著者
長島 裕二 丸山 純一 野口 玉雄 橋本 周久
出版者
日本水産學會
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.53, no.5, pp.819-823, 1987
被引用文献数
28 98

An ion-pairing high performance liquid chromatographic method using a silica ODS columnwas developed for analysis of paralytic shellfish poison (PSP) and tetrodotoxi (TTX). As mobile phase is used a mixture of 0.05<sub>M</sub> phosphate buffer (pH 7.0) containing 2 m<sub>M</sub> heptanesulfonicacid/methanol (99:1) for separation of gonyautoxins and TTXs, and the one (75:25) for separa-tion of saxitoxins. PSP and TTX members thus separated were detected as fluorogenic sub-stances, by heating with a periodate reagent (for PSP), or with 3<sub>N</sub> NaOH (for TTX).
著者
佐藤 明男 大照 完 橋本 周司
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.42, pp.317-318, 1991-02-25

楽器は口と手により演奏される。今、例えば宇宙船の中で、人は手と口だけで楽器はなくとも、鉛筆を指揮棒代わりにして指揮ができ、鍵盤の配列を印刷した紙をピアノ代わりに自由に演奏でき、それに応じた楽音が聞こえてきたら楽しいであろう。あたかも口笛を吹くかのようにー。このような仮想楽器がMIDI楽器、データグローブなどを用いて原理的に構成可能なことを示した。然し、それには、指揮法、演奏法、楽典の知識が必要になる。ここでは、さらに大もとに立ち返って、これらの知識がない初心者にも音楽の創作が可能なシステムの構築を試みた。[figure1]にシステムの概要を示す。マイクにより得られる単音を試作した音程一MIDI信号変換器.(PITCH TO MIDI CONVERTER)によりMIDI信号に変換する。これより、データグローブ(VPI社)を用い、手のジェスチャーから実時間で種々の和音を自動作成する。さらに、手の水平運動により和音の情報をアルペジオとして出力することもできる。データグローブの処理と音楽作成を2つの16ビットパソコンにより行う。現在は安定性及び追従性の点から昨年市販されたROLAND社のものを使用している。
著者
八木 康史 森島 繁生 金子 正秀 原島 博 谷内田 正彦 原 文雄 橋本 周司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.26, pp.65-72, 1998-03-19
被引用文献数
4

顔画像処理に対する様々な分野での関心の高まりや、工学分野における顔画像処理技術の研究成果の蓄積を背景にして、顔画像処理に関する共通ソフトウェアのツールの作成に向けた活動が進められている。この活動は、「感性擬人化エージェントのための顔情報処理システムの開発」(略称、アドバンストエージェントプロジェクト)と呼ばれ、情報処理振興技術協会(IPA)における独創的情報技術育成事業に関わる開発テーマの一つとして、平成7年度より3年間の計画で精力的に活動を行ってきた。擬人化エージェント技術はさまざまな技術要素から構成されているが、本プロジェクトでは、この中で特に『顔』の役割に着目し、顔画像の認識・合成に関わる顔情報処理システムの開発に主眼をおいた。これと同時に、本システムでは工学のみならず心理学や医学などの分野も含めた顔関連分野における共通の実験用ツールを広く提供することも目標としている。本稿では、平成10年3月で終了するこのプロジェクトの概要と、共通ソフトウェアの紹介を行う。The aim of Advanced Agent Project, supported by Information Technology Promotion Agency (IPA), is to develop the image processing environment for analysis and synthesis of human facial images. This report is mainly concerned with an introduction of an overview of the project and the developed environment for the facial image processing.
著者
鈴木 健嗣 橋本 周司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.115, pp.123-130, 2004-11-12
参考文献数
12

本稿は,人間同士のコミュニケーションは,「何らかの意図」の送信と受信であると考え,単純な情報の交信を繰り返し行うことによるコミュニケーションの手段を提案する.開発した携帯端末サイズの光コミュニケーションデバイスFeelLightは,ボタンを押すという利用者の単純な行為を1bit情報として伝送し,光の点滅を用いた双方向コミュニケーションを実現する.1bitの通信を規範とする本デバイスの開発とともに,単純な情報の交信を繰り返し行うことに基づくコミュニケーション手法について論じる.This paper describes the methodology of interactive I/O device design and introduces a unique light communication interface, namely FeelLight. This is the 1-button interface that enables people to communicate with each other in a simple manner. The authors focused on the following key issues: (i) Simplicity: a simple communication method (ii) Affordability: affordance and embodiment of the interface, (iii) Synchronicity: intuitiveness and immediacy, and (iv) Creativity: emergence of communication. By using this interface, people can not only feel the communication partner closer by an intuitive communication, but also to feel a sense of connectedness by a user's active action.
著者
澤田 秀之 橋本 周司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.79, no.2, pp.452-459, 1996-02-25
被引用文献数
21

意志や感情の伝達においては, 言語以上に非言語的手段によるところが大きいと言われる. 身振り手振りなどのジェスチャーはその代表的なものである. ジェスチャーにおいて人間の意志や感情は, 手などの位置よりもむしろ身体に加えられる力に顕著に現れると考えられる. ここでは運動中に働く力は加速度によって検出することができることに注目し, 3次元加速度センサによるジェスチャー認識を試みた. 試作システムでの実験では, 一連の3次元加速度データから運動の特徴量として, 加速度の変化, 回転力, 加速方向の分布などを求め, 標準パターンとのマッチングを行うことによって10種類程度のジェスチャーをほぼ100%の識別率で認識できることがわかった. また, 提案手法を適用して試作したジェスチャーによる実時間音楽制御システムについても述べる. 試作システムは, 従来の画像処理やデータグローブを用いた場合に比べて, テンポ検出の遅れも少なく構成も簡単であり, ジェスチャーによる柔軟で感性的なマン・マシンインタフェースの実現への手掛りが得られた.
著者
尾上 直之 橋本 周司 田中 章喜
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, 1997-03-06

近年、マルチメディア技術はコンピュータの性能向上にともない、目覚ましい発展を遂げている。しかしながら、マルチメディア技術を用いた情報の制作のための環境は十分であるとはいえない。特に、映像のための背景音楽(BGM)の多くは、作曲家によって作曲されており、簡単なBGM制作についても自動化はほとんど行われていない。我々は、動画像から背景音楽を自動生成するシステムの制作を行っている[1,2,3]。BGMを生成する試みはこれまでにもいくつか報告されている[4]が、我々は動画像の内容に立ち入らず、動画像から単純な構造的特徴を抽出し、これらをリアルタイムで音楽的特徴と結び付けBGMを生成している。本稿では、システムをネットワーク上にエージェントとして分散させて置き、これを用いたリアルタイムでのBGMの生成について報告する。
著者
登 不二雄 井野 正興 橋本 周司 大照 完
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.44, pp.397-398, 1992-02-24

茶の湯の舞台は、白雲を蓋とする屋外の茶庭と量の上に座ることを基本とする狭く天井も低い小間の茶室からなり、両者は背丈の半分にも満たない低いくぐり戸の躪(にじり)口により境される。この特殊な実空間の構築はもちろん、ここで使用されるおびただしい茶道具の準備には多大の費用、手間、時間を必要とし「一会の茶の湯に会うこと甚だ難し」である。筆者らは仮想空間の概念のもとに日本芸能の基礎的性質を考察し、茶の湯に対しても計設機支援により現実感の高い仮想空間の構築を試みた。これにより主、客は受動的なテレビ型でなく能動的な電話型で参加可能になった。
著者
板倉 正佳 相沢 雅彦 大照 完 橋本 周司
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.42, pp.321-322, 1991-02-25

最近、音楽の分野でも、リズムパターンの認識や旋律に対する和音付けなどニューラルネットワークの応用が盛んである。本研究では、ニューラルネットワークを用いてモーツァルトの遺した「音楽のさいころ遊び」の小節の自動分類を試みた。「音楽のさいころ遊び」は16小節からなり、第1小節目用、第2小節目用といった、各小節ごとに11種類ずつ、計176個の小節が用意されている。これを、各小節に1個ずつ選択し、第1小節から第16小節まで順次並べると、きれいなメヌエットができるというものである。作成例を図1.1に示す。