著者
秋山 久美子 Kumiko AKIYAMA
雑誌
學苑 = GAKUEN (ISSN:13480103)
巻号頁・発行日
vol.902, pp.34-45, 2015-12-01

Pidan is a type of food produced by coagulation through alkaline denaturation, of the protein contained in eggs. Pidan is prepared according to traditional methods that are often unclear. Lead monoxide and copper sulfate are often used, as they were purported to promote coagulation of the egg. The current Food Sanitation Act in Japan forbids the use of chemicals that include heavy metals such as lead monoxide in the pidan preparation process. The lead content standard for pidan imported from China is 0.5 mg or less per 1 kg. In 2013, however, problems arose in China with pidan made using copper sulfate. For food safety reasons, it is desirable to make and distribute pidan within Japan. In this study, we located methods of preparing pidan in the literature, summarized them, and compared the methods. A literature search on methods of pidan preparation revealed 13 studies on coating methods, 11 on immersion methods, and 6 on mixed methods. Examination of these methods revealed that the materials used as the alkaline agent in the coating method were sodium carbonate, lime(including quicklime and lime hydrate), and plant ash. Salt was added to all coating agents. Some methods used black tea. In the immersion method, highly alkaline sodium hydroxide and sodium carbonate were used as well as quicklime. Few used plant ash. Some methods added black tea leaves. In the mixed method, highly alkaline chemicals were used to coagulate the egg, similar to the immersion method, and the egg was then coated with an alkaline agent and allowed to age. We then selected one method each from among the coating and immersion methods discussed in the literature and used them to prepare pidan using chicken and quail eggs. The immersion method was easier and had a higher success rate than the coating method. In particular, immersing quail eggs for 10 days and then coating them in paraffin for 52 days sometimes resulted in "Shokatan" eggs, which have white pine needle-shaped crystals on the egg white.
著者
渋谷 明子 寺本 水羽 祥雲 暁代 秋山 久美子
出版者
創価大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

2013年11月(W1)、2014年5月(W2)に、15歳から29歳までのソーシャルゲーム利用者を対象に、インターネット調査を実施した。また、上位30位のソーシャルゲーム(W1時)の内容分析を行い、課金や期間限定イベントの文脈への接触度をプレイヤーごとに算出し、ゲーム依存、ゲーム接触時間、課金額などとの関連性を分析した。その結果、他のプレイヤーとの対戦継続で課金できるゲームで遊ぶプレイヤー(W1)は、6か月後のゲーム接触時間(W2)が長くなり、期間限定ガチャの最高金額が高いゲームで遊ぶプレイヤー(W2)は、6か月後の課金額(W2)が上昇しており、これらは長期的影響である可能性が示唆された。
著者
堀内 由樹子 坂元 章 秋山 久美子 寺本 水羽 河本 泰信 松本 正生 村井 俊哉 佐々木 輝美 渋谷 明子 篠原 菊紀
出版者
NPO法人 日本シミュレーション&ゲーミング学会
雑誌
シミュレーション&ゲーミング (ISSN:13451499)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.1-11, 2022-06-30 (Released:2022-06-30)
参考文献数
31

本研究では,ゲーム障害尺度であるIGDT-10 (Király et al. 2017, 2019)に基づいて,子どもから大人まで適用できる日本語版の尺度を作成した.IGDT-10の著者の協力のもと,原文の項目文をより平易な日本語の文章に変更することを行った.作成した尺度について,小中学生を対象とした学校での一斉回収による郵送調査(N=1006),高校生を対象としたウェブ調査(N=219),18–79歳の大人を対象としたウェブ調査(N=1308)の3つの調査により,信頼性及び妥当性の検討を行った.対象者は,年間でのゲーム利用者及び過去にゲーム利用をしたことがある経験者であった.結果として,クロンバックのα係数が3つの調査のいずれでも0.8を超えており,本尺度は信頼性があることが示された.また,確認的因子分析及び外的基準となる尺度及び変数との相関の結果から,因子的妥当性及び基準関連妥当性があることが示された.
著者
秋山 久美子 Kumiko Akiyama
雑誌
學苑 = GAKUEN (ISSN:13480103)
巻号頁・発行日
vol.778, pp.29-42, 2005-08-01
著者
秋山 久美子
出版者
昭和女子大学
雑誌
學苑 (ISSN:13480103)
巻号頁・発行日
vol.778, pp.29-42, 2005-08-01
著者
秋山 久美子 山中 健太郎
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成29年度大会(一社)日本調理科学会
巻号頁・発行日
pp.111, 2017 (Released:2017-08-31)

【目的】リンゴのような丸い食材の皮を包丁で剥くという調理操作は、両手の動きを連動・協調させるような高度な運動スキルが必要である。そのため、その技術が巧である者から稚拙である者までの差が大きい。演者らは、丸むき技術の巧拙と包丁操作の関係を明らかにすることで、短時間でも効果的に調理技術を定着させるための要点を見出すことを目的として研究を行ってきた。昨年度の本大会で、包丁の角度、包丁の持ち方、包丁を持つ手の親指の動かし方が、丸むきの巧拙に関係していたことを報告した。本年度は、さらに筋肉活動に着目し、利き手の動きと、リンゴを支える手の動きの関係を明らかにすることを目的として研究を行った。【方法】栄養士養成学科の2年生80名を対象として、スクリーニング調査を実施した。その結果をもとに巧であるもの5名、稚拙であるもの5名を選び出した。それぞれの被験者にモーションキャプチャーの反射マーカーと筋電計を装着し、牛刀を用いてリンゴを丸のまま剥かせた。同時にビデオ撮影も行った。また、昨年度の研究結果をもとに剥き方の教習を行い、その教育効果についても検討を行った。【結果】リンゴの丸剥きが巧である者の腕の筋肉は、右手が包丁の刃を進めるために3~4回動いた後に、左手がリンゴを持ち帰るために1回動く。という、左右が連動したリズミカルな動きを見せていた。それに対して稚拙な者の筋肉活動は、不規則であった。昨年度の結果をもとに剥き方の教習を行った結果、リンゴの丸剥きの速度、完成度ともに効果がみられた。