著者
青柳 宏紀
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.37, no.8, pp.679-686, 1994

日刊編集センターが開発·運用している「ラジオ·テレビ番組情報編集配信システム」の概要·特徴·運用について述べる。本システムは, 放送局から発表になる資料からラジオ·テレビ番組表と同解説記事を効率的に制作配信する事を目的にしたシステムである。このシステムで制作した情報は, 主に新聞や雑誌のラジオ·テレビ欄に利用されている。
著者
青野 淳子 四柳 宏 森屋 恭爾 小池 和彦
出版者
一般社団法人 日本環境感染学会
雑誌
日本環境感染学会誌 (ISSN:1882532X)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.253-258, 2012 (Released:2012-10-05)
参考文献数
20
被引用文献数
2 1

看護学生のB型肝炎防止策として,各学年4月にHBs抗原・抗体の測定を行い,HBs抗原・抗体両者陰性者にB型肝炎ワクチン接種を行った.2007年から2009年までの入学生315名(女性279名,男性36名)は,入学年次における1シリーズ(3回)のHBワクチン接種により,2学年4月には女性97.8%(273/279),男性97.2%(35/36)がHBs抗体陽性となった.2学年4月におけるHBs抗体陰性者7名(女性6名,男性1名)に最初の1シリーズと同じワクチン同量を同様の方法で1~3回接種し,全員がHBs抗体陽性となった.ワクチン接種後4学年までの経過を追跡した129名では3学年4月には3.9%(5/129),4学年4月には10.1%(13/129)が陰性化した.陰転者へのHBワクチン追加接種では良好な抗体価の再上昇がみられ,2学年4月に陽性化が確認されれば,卒業まで陰転者に対する追加接種が必須でないことが示された.一方,HBs抗体陽性となってもHBs抗原が一過性に陽性となった例も1例みられ,ワクチンにより感染を完全に防止できないことも示唆された.
著者
丸山 真佐夫 齋藤 康之 栗本 育三郎 渡邊 孝一 倉持 憲司 青柳 宏昭
出版者
独立行政法人 国立高等専門学校機構 木更津工業高等専門学校
雑誌
木更津工業高等専門学校紀要 (ISSN:21889201)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.13-18, 2016-01-29 (Released:2017-02-10)
参考文献数
7

This paper shows a construction and operations of high performance computing servers. The servers which introduced in 2013 were funded in a revised national budget. This server system contains computing servers which contain many-core processors, a general purpose server which has very large scale memory, and a high speed file server. They are connected by 1 or 10 Gbps high speed networks. This server system can provide very effective computational environment, and is very useful for research and education.
著者
青柳 宏幸
出版者
教育哲学会
雑誌
教育哲学研究 (ISSN:03873153)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.93, pp.49-66, 2006-05-10 (Released:2010-05-07)
参考文献数
29

The purpose of this paper is to clarify the distinctive features of Karl Marx's educational thought. Many studies on Marx fail to distinguish Marxism from Marx. However, Marx's thought is different from Marxism and has distinctively historical meanings. This paper pays attention to Marx's criticism of Max Stirner in “Die deutsche Ideologie”. Because Stirner developed the criticism of pedagogy in “Der Einzige und sein Eigentum”, Marx's educational thought can be reconstructed by means of Marx's criticism of Stirner.Stirner assumed that the rule of the spirit by the concept of “Man” was a distinctive feature of modernity and that education was its means. He criticized the suppression of the individual by “Man”. Before Stirner's book was published Marx had envigioned “Communism as the real appropriation of the human essence by and for man”. Stirner' s criticism turned out to match this Vision of communism and awakened Marx from philosophical consciousness. Marx thus stopped regarding the human essence as the assumption of the discussion and came to understand it as “the ensemble of social relations” based on the materialistic view of history. He called the refusal of this human essence theory the settlement of account with philosophical conscience. Because Stirner's pedagogy was based upon the assumption of the human essence, it can be considered that the settlement of account with philosophical conscience implied the settlement of account with pedagogical conscience. Marx changed the way of viewing pedagogy of terms of the human essence theory by explaining how such an idea as “Man” was abstracted from material relations.
著者
青柳 宏亮 沢崎 達夫
出版者
目白大学
雑誌
目白大学心理学研究 = Mejiro Journal of Psychology (ISSN:13497103)
巻号頁・発行日
no.13, pp.23-34, 2017-03-31

心理療法やカウンセリングをはじめとする心理臨床において,ノンバーバル・コミュニケーションの重要性は学派を越えて広く認知されている。本研究では,心理臨床におけるノンバーバル・コミュニケーションに関する実証的研究を,①セラピストとクライエント間のノンバーバル・コミュニケーションを構成する各要素に着目し,それぞれの影響を検討する要素還元的アプローチ,②セラピストとクライエントの相互交流そのものを研究対象とするアプローチ,に大別して概観した上で,臨床理論的研究との関連を検討し,今後の研究課題について検討を行った。
著者
青柳 宏亮
出版者
日本カウンセリング学会
雑誌
カウンセリング研究 (ISSN:09148337)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.83-90, 2013 (Released:2016-03-12)
参考文献数
32

本研究では,心理臨床場面におけるカウンセラーのノンバーバル・スキルのひとつであるミラーリングの効果について検討を行った。実験協力者16人に対して,キャリア・プランについての模擬カウンセリングが実施され,カウンセラーのミラーリングと,クライエントの共感についての体験・評価との関連が分析された。その結果,カウンセラーがミラーリングを行った群は行わなかった群に比べてクライエントがより共感を認知しやすくなり,ラポールの形成につながるポジティブな印象・体験を有意にもたらすことが示された。これらの結果は,共感という現象の過程とミラーリングの関連をデータによって実証したものであると考えられた。
著者
橋本 佳明 永田 泰自 四柳 宏 渡辺 毅 岡 博 黒川 清
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.45-50, 1995-01-30 (Released:2011-03-02)
参考文献数
14
被引用文献数
1

症例は29歳の男性微小変化型ネフローゼ症候群のために, プレドニゾロン治療を受けた. その経過中 (プレドニゾロン50mg投与中, 総投与量5300mg) に, 空腹時の低血糖 (40-50mg/dl) と高インスリン血症 (17~27μU/ml) がみられ, インスリノーマの合併が疑われた. 日内血糖・インスリン変化と75g経口ブドウ糖負荷試験で, 軽度の耐糖能異常と高インスリン血症が認められた. Cペプチド抑制試験では, Cペプチドが3.3から1.2ng/mlまで低下した. CT検査で膵のびまん性腫大が認められたが腫瘤は検知できなかった. プレドニゾロンの減量に伴い空腹時インスリンは低下し, 空腹時血糖もほぼ正常まで上昇した. その後8年間低血糖症状はみられず, また最近の空腹時血糖とインスリンも正常である. 以上の検査および経過より, この症例の空腹時高インスリン血症・低血糖の原因は, インスリノーマではなく投与されたプレドニゾロンであると強く疑われた.