著者
中山 泰一 中野 由章 久野 靖 和田 勉 角田 博保 萩谷 昌己 筧 捷彦 Yasuichi Nakayama Yoshiaki Nakano Yasushi Kuno Ben Tsutom Wada Hiroyasu Kakuda Masami Hagiya Katsuhiko Kakehi
出版者
IOI, Vilnius University
雑誌
Olympiads in Informatics (ISSN:18227732)
巻号頁・発行日
no.12, pp.177-185, 2018
被引用文献数
2

In March 2018, the Japanese Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology revised the curriculum guidelines for high school, which will be applied in 2022. The subject of Informatics has been drastically changed; ‘Informatics I’ and ‘Informatics II’ have a predominantly scientifc approach. This could be problematic given that a lot of ‘temporary teachers’ and ‘teachers without a proper license’ teach Informatics, and more than half of the teachers that teach Informatics are in charge of multiple subjects. So, it may be diffcult to implement new curriculum in the dozens of prefectures that have few teachers who specialize in Informatics. We report on the problems our investigation revealed.
著者
古川 一夫 筧 捷彦 谷 聖一
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.59, no.12, pp.1114-1123, 2018-11-15

国際情報オリンピック(IOI)は,中高生を対象とした情報科学分野の国際科学オリンピックである.情報科学の中でも,特に,問題を分析しアルゴリズムを設計する能力を競う.2018年のIOIは日本での初めての開催となった.アルゴリズムの若き精鋭が世界中から集まり競技を行い,また,各国の選手・教育者同士の国際交流を図るイベントも開催された.IOI 2018 JAPANの準備・開催について報告する.
著者
筧 捷彦
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.49, no.7, pp.721-727, 2008-07-15

2007-08年度に情報処理教育委員会の下で策定された情報専門学科カリキュラムJ07について報告する.J07は,1997年度に策定されたJ97の後継として策定されたものである.J97は,“コンピュータサイエンス教育カリキュラム”と銘打たれ,情報専門教育での一群の科目が提示してあった.その上で,当時すでに広がりつつあった情報専門教育の多様化に応じるため,9つの標準履修コース例がそれら科目の組合せとして示してあった.J07では,さらに進んだ多様化に対応するため,情報専門教育をその目標とするところによって CS,IS,SE,CE,ITの5つの領域に分け,領域ごとにカリキュラム標準を示した.各カリキュラム標準は,その領域での教育対象となる知識項目を整理し分類して示した知識体系を定め,その中でその領域の教育として最低限押さえておくべき項目をコアとして指定したものである.すなわち,具体的な科目をどう構成し,カリキュラムをどう組み立てるかは,教育機関の創意工夫にすべて委ねていて,わずかに参考としてコアをカバーする科目構成の例が示してあるに過ぎない.
著者
中山 泰一 中野 由章 角田 博保 久野 靖 鈴木 貢 和田 勉 萩谷 昌己 筧 捷彦 Yasuichi Nakayama Yoshiaki Nakano Hiroyasu Kakuda Yasushi Kuno Mitsugu Suzuki Tsutomu Wada Masami Hagiya Katsuhiko Kakehi
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. コンピュータと教育 (CE)
巻号頁・発行日
vol.2015-CE-131, no.11, pp.1-9, 2015-10-03 (Released:2016-07-25)

本論文では、高等学校情報科の教科担任の現状を明らかにするため、都道府県教育委員会における臨時免許状の授与と、免許外教科担任の許可の状況を調査した。その調査結果を報告するとともに、わが国の情報教育のありかたについて考察する。
著者
中山 泰一 中野 由章 角田 博保 久野 靖 鈴木 貢 和田 勉 萩谷 昌己 筧 捷彦 Yasuichi Nakayama Yoshiaki Nakano Hiroyasu Kakuda Yasushi Kuno Mitsugu Suzuki Tsutomu Wada Masami Hagiya Katsuhiko Kakehi
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. コンピュータと教育 (CE)
巻号頁・発行日
vol.2015-CE-131, no.11, pp.1-9, 2015-10-03

本論文では、高等学校情報科の教科担任の現状を明らかにするため、都道府県教育委員会における臨時免許状の授与と、免許外教科担任の許可の状況を調査した。その調査結果を報告するとともに、わが国の情報教育のありかたについて考察する。
著者
中山 泰一 中野 由章 久野 靖 和田 勉 角田 博保 萩谷 昌己 筧 捷彦
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:21888930)
巻号頁・発行日
vol.2016-CE-135, no.9, pp.1-7, 2016-06-25

情報科の教科担任の現状を明らかにするため,筆者らは臨時免許状の授与と免許外教科担任の許可の状況を調査してきた.情報科では,臨時免許状や免許外教科担任が多用されている.また,普通免許状の保有者でも半数以上の教員が他の教科を担当している状況である.
著者
筧 捷彦
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.670-672, 2006-06-15

第68回全国大会の2日目の午後に開かれたシンポジウム「日本学術会議と「情報学」の新展開」について報告する.2005年に日本学術会議の第20期の会員が決まったが,全学問領域にわたる210名の会員の中に15名の「情報学」の研究者が選ばれた.それだけ「情報学」の広がりが認知されたといえる.これを期に日本学術会議会員を招いて,日本学術会議が何を目指すのか,その中で「情報学」にどんな展開が期待されるのかを語っていただいた.
著者
片岡 朋子 片岡 裕 上園 一知 辰巳 丈夫 吉田順一 筧 捷彦 小原 啓義
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.15, pp.61-66, 1996-01-27

蒙古(関連)語は、複数の異なるタイプの文字群で記述されてきた。これらの文字群は、極めて複雑な正書法を持つため、文字コード化及び計算機処理化が進んでいなかった。特にこれらの文字群は、歴史的経緯により、縦書きと横書きでの混在処理が必要とされる。全世界の文字を分析し、一文字の定義と文字を構成する情報を得た。これにより複雑な正書法をもつ蒙古文字に最適な文字コードを決定することができた。この結果、国際化の一環として、蒙古文字を含む全ての文字の混在文書の、単一的機構による一般化した入出力・文書処理が可能となった。Mongolian related languages have been transcribed in different types of scripts which have complicated orthographies - such complexities have inhibited encoding into codesets and text manipulation on computer systems. And it is essential to mix those scripts in both vertical and horizontal directions particularly for historic reasons. Analyses of the scripts in the world have clarified the definition of one character and its constructive information, which made it possible to assign the optimal character codeset(s) for Mongolian scripts having complicated orthographies. As a result, mixed texts of any scripts including Mongolian ones were able to be given generalized I/O and Text Manipulation as internationalization.
著者
長 慎也 筧 捷彦 Shinya Cho Katsuhiko Kakehi 早稲田大学理工学部 早稲田大学理工学部 School of Science and Engineering Waseda University. School of Science and Engineering Waseda University.
出版者
Japan Society for Software Science and Technology
雑誌
コンピュータソフトウェア = Computer software (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.369-374, 2003-07-25
参考文献数
9

ユーザの入力した検索語をもとに同義語の組を抽出する手法を提案する.本手法は,ユーザが入力した検索語の共起関係から,つながりと呼ばれる検索語間の関係を定義し,この関係を強く持つ検索語同士から同義語の組を抽出する.また,実際に稼働している全文検索システムを用いた実験を行い,本手法の有効性を検証した.実験に用いた検索システムはlinux-usersメーリングリストのアーカイブを検索するシステムであり,2002年2月から6月までの約7万リクエストについて解析を行った.
著者
筧 捷彦
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.179, 2023-03-15

情報入試研究会10周年を記念して,これまでの活動を振り返るとともに,次の10年に向けてやるべき課題を展望する.
著者
筧 捷彦
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.22, no.6, 1981-06-15
著者
筧 捷彦
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.21, no.9, 1980-09-15
著者
馬場 祐人 筧 捷彦
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.97, 2012-03-30

日本語プログラミング言語は,変数や関数を日本語で名付け,日本語の語順でプログラムを書くプログラミング言語である.日本語でプログラムを書くことの利点は,英単語へ置き換えることなく母国語でソフトウェアを開発できることにある.プログラムを母国語で書くことで,ソフトウェア開発においても実装やデバッグ,保守に寄与することが期待される.我々は,日本語プログラミング言語"プロデル"を開発すると同時に,それを使って日本語プログラミングによるソフトウェア開発を実践している.本研究では,日本語プログラミング言語を用いてソフトウェア開発を行い,日本語表記で書かれたプログラムの可読性について評価実験を行った.その結果,日本語で書かれたプログラムは,Javaで書かれたプログラムと比較して,プログラムの理解やデバッグに要する時間が短くなる傾向があることを確認できた.本発表では,日本語プログラミング言語で書かれたプログラムの可読性について議論する.A Japanese Programming Language (JPL) is a programming language using Japanese words for identifiers, such as variables and functions, and its programs are written in a Japanese word order. The advantage of writing programs in Japanese words is to represent the program in our native language without having to replace to English words. We expect that a Japanese programming contributes to implementation, debugging and maintenance, in a large-scale software development. We developed a JPL "Produire" and has developed practical software using the JPL. In this study, we developed software using Produire and experimented to evaluate the readability of programs written in a JPL. This experiment shows that programs written in a JPL, compared to programs written in Java, tend to shorten the time required to understand and debug. In this presentation, we discuss the readability of programs written in a JPL.
著者
谷 聖一 佐久間 拓也 筧 捷彦 村井 純 植原 啓介;中野由章 中山 泰一 伊藤 一成 角田 博保 久野 靖 鈴木 貢 辰己 丈夫 永松 礼夫 西田 知博 松永 賢次 山崎 浩二
雑誌
情報教育シンポジウム2016論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.7-14, 2016-08-15

情報入試研究会と,情報処理学会情報入試ワーキンググループは,2013年と2014年に引き続き,2015年と2016年に「大学情報入試全国模擬試験」を実施した.「大学情報入試全国模擬試験」の目的は,「どのような試験方法、どのような範囲・内容・水準の問題が適切であるかについて意見を交換し、その成果として具体的な入試問題の試作を行い世の中に公開すること」ことであった.2015年実施の模試には約2000名の高校生が,また,2016年実施の模試には約750名の高校生が参加した.本報告では,その実施概要と結果について報告する.適切な範囲・内容・水準を確立するためのの議論の素材となりうる具体的な入試問題を提示したという点で,目的をある程度達成できたといえる.
著者
中野 由章 中山 泰一 筧 捷彦 萩谷 昌己 久野 靖 角田 博保 辰己 丈夫 Yoshiaki Nakano Yasuichi Nakayama Katsuhiko Kakehi Masami Hagiya Yasushi Kuno Hiroyasu Kakuda Takeo Tatsumi
出版者
情報処理学会
雑誌
情報教育シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
no.2021, pp.100-105, 2021-08-21

高等学校共通教科情報科は,2025 年度大学入学共通テストから出題されることが大学入試センターと文部科学省から発表されている.しかし,その検討素材としては,大学入試センターが 2020 年に示した試作問題(検討用イメージ)と 2021 年に公開したサンプル問題しかない.そこで,2022 年度から高等学校で始まる「情報Ⅰ」の授業内容の構築に資するべく,1997 年度大学入試センター試験から出題されている「情報関係基礎」の問題を分類し,高等学校共通教科情報科との対応を試みた.
著者
中野 由章 谷 聖一 筧 捷彦 村井 純 植原 啓介 中山 泰一 伊藤 一成 角田 博保 久野 靖 佐久間 拓也 鈴木 貢 辰己 丈夫 永松 礼夫 西田 知博 松永 賢次 山崎 浩二
雑誌
情報教育シンポジウム2014論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.2, pp.11-17, 2014-08-17

情報入試研究会と,情報処理学会情報入試ワーキンググループは,2013 年と2014 年に「大学情報入試全国模擬試験」を実施した。2014 年に試行した試験は,920 人が受験し,その内容について分析した。その結果,全体としてみれば,得点分布,解答時間,問題数などは極めて良好であり,出題範囲や難易度についても問題はなかった。ただ,「情報の科学」領域,とりわけプログラミングについては,問題点が明らかになった。これはすなわち,大学側が求める内容と,高校側で行なわれている内容の乖離を意味する可能性がある。入試問題という狭い範囲ではなく,教育内容まで含めて,今後,総合的に検討を要する内容である。