著者
山田 哲夫 田口 裕功 西村 浩 三田 晴久 信太 隆夫
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.264-268, 1984-05-30 (Released:2017-02-10)

エビとイカによる食餌アレルギーが原因であった間質性膀胱炎の1例を経験した.症例は33歳男性で, 1965年頃より難治性の膀胱刺激症状を呈し, 1975年に当科を受診した.既往歴や試食によりエビとイカが原因と推定された.そしてエビとイカエキスの皮下注や膀胱内注入誘発試験で主訴と同様な症状を認めると同時に, 誘発後血中と尿中のヒスタミンとセロトニンの上昇がみられた.治療の主体を食餌よりエビとイカを除くことにより, 現在まで症状の再発を認めていない.
著者
松崎 純一 千葉 喜美男 岩崎 晧 石塚 栄一 田口 裕功
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.86, no.4, pp.953-956, 1995-04-20
参考文献数
7
被引用文献数
1

1997年田口らは膀胱全摘術及び尿管皮膚瘻術後の新しい尿路再変更の術式を発表した.この方法は仮性尿道を造設し,和紙を一時的に用いて膀胱部に腹膜腔を形成し,それに回腸を吻合して,尿路を再建したものであった.術後13年間は異常をみとめられなかったが,定期検査にて再建した膀胱部の腸管部に結石を認めた.リザーバーの形態と仮性尿道の可動性のないことから内視鏡的な治療は適応にならなかった.この結石にESWLを行ない良好な成績を得た.
著者
田口 裕二朗 陳 強 澤谷 邦男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.83, no.1, pp.65-70, 2000-01-25
被引用文献数
10

航空機搭載2次監視レーダへの応用を目的として, 給電素子に逆Fアンテナを用い, その前後に無給電素子として逆Lアンテナを配置した八木・宇田アンテナの広帯域化について述べている.モーメント法を用いた解析から, 導波器を給電素子に近接配置した構造により特性を広帯域化できることを明らかにしている.アンテナ寸法として導波器と給電素子の間隔を約0.05λ_0に近接配置し, 導波器の高さを約0.1λ_0, 全長を約0.4λ_0としたとき, VSWR≦2の帯域幅として18.8%及びこの帯域において前方と後方の利得比Gd / Grが約10dB以上の単一指向性を得ることができ, 実用上重要な送信周波数においてGd / Grは32.9dB, 前方の指向性利得Gdは8.0dBiの性能を有することを示している.また, 実験を行い, 解析値と測定値がほぼ一致することを確認している.