著者
桑田 耕太郎 松嶋 登 石川 哲也 高田 昌樹 原 拓志 高尾 義明 松尾 隆 井上 福子 高橋 勅徳 西村 孝史 水越 康介 宮尾 学
出版者
首都大学東京
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究の目的は、所与の科学技術を産業利用する既存のイノベーション研究ではなく、科学技術の変化や産業構造の変化を伴った根源的なイノベーションのプロセスを理解するための分析枠組みと理論を構築し、先端科学技術と産業の国際競争力の向上をダイナミックに結びつける理論と方法を確立することにある。ビッグサイエンスのリサーチサイトとして、理化学研究所の協力の下、大型放射光施設(SACLAやSPring-8)を取り上げる。本研究では、「科学は社会化され、社会は科学化される」という視角を採用し、世界最先端の大型放射光施設を生み出す産業の実践、その施設を利用する科学技術者の実践、その研究成果を利用する産業の実践のダイナミクスを研究し、科学・技術と産業社会の分業構造が根幹から再編成されるプロセスを分析する。研究3年目となった本年は、これまでの研究蓄積を踏まえつつ、大きく4つの論点についてそれぞれ研究を進めた。第一に、科学と産業の相互影響の歴史に取り組み、これまでに引き続き研究蓄積の整理分析を行うとともに、各分野でのヒアリング調査を中心として、放射光科学の歴史を確認した。第二に、ビッグサイエンスを支えるビジネス・エコシステムの社会的形成、および、第三にビッグサイエンスを媒介にした社会的実践の変化を捉えるため、大型放射光施設に関わる企業のイノベーションを確認した。さらに第4として、地球レベルでのイノベーション・システムの探求に取り組むべく、研究会や学会報告を行い、研究枠組みの精緻化を進めた。
著者
三田 千代子 小池 洋一 柳田 利夫 山田 政信 山ノ内 裕子 拝野 寿美子 田中 祐司 柴崎 敏男 田村 エミリオ 加藤 博惠 堀 永乃 高木 和彦 松尾 隆司 松井 謙一郎 渡会 環
出版者
上智大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

日本の外国人就労者である日系ブラジル人は、ホスト社会、エスニック集団、ホームランドの3社会に同時に存在している。エスニック集団はホスト社会に組み込まれたものであるが、ホームランドとの繋がりを維持しているのは、IT機器や携帯電話といった容易で安価で迅速なコミュニケーション手段の普及の結果である。すなわち、物理的に存在しているホスト社会は、ブラジル人就労者にとっては絶対的空間であり、種々のコミュニケーション手段によって社会的関係を維持しているホームランドは相対的空間である。この2つの空間に人が生きているということは、グローバル化時代だからこそ可能となったことである。
著者
北村 旅人 今井 隆生 松尾 隆昌 阿部 厚 塚本 高久 栗田 賢一
出版者
Japanese Society of Oral and Maxillofacial Surgeons
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.46, no.8, pp.487-489, 2000-08-20
被引用文献数
3 1

Among 90 cases of partial Monosomy of the short arm of chromosome 9 that have been described in the literature, only 4 cases have been reported in Japan. We describe a new case associated with cleft palate. The patient was a 1-month-old girl. She came to our hospital for treatment of cleft palate in 1994. Because of her peculiar facial appearance, including slanted eyes, flat nasal bridge, and prominent forehead, we conducted a chromosome analysis, which revealed a partial monosomy of the short arm of chromosome 9 (9p-syndrome). At the age of 2.5 years, her physical development was favorable, and we performed palatoplasty with the patient under general anesthesia. She is being observed at the department of pediatrics and our department since the operation.
著者
松尾 隆史 横井 茂樹 西山 卓男 三藤 隆
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.51, pp.161-162, 1995-09-20

近年、FAXや電話を端末とした情報サービスシステムが広く普及している。一方で、コンピュータを端末としたインターネット上のデータベース(WWWなど)による情報サービスも急速な立ち上がりを見せている。しかしながら両者は独立して情報を提供しているため、利用者と情報提供者の双方にとって以下のような不都合があった。FAX利用者はインターネット向けの情報を入手できない。FAX端末とコンピュータ端末の両利用者間ではコミュニケーションがとれない。両端末に共通の情報を提供する場合には情報提供者の作業量は倍増する。そこで我々は、情報サービスシステムのデータベースを共通化することを考案し、またデータの相互変換を行なうことにより、FAX情報サービスシステムと、インターネット上のマルチメディアデータベースであるWWWの連携を実現した。これが、今回発表する「WWW-FAX連携システム」である。