著者
荒井 基晴 前田 一人 佐藤 宏樹 三木 晶子 澤田 康文
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
pp.16-00041, (Released:2016-06-27)
参考文献数
8
被引用文献数
2

We created a draft of new patient information leaflets to ensure patients’ proper use of drugs and to highlight safety issues and improvement plans extracted and proposed by small group discussions (SGD) with pharmacists. A total of 3 SGDs (participants: 15 pharmacists) were conducted with the aim of improving patient information leaflets for oral diabetes drugs. First, the disadvantages and advantages of the current instructions as well as requests for ideal patient information leaflets were obtained from participants.Conventional patient information leaflets that could be improved were useful to understand drug efficacy, adverse effects, and instructions for daily consumption of medicines, and to encourage patients to re-check drugs at home and inform their family of the measures to be taken in the case of adverse effects from the standpoint of patients. However, some disadvantages arose; for example, the instructions were difficult to read because of small lettering and illustrations and too much text. It was not tailored for individual patients, and descriptions about serious adverse effects caused patients much anxiety. Therefore, we have created a draft of new patient information leaflets with diabetes that are simpler and easier to understand and use concise wording and illustrations that are impactful.
著者
荒井 基 鈴木 ひろこ 真田 成子
出版者
The Japanese Society of Nutrition and Dietetics
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.89-95, 1974 (Released:2010-10-29)
参考文献数
5

(1) 全国124カ所の保健所の母親学級に参加した5,318名の妊婦・授乳婦について1970年と1971年において妊婦・授乳婦に関する食品禁忌のアンケート調査を実施した。回答した者は4,021名で回収率は75.6%であった。(2) 回答者の54%が1つ以上の禁忌食品を知っており, 1人当り平均2.0件となる。(3) 年令の多い者が若い者より多くの禁忌食品を知っていたが, 事務従事者, 商業, 農業に従事している者の間に差はなかった。(4) 地方別の禁忌食品の知悉度をみると, 北海道においては他の地方より禁忌食品を知っている者が多かった。(5) 禁忌を実行する者は教育程度が高くなるにつれて減少している。(6) 禁忌食品として挙げられたものは動物性食品71種, 植物性食品94種, 香辛・嗜好性食品22種, その他25種, 合計212種であった。(7) いか, たこ, 柿, なす, 香辛刺激性食品, コーヒー, アルコール性飲料などが出現頻度が高く, また頻度はあまり高くはないが, 栄養価の高い食品, かぼちゃ, 獣肉, そば, みかんなどが禁忌されていた。(8) 食品禁忌はその食品が多く生産される地方において高い頻度で禁忌されている傾向がみられた。
著者
長野 宏子 大森 正司 庄司 善哉 飯渕 貞明 荒井 基夫
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.219-226, 1994-03-15
被引用文献数
4

中国等の多くの国の小麦粉発酵食品は自然発酵によっているところが多い.タイやインドネシアの伝統的な小麦粉発酵食品に関与している微生物の検索を行い,ガス発生する微生物を分離・同定し,その性質を明らかにした.パームジュースをスターターとする蒸し菓子(khanom taan)のドウからEnterobacter cloacaeを単離した.揚げパン(paathong koo)のドウからは,Klebsiella planticolaおよびProteus mirabilisを単離した.発酵性細菌の安全性は既に確認されている.単離した細菌であるE. cloacae, K. planticolaを用いて饅頭を製造した結果,良好な膨化を示し,十分にスターターとしての働きをもつものであった.
著者
長野 宏子 大森 正司 矢野 とし子 庄司 善哉 西浦 孝輝 荒井 基夫
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.43, no.5, pp.389-393, 1992

植物由来の<I>Enterobacter cloacae</I> GAO と, 腸由来の<I>E.cloacae</I> IAM 12349, <I>E.coli</I> IAM 12119 との簡易判別法開発のための検討を行った.<BR>(1) <I>E.cloacae</I> GAO の生育はグルコース, アスパラギンを含むG培地にリンゴジュースを添加すると約2倍に, カザミノ酸を添加すると約3倍に促進された.<BR>(2) GAO の炭素源としてはリンゴジュース中に存在するブドウ糖とショ糖がIAM 12349に比べよく資化された.セロビオース, リボースがよく資化されており, 特にキシロースはIAM 12349ではごくわずかな資化性であるが, GAOではよく資化された.<BR>(3) GAO は, pH4から10までの広い範囲で生育が可能であり, <I>E.coli</I> はpH7以下, pH10では生育せず, またGAO はエスクリン分解陽性であったが, IAM12349, <I>E.coli</I> は陰性であり相違が明らかであった.<BR>以上の結果より簡易判別法になりうるものであった.
著者
村尾 沢夫 大山 邦夫 村井 英継 後藤 章 松井 良博 福原 健一 宮田 茂一 住田 光夫 荒井 基夫
出版者
The Japanese Society of Applied Glycoscience
雑誌
澱粉科学 (ISSN:00215406)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.157-164, 1979-05-31 (Released:2010-06-28)
参考文献数
19
被引用文献数
1

Three kinds of amylase inhibitor (S-AI, S-GI and Haim) were obtained from the culture filtrate of Streptomyces sp. S-AI was produced by St, diastaticus subsp, amylostaticus and inhibited glucoamylase and various a-amylases . S-PI consisted., of 6 moles of glucose and 1 mole of unknown substances. The structure of S-AI was discussed. S-GI was a specific inhibitor for exotype glucanase and was produced by St, lavendulae . S-GI inhibited animal invertase, but did not inhibit microbial invertase. Haim was a proteineous inhibitor and produced by, St, griseosporus. Haim inhibited specifically animal a-amylases.
著者
長野 宏子 大森 正司 矢野 とし子 庄司 善哉 西浦 孝輝 荒井 基夫
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.43, no.5, pp.389-393, 1992-05-15 (Released:2010-03-10)
参考文献数
20
被引用文献数
1

植物由来のEnterobacter cloacae GAO と, 腸由来のE.cloacae IAM 12349, E.coli IAM 12119 との簡易判別法開発のための検討を行った.(1) E.cloacae GAO の生育はグルコース, アスパラギンを含むG培地にリンゴジュースを添加すると約2倍に, カザミノ酸を添加すると約3倍に促進された.(2) GAO の炭素源としてはリンゴジュース中に存在するブドウ糖とショ糖がIAM 12349に比べよく資化された.セロビオース, リボースがよく資化されており, 特にキシロースはIAM 12349ではごくわずかな資化性であるが, GAOではよく資化された.(3) GAO は, pH4から10までの広い範囲で生育が可能であり, E.coli はpH7以下, pH10では生育せず, またGAO はエスクリン分解陽性であったが, IAM12349, E.coli は陰性であり相違が明らかであった.以上の結果より簡易判別法になりうるものであった.
著者
長野 宏子 大森 正司 庄司 善哉 飯渕 貞明 荒井 基夫
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.219-226, 1994

中国等の多くの国の小麦粉発酵食品は自然発酵によっているところが多い.タイやインドネシアの伝統的な小麦粉発酵食品に関与している微生物の検索を行い, ガス発生する微生物を分離・同定し, その性質を明らかにした.パームジュースをスターターとする蒸し菓子 (khanom taan) のドウから<I>Enterobacter cloacae</I>を単離した.揚げパン (paathong koo) のドウからは, <I>Klebsiella planticola</I>および<I>Proteus mirabilis</I>を単離した.発酵性細菌の安全性は既に確認されている.単離した細菌である<I>E.cloacae, K.planticola</I>を用いて饅頭を製造した結果, 良好な膨化を示し, 十分にスターターとしての働きをもつものであった.