著者
佐藤 正人 石原 美弥 荒井 恒憲 菊地 眞 持田 讓治
出版者
特定非営利活動法人 日本レーザー医学会
雑誌
日本レーザー医学会誌 (ISSN:02886200)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.146-151, 2010-07-30 (Released:2010-11-14)
参考文献数
20

本研究の目的はレーザー照射後の椎間板細胞の影響を3次元培養法を用いて明らかにし,同時にHo: YAGレーザーのPLDDにおいて光音響効果,光熱効果の関与を確認することである.椎間板細胞の反応を細胞代謝の点から,これらの影響を同定するため,日本白色家兎30羽を用いて,椎間板細胞の3次元培養を行った.Ho: YAGは石英ガラスファイバーへ導光し,PVdFトランスデユ-サ-と音響アブソーバーから応力波を検出した.同時にサーモグラフィーによりレーザー照射による光熱効果を同定した.この計測システムを使って,光音響効果を同定したところLDH放出率,プロテオグリカン合成との関係に何れも線形相関が得られ,光音響効果が細胞に与える影響を捉えることが可能であった.一方,光熱効果は,サーモグラフィー上は温度上昇を認め細胞への影響が示唆されるが,線形の相関関係は認めなかった.本計測システムは,レーザーと椎間板細胞との相互作用を細胞代謝と物理的因子-照射による光熱,光音響両者の効果-の観点から計測評価でき,レーザー照射条件の最適化に有用である.
著者
兼吉 昭雄 村上 志緒 西田 時次 岩崎 博信 萱嶋 信介 荒井 恒憲 菊地 眞
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPM, 電子部品・材料
巻号頁・発行日
vol.95, no.138, pp.49-54, 1995-07-07

皮膚表面を減圧吸引することにより採取される吸引浸出液の糖濃度は血糖値と良好な相関を示す。この浸出液の糖濃度を測定する小型装置の開発を行い、採血せずに血糖値を連続モニタすることを可能とした。本装置は本体と吸引装着部で構成され、糖濃度の測定には微小なISFETグルコースセンサを使用した。このセンサは微量検体中の糖濃度の測定ができ、しかも繰り返し使用が可能である。自動・小型装置を実現するために、微量の検体を採取する秤量バルブ、ISFETグルコースセンサを内蔵したセンサ装置、低消費電力の小型ポンプ等を独自に開発した。本装置による動物での評価はすでに良好な測定精度を得ている。今回これをヒトに適用し、吸引浸出液中の糖濃度を連続測定した。同じ被検者の別の部位から用手的に採取した吸引浸出液の糖濃度を測定し、両者を比較した結果、良好な相関を示した。
著者
松田 忠義 吉田 翼 有岡 孝則 高塚 貞雄 二川 佳央 菊地 眞
出版者
Japanese Society for Thermal Medicine
雑誌
日本ハイパーサーミア学会誌 (ISSN:09112529)
巻号頁・発行日
vol.4, no.4, pp.317-329, 1988-12-01 (Released:2009-10-21)
参考文献数
21
被引用文献数
5 5

Heating experiments on phantoms and miniature pigs were made by using two lens applicators and a waveguide applicator fed by the 430MHz microwave heating system (HTS-100, producted by Tokyo Keiki Co., Ltd.). Temperature distributions of agar phantoms and miniature pigs were measured at regular intervals during heating. As the results of these experiments, the followings are obtained.1. The results of effective heating depth varying with a focal length confirm lens effect.2. Using a four-aperture lens applicator and miniature pigs, the heating depth of 6cm and it almost doubles that of the ordinary waveguide applicators. The heating area is 12cm x 6cm at 4cm depth.3. Dielectric properties of miniature pig buttocks are nearly equal to these of the agar phantom containing 0.35% NaCl and 0.05% NaN3.
著者
菊地 眞
出版者
公益社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.53, pp.S122_01, 2015

公的資金投入が消滅しても民間企業活動として自立・持続的に発展可能となるネットワーク構築が究極目標になる。自立要因が、研究~開発~上市の過程における資金調達であるならば、資金供給・調達を適時・適切に実現するような社会的インフラ構築も一義的要件となる。金融機関の医療機器開発に関する「正しい評価判定(目利き)機能」が不可欠だが、極めて未熟である状況を今後どのように改善していくのか具体的方策も必要となる。そもそも産業界の基本姿勢として、医療機器開発に「極めてリスクの高い開発対象」、「市場規模の狭さ」、「利益回収の不確かさ」、「医療界・医療人との交流機会の欠如」など様々なネガティブ要因が存在するのであれば、決定的因子に関して行政レベルから規制緩和や環境変化促進策などの課題として取り上げて具体的解決策を講じる必要がある。医療機器関連企業トップの経営マインドの偏り、企業内における新規開発意欲不足、能力不足、人材不足、海外展開経験不足など様々な要因が存在していると思われることから、それらの潜在的弱点も支援ネットワーク強化で果たして打破出来るのかも検討すべき事柄と考える。医師・医療スタッフの医療機器開発に対するモチベーションが高くなかったことがわが国の治療系機器開発が世界から後れを取ったことから、医学会をはじめとする医療関係者を如何にしてネットワークに取り込んでいくのかも検討しなければならない。
著者
大東 延久 清地 正人 綱脇 恵章 藤田 雅之 今崎 一夫 中井 貞雄 三間 圀興 車 信一郎 後藤 道夫 小久保 正之 中尾 直也 山中 千代衛 加瀬 貞二 青山 誠 赤羽 温 中野 文彦 松岡 伸一 山川 考一 大前 吾一 八木 隆志 伊藤 紳二 文 雅司 和泉田 真司 小野 晋吾 劉 振林 大竹 秀幸 猿倉 信彦 耿 紀宏 和田 智之 浦田 佳治 田代 英夫 南畑 亮 児玉 英範 田上 潤一 河仲 準二 窪寺 昌一 佐々木 亘 黒澤 宏 寺嶋 克知 田中 宏和 久保 博一 鈴木 徹 太田 毅 榎波 龍姫 若林 理 溝口 計 大部 彩子 渡邊 隆之 中野 真生 堀 司 西坂 敏博 伊藤 貴志 小島 哲夫 今野 進 藤川 周一 安井 公治 吉澤 憲治 森 勇介 佐々木 孝友 田中 光弘 岡田 幸勝 島村 清史 Namujilatu 福田 承生 松原 健祐 田中 歌子 今城 秀司 早坂 和弘 大向 隆三 占部 伸二 渡邊 昌良 大場 正規 加藤 政明 丸山 庸一郎 小矢田 康晴 山本 修平 平野 嘉仁 Pavel Nicolaie 佐藤 聡長 伊藤 篤史 大島 広明 吉田 弘樹 阪上 幸男 挾間 寿文 西岡 一 鬼澤 敦子 上原 昇 植田 憲一 西村 昭彦 宅間 宏 常包 正樹 田口 昇 稲場 文男 関田 仁志 RUTHERFORD Todd TULLOCHI Bill 笠松 直史 BYER Robert 松井 宏記 江口 武芳 川田 安男 金辺 忠 山中 正宣 中塚 正大 井澤 靖和 神崎 武司 宮島 博文 宮本 昌浩 川嶋 利幸 岡田 康光 菅 博文 秋山 靖裕 高瀬 智裕 高田 淳 湯浅 広士 小野 明 吉田 史朗 中山 通雄 佐藤 雅夫 内藤 真哉 町田 久忠 家久 信明 軽部 規夫 西畑 実 鈴木 伸孝 太田 忠喜 藤原 弘康 市位 友一 木村 信二 木村 美紀雄 庄司 康浩 今城 正雄 柳澤 隆行 内野 修 永井 智広 長澤 親生 住吉 哲実 荒井 恒憲 佐藤 俊一 石原 美弥 菊地 眞 バサ ニレシ 岡田 龍雄 前田 三男 水波 徹 松岡 直哉 岡崎 豊 菊池 健 山口 滋 南里 憲三 藤岡 知夫 森 啓 鈴木 薫 中田 順治 嘉成 和孝 小平 裕司 内藤 靖博 永野 宏 蓮池 透 谷脇 学 清水 幸喜 熊谷 幹郎 高島 洋一 遠藤 雅守 川上 政孝 武田 修三郎
出版者
The Laser Society of Japan
雑誌
レーザー研究 (ISSN:03870200)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.23-24,27, 1999