
星野 直樹
出版者
文芸春秋
雑誌
文芸春秋
巻号頁・発行日
vol.33, no.12, pp.142-148, 1955-06
著者
星野 直樹
出版者
文芸春秋
雑誌
文芸春秋
巻号頁・発行日
vol.33, no.16, pp.198-203, 1955-08
著者
星野 直樹
出版者
経済時代社
雑誌
経済時代
巻号頁・発行日
vol.21, no.5, pp.69-71, 1956-05
著者
星野 直樹
出版者
大蔵財務協会
雑誌
ファイナンス (ISSN:04486072)
巻号頁・発行日
vol.14, no.5, pp.p63-73, 1978-08
著者
Ohta Asuka Yamamoto Yuuki Kamihata Hidenobu Lee Young Hoon Ichikawa Fusao Ohta Kazuchika Abe Yuriko Hoshino Naomi Kojima Masaaki Hayami Shinya オオタ アスカ ヤマモト ユウキ カミハタ ヒデノブ イチカワ フサオ オオタ カズチカ アベ ユリコ ホシノ ナオミ コジマ マサアキ ハヤミ シンヤ 太田 明日香 山本 裕貴 上畠 秀允 市川 聡夫 太田 和親 阿部 百合子 星野 直美 小島 正明 速水 真也
出版者
Elsevier
雑誌
Inorganic Chemistry Communications (ISSN:13877003)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.89-91, 2012-02
被引用文献数
12

The chiral and racemic oxovanadium(IV)salmmencomplexes, [VO(X)-(C16-salmmen)] (X =R(1),S(2), and rac(3); C16-salmmen = N,N'-monomethylenebis(5-hexadecyloxysalicylideneimine))containing 5-substituted alkoxy chains on aromaticrings were synthesized, and their mesomorphicbehaviorsand ferroelectric properties were alsoinvestigated. All complexes exhibited bothsmectic Aand chiral smectic C mesophasesabove 360 K, andtheyshowed ferroelectric properties in the chiral smectic Cmesophase.
著者
星野 直哉
出版者
東北大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2010

本研究は、金星雲層(50-70km)起源の大気波動が中間圏(70-110km)・熱圏(>110km)の風速場に与える影響を、大気大循環モデル(GCM)を用いた数値シミュレーションにより解明することを目的としている。この目的達成のため、我々は、1)先行研究で考慮されてこなかった惑星規模の波を考慮した数値シミュレーション、2)風速観測とシミュレーション結果との比較、3)先行研究において取り扱いが不十分だった小規模な大気重力波の取り扱いの改良、及び数値シミュレーション、を達成目標と定め研究を行なってきた。まず、我々は惑星規模の波を考慮した数値計算を行い、金星熱圏では、惑星規模の波の中でケルビン波が最も卓越し伝搬することを世界で初めて示唆した。また、本研究では高度110km付近の風速観測を行っているドイツ・ケルン大学の研究チームと連携し、シミュレーションと風速観測との比較を行なった。その結果、高度約110km付近の数日スケールの風速変動強度は本シミュレーションで示唆されるケルビン波による風速変動強度と整合的であり、従来不明であった熱圏変動の要因の一部がケルビン波にあることを示唆した。続いて、重力波の取り扱いを改善した数値計算を行った。その結果、小規模な重力波が下層から上層に運動量を輸送し、熱圏において100m/sに及ぶ高速東西風を駆動することを示唆した。計算による熱圏高速東西風強度の高度分布は、先行研究の風速の高度分布とよく一致する結果であった。また、本研究では初めて熱圏高速東西風のローカルタイム分布に着目し、高度約100-110kmの熱圏高速東西風強度は昼側より夜側で強いことを示唆した。このような、熱圏高速東西風強度の昼夜依存性は先行研究の観測より示唆されていたものの、数値計算によりその存在を実証したのはこの研究が初めてである。
著者
高橋 幸弘 星野 直哉
出版者
日本惑星科学会
雑誌
遊・星・人 : 日本惑星科学会誌 (ISSN:0918273X)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.238-241, 2009-12-25

金星における世界初の雷放電観測専用機能と微弱大気光の検出能力を兼ね備えた雷・大気光カメラLACは,ハードウェアの製作・各種試験が完了し,実地観測に備えたパラメータ設定と詳細シーケンスの検討に入った.LACの科学的背景と目標,設計方針,これまで行った試験などについて紹介する.