著者
小西 達也
出版者
日本医学哲学・倫理学会
雑誌
医学哲学 医学倫理 (ISSN:02896427)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.11-19, 2012-09-30 (Released:2018-02-01)

In this article, I define spiritual care as the "support of the careseeker's subjective/spiritual life." Spiritual care is provided for people in spiritual crises, where their existing foundational/core beliefs are dysfunctional in their situation. Such people are required to let go of their existing dysfunctional foundational/ core beliefs, and to continue their subjective lives without their foundational/core beliefs until new ones have been developed. The spiritual care should support the careseekers in such process. In this article,"the provision of 'Ba'(space/opportunity) for the careseekers' belief-free inner-exploration/self-expression" is proposed as a definition of the spiritual care. This definition can be described also as "the support of the careseekers' subjective/spiritual lives." This definition coincides with the spiritual care that the author has actually provided in his clinical practice, which means that this definition works in the actual clinical setting. Further, it is also shown that the Clinical Pastoral Education program mainly provided in the United States, which is considered to invite their students to be free from their own beliefs by becoming conscious of their beliefs, is effective as training for the ones to provide such spiritual care. Lastly, it is expounded that the proposed definition has affinity with some of the existing definitions of spiritual care widely known by people in the Japanese medical clinical setting.
著者
坪内 孝太 下坂 正倫 小西 達也 丸山 三喜也 山下 達雄
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

スマートフォンの普及により大量に収集されるようになってきた位置履歴データを用いて人口異常を検知する既存研究は多いが、数日前の時点から人口異常を「予測」する研究はなされていない。 本研究はユーザの路線検索結果に着目することでユーザの予定情報を考慮しつつ、異常時の人口予測を可能にする手法を構築した.大規模なイヘントであれば 1 週間前の時点からでも異常を予測できることを実験により確認した。
著者
瀬尾 匡輝 小西 達也
出版者
国立大学留学生指導研究協議会
雑誌
留学生交流・指導研究 (ISSN:13434683)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.63-76, 2023 (Released:2023-07-06)

本稿では、BEVI による量的調査及びインタビューによる質的調査から、オンラインによる短期海外研修に参加した学生達にどのような内面的な変化が、どのようにもたらされたのかを検討する。本研究で対象とするオンラインによる短期海外研修は、日本のA大学の学生を対象にベトナムのB大学と協力して行ったものである。研修で学生は、1)タンデム学習への参加、2)B大学の学生が運営するオンライン日本語教室の支援、3)コンテンツ配信の受講、4)ベトナムのX市内の日本語学習者を対象とした一日体験フェアの企画・運営を行った。BEVI による量的な調査から、BEVIの17の尺度のうち10の項目で有意に変化しており、たとえオンラインによる海外研修であっても参加学生に内面的な変化を促せることが明らかになった。そして、インタビューによる質的な調査からは、学生達の価値観や経験に揺さぶりをかけることの大切さ、学生同士のやりとりに教員が介入しすぎないことの重要性が確認された。
著者
中田 行重 佐藤 春奈 白崎 愛里 須藤 亜弥子 中西 達也
出版者
関西大学臨床心理専門職大学院 心理臨床センター
雑誌
関西大学心理臨床センター紀要
巻号頁・発行日
vol.6, pp.59-67, 2015-03-15

本稿は、体験的療法Experiential Psychotherapy 学派の論客であるLietaer, G. のUnconditionalPositive Regard: A Controversial Basic Attitude in Client-Centered Therapy(1984)を要訳し、彼の見解が古典派に与えた影響と今後のPCT の展望について考察するものである。Lietaer は、無条件の肯定的配慮を、肯定的配慮、非指示性、無条件性の3 因子に分けて論述している。中でも無条件性の重要性について論じており、この態度を、Rogers の価値の条件づけに言及しつつ、セラピーの中での「バランス拮抗力」「逆条件付け」と定義している。また、Th 自身へ開かれていること(openness)が自己一致であり、Cl へと開かれていることが無条件の受容であるとして両者の密接な関係について述べている。さらに、CCT の文脈における直面化に触れ、承認できないCl の行動についてはTh 自身の限界をフィードバックし直面化させること、直面化は、Th の受容を支えとしてCl が自己に直面するよう促す過程であることを論じ、無条件性と直面化は矛盾しない概念であると主張している。
著者
小西 達也 小島 英春 中川 博之 土屋 達弘
雑誌
研究報告アルゴリズム(AL) (ISSN:21888566)
巻号頁・発行日
vol.2017-AL-165, no.28, pp.1-6, 2017-11-09

本論文では,ソフトウェアテストの 1 つ,組み合わせテストについて議論する.具体的には,組み合わせテストで使用するテストケース集合の1つ, ロケーティングアレイに焦点を当てる.ロケーティングアレイは,与えられたパラメータ値の組み合わせをすべて網羅しているだけでなく,実行結果から不具合の原因となる組み合わせを特定することができる.ロケーティングアレイの生成手法に関する研究はまだ少なく, また,多くの場合について構成に必要な最小のテストケース数がわかっていない.そこで,SAT ソルバを使用したロケーティングアレイの生成手法を提案する. また,実際にロケーティングアレイを求め,得られた最小のテストケース数についても報告する.
著者
坪内 孝太 下坂 正倫 小西 達也 丸山 三喜也 山下 達雄
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.4I14in1, 2017

<p>スマートフォンの普及により大量に収集されるようになってきた位置履歴データを用いて人口異常を検知する既存研究は多いが、数日前の時点から人口異常を「予測」する研究はなされていない。 本研究はユーザの路線検索結果に着目することでユーザの予定情報を考慮しつつ、異常時の人口予測を可能にする手法を構築した.大規模なイヘントであれば 1 週間前の時点からでも異常を予測できることを実験により確認した。</p>
著者
坪内 孝太 下坂 正倫 小西 達也 丸山 三喜也 山下 達雄
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第31回全国大会(2017)
巻号頁・発行日
pp.4I14in1, 2017 (Released:2018-07-30)

スマートフォンの普及により大量に収集されるようになってきた位置履歴データを用いて人口異常を検知する既存研究は多いが、数日前の時点から人口異常を「予測」する研究はなされていない。 本研究はユーザの路線検索結果に着目することでユーザの予定情報を考慮しつつ、異常時の人口予測を可能にする手法を構築した.大規模なイヘントであれば 1 週間前の時点からでも異常を予測できることを実験により確認した。
著者
木口 学 小西 達也 三浦 進一 村越 敬
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学 (ISSN:03885321)
巻号頁・発行日
vol.26, no.7, pp.421-427, 2005-07-10 (Released:2007-09-13)
参考文献数
24

Gold nano wires were mechanically fabricated in solution to study their quantized conductance behavior under the electrochemical potential control. A nano wire 1 nm in length showing a unit value of the quantized conductance (G0 = 2e2/h) was fabricated in solution at room temperature by choosing appropriate electrochemical potential and electrolyte. As well as a unit value, several fractional values also appeared at the quantization. Intensity of the fractional conductance peak at 0.6 G0 in the histogram increased as the electrochemical potential of the wire became negative. Conductance trace proves that the fractional peak in the histogram is due to reversible conductance fluctuation between a unit (1 G0) and the fractional value (0.6 G0). These experimental results strongly suggest the formation of a gold mono-atomic wire showing reversible phase transition between a dimerized state and an equal spacing state. Possibility regarding the mono-atomic wire as a predecessor for Pierls transition in 1 D metal system was discussed.
著者
大西 達也
出版者
慶應義塾大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2007

実験では鉄磁性体に、外部より交流磁場を印加することで得られる熱させ、医学的な応用を検討した。はじめに様々な鉄磁性体に交流磁場を印可し、発熱を確認した。続いて鉄磁性体に腫瘍細胞に特異的に集積させる機能を持たせることが可能であることを確認した。最後にマウスの背部に生着させた腫瘍に鉄磁性体を注入し交流磁場を励起させることで、腫瘍の縮小効果を確認することに成功した。生体内で鉄磁性体と交流磁場を用いた温熱療法の抗腫瘍効果を確認出来たことは、医学的応用に向けて大きな前進であると考えている。