著者
伊藤 美千穂 本多 義昭 木内 文之 北山 隆
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

本研究は、フィールドワークを軸として、ターゲットとする薬用植物についてのインテンシブな研究と、地域の民間伝承薬・薬用資源全般を対象としたエクステンシブな研究を組み合わせたプロジェクトとして計画しました。調査地域をインドシナ、特にラオス、ベトナム、タイの3国に絞り、時期を変えて繰り返し現地とラボを往復することで多様なサンプルとそれらに付帯する情報を効率よく収集することができ、特にインテンシブなターゲットとしたジンコウ、ケイヒ、シソについては多くの新たな知見を得ました。ジンコウに関しては、現地圃場での成木を使った処理実験と、実験室での培養細胞を使った化合物投与実験等の結果を組み合わせた考察から、香気成分構成要素のうち、セスキテルペン類は障害応答とよく似た仕組みで成分の生合成が誘導されるが、クロモン類はこれとは異なり、細胞死と並行して蓄積量が増加することを明らかにし、植林木を用いた沈香生産にむけての基礎的知見を得ました。ケイヒについては、ベトナム中南部に産するMN桂皮と呼ばれるものが特に他の産地のものより甘いということから含有成分と甘みに関して追究し、ケイアルデヒドが甘みに最も大きく関与する成分であることを明らかにしました。シソに関しては、インドシナ山岳地域を中心とする陸稲栽培ではエゴマ(シソと同種)を混作することが一般的に行われており、人々はそのタネを食することから葉茎の精油型には無頓着で選択圧が殆どかかっておらず、収集してみると多様な精油型が見出されました。それらの中から、精油成分生合成中間体と予測される化合物を多量に含むものを初めて発見し、育種を開始しました。ショウガ科植物については、バイオマスとしての利用を意識した有機合成反応に関する研究を重ねています。以上のように、本研究では、インドシナ特産の薬用資源植物を取り上げ、多様なアプローチで有効利用を考えるための多くの基礎的知見を得ました。
著者
鈴木 康彦 松原 厚 垣野 義昭
出版者
公益社団法人精密工学会
雑誌
精密工学会誌論文集 (ISSN:13488724)
巻号頁・発行日
vol.70, no.10, pp.1266-1270, 2004-10-05
被引用文献数
5

This paper deals with controlling feed rate for small circular motion on NC machine tools. Recently new machining methods using small circular interpolation with endmills or direct taps have been used for machining cylindrical holes or tapping. Accordingly, contouring accuracy is getting more important in the new method. Decision of feed rate that influences contouring accuracy is the most important and difficult. So far the maximum feed rate for circular motion is decided according to the normal acceleration constant rule. This rule is a good way to restrict errors due to difference of stiffness between two axes because the errors are mainly proportional to normal acceleration. In the case of small circles, the rule is of no service. That is why errors are increasing as angle speed increases even if normal acceleration is constant. Therefore, the new rule to decide feed rate for small circular motion is needed. This paper analyses what is related with the errors in case of small radii and proposes a new rule to decide feed rate for small circular motion.
著者
二山 拓也 藤田 憲浩 常盤 直哉 進藤 佳彦 枝広 俊昭 亀井 輝彦 那須 弘明 岩井 信 加藤 光司 福田 康之 金川 直晃 安彦 尚文 松本 雅英 姫野 敏彦 橋本 寿文 劉 逸青 Chivongodze Hardwell 堺 学 丁 虹 竹内 義昭 梶村 則文 梶谷 泰之 櫻井 清史 柳平 康輔 鈴木 俊宏 並木 裕子 藤村 朋史 丸山 徹 渡辺 寿治 原 毅彦 大島 成夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.2, pp.39-42, 2009-04-06

32nmCMOS製造プロセスを用いて3ビット/セルの多値技術を持った32GビットのNANDフラッシュメモリを開発した。微細化と3ビット/セル技術の導入により、チップサイズ113mm2を実現した。プレスリリースされている32GビットNANDフラッシュとしては世界最小かつ最高密度であり、マイクロSDカードに実装できるNANDフラッシュメモリとしては世界最大容量を実現した。本発表では、最近のNANDフラッシュメモリの技術動向に関してもあわせて紹介する。
著者
柴山 誠 山口 義昭
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.33, pp.1889-1890, 1986-10-01

現在,処理の多様化にともない1社で複数のホスト計算機を導入しているケースが多くみられる。しかし,ホスト計算機に接続されている電算機端末機器群は、単純な電算機端末からワークステーションの電算機端末エミュレーション機能まで多様化しているが,単純な電算機端末はもとより,ワークステーションに於てさえも1台で同時に複数のホスト計算機の端末となるものはほとんど見かけない。さらに,電算機用端末機器は,数値と英数データ入力を主体に考えられており,日本語入力についてはワードプロセッサほどユーザインタフェースを考慮されていない。本発表では,JStarワークステーション(以下JStarと呼ぶ)上で実現されている複数の日本語電算機端末エミュレータウインドウの同時表示方法及びJStarと同様のユーザインタフェースを考慮した日本語入力方法を述べる。さらに,マルチウインドウ機能を利用した他の文書からエミュレータウインドウ内への文字の転記入力方法について述べる。