著者
礒川 直大 西山 勇毅 大越 匡 米澤 拓郎 中澤 仁 高汐 一紀 徳田 英幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. UBI, [ユビキタスコンピューティングシステム] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.5, pp.1-8, 2015-05-04

魚を飼い,その水槽を鑑賞することは,我々の生活に潤いと落ち着きを与えてくれる.観賞魚を飼育する上で水槽内の環境や魚の体調管理が重要となるが,観賞魚は自分の状態を飼い主に伝えることができないため,飼い主が魚の状態に基づきインタラクティブに飼育することは難しい.本研究では,観賞魚の位置情報をもとに水槽背面のディスプレイに観賞魚の状態を表示することで,飼い主に水槽内の環境や観賞魚の体調などの情報を伝えるシステム "Aqua Mapping" を提案する.本システムにより水槽を介した観賞魚とユーザのインタラクティブな飼育環境を提供する.
著者
栄元 優作 江頭 和輝 河野 慎 西山 勇毅 大越 匡 米澤 拓郎 高汐 一紀 中澤 仁
雑誌
研究報告高齢社会デザイン(ASD) (ISSN:21888698)
巻号頁・発行日
vol.2017-ASD-9, no.16, pp.1-7, 2017-08-17

近年,食習慣の悪化による肥満が社会問題となり,継続的な食習慣の改善手法が求められている.継続して日々の習慣を変えるには動機の維持向上が重要であり,ユーザの同期を持続させる手法として,ゲームのメカニズムを用いたゲーミフィケーション手法が提案されている.ゲーミフィケーション手法の 1 つである 「競争手法」 は,歩数などのユーザの行動量を可視化し,他者との優劣を意識させることで,動機の維持向上を促す.しかし食事分野では,食事指標として知られるカロリー値の正確な算出が難しく,計算には労力がかかるため,競争の適用が困難である.本研究では本問題を解決するために,ユーザ間で食事の健康度合いを競わせるシステム 「HealthFight」 を構築し有効性を評価する.本システムは食事画像を共有するソーシャルメディアであり,投稿した食事画像の 「ヘルシーさ」 をユーザ間で競わせる.競争相手は食事ごとに更新されるため,ユーザは食事ごとに違った楽しさを感じられ,継続した利用が見込める.本システムによる食習慣の変化を評価するため,7 人の被験者に対して 20 日間の実験を行った.その結果,他者の評価を気にしやすい被験者の食生活は,健康的になる傾向が見られた.
著者
西山勇毅 米澤拓郎 中澤仁 徳田英幸
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)
巻号頁・発行日
vol.2013-UBI-38, no.21, pp.1-8, 2013-05-09

近年,個人の動機付けや行動改善のためのアプリケーションが普及してきた.今後,研究プロジェクトチームやスポーツチームなどの明確な目標を持ち,様々な立場の人間が所属するチームでの利用が考えられる.本研究では,個人の貢献度の可視化がチームの動機づけに与える影響の調査を行った.情報共有アプリケーションを実装し,ランダムに抽出したチームに対して,他人に個人の貢献度を見せた場合と見せない場合での比較実験を行い評価した.
著者
佐々木 航 西山 勇毅 大越 匡 米澤 拓郎 中澤 仁 高汐 一紀 徳田 英幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. UBI, [ユビキタスコンピューティングシステム] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.9, pp.1-7, 2015-05-04

「人は幸福であるが故に笑うのではなく,笑うが故に幸福である」 という言説にもある通り笑顔を形成することがユーザの幸福感につながると考えられ,これを支持する研究は多い.幸福感は周囲に伝達することが知られている.以上のことから,幸福な人からの笑顔情報によるユーザの笑顔形成への促進が,ユーザの幸福感を引き起こし,それによって幸福感が伝達していくと考えられる.そこで本研究では,他人の笑顔画像の共有によるユーザの笑顔形成への影響を評価する "SmileSpot" を実装した."SmileSpot" は個人のスマートフォン端末のディスプレイに他人の顔画像を映し出し,それを見た際のユーザの笑顔度を検知する.38 人の被験者を対象とした 15 日間の評価実験から他人の笑顔画像がユーザの笑顔形成を促進させることがわかった.それに加え,女性のほうが男性と比べて影響を受けやすく,また親密度が高い人の笑顔画像のほうが親密度の低い人の笑顔画像より影響を受けることがわかった.
著者
西山 勇毅 大越 匡 米澤 拓郎 中澤 仁 高汐 一紀 徳田 英幸
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.349-361, 2015-01-15

近年,携帯端末の普及にともない誰もが日常生活中の活動情報を検知・蓄積可能なライフログ環境が整ってきた.これまでライフログデータは,個人を対象として行動変容の促進に活用されてきたが,今後は研究室やスポーツチーム,企業といった集団を対象とした行動変容の促進が可能になると考えられる.しかし,集団は個人とは異なり内部に様々な人間関係が存在するため,これまでの個人を対象とした行動変容促進手法が集団に対して効果的であるかは明らかではない.本研究では,集団の行動変容を促進するモデルとして,既存手法の「競争」と「協力」の要素を組み合わせた6種類の集団の行動変容促進モデルの提案し,効果の検証を行った.提案モデルに基づいた行動変容促進を行うAaron2を実装し,2つの集団(64名)を対象に3週間の実験を行った.1週間ごとの行動変容について考察した結果,チーム目標と直接的に関係ない活動では行動変容への効果が低く,日頃からチーム単位で競争を行っているチームでは「チーム間での競争要素」用いたモデルが最も行動変容への効果が高くなる可能性が示された.