著者
松村 耕平 尾形 正泰 小野 哲雄 加藤 淳 阪口 紗季 坂本 大介 杉本 雅則 角 康之 中村 裕美 西田 健志 樋口 啓太 安尾 萌 渡邉 拓貴
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:21888760)
巻号頁・発行日
vol.2017-HCI-174, no.13, pp.1-8, 2017-08-16

ACM CHI に採録された論文を読み合う勉強会,CHI 勉強会 2017 を開催した.勉強会では ACM CHI2017 に採録された 599 件の論文を参加者が分担して読み合う.これによって,参加者は先端の HCI 研究を概観することができる.本年度は,勉強会をスムースに実施し,また,参加者の支援を行うために支援システムを導入した.システムの分析から,CHI 勉強会がどのような特徴を持っているのか,そして今後どのようにデザインされていくべきなのか議論する.
著者
謝 涵 西田 健志
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:21888760)
巻号頁・発行日
vol.2017-HCI-174, no.14, pp.1-5, 2017-08-16

長い小説などを読む際,登場人物が前にどのような場面で出てきたどのような人物なのか思い出せず,読みづらいと感じることがある.そこで本研究では,物語の登場人物を把握しやすくするシステムを提案する.提案システムには,登場人物を記憶しやすくすることと思い出しやすくすることの両面から,初登場シーンにジャンプする機能と人名に絵文字を追加するなどの機能を実装している.
著者
西田 健志
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.458-464, 2015-04-15

本稿ではWISS(Workshop on Interactive Systems and Software)2004から10年以上にわたって開発・運用を続けてきた様々なチャットシステムや,夕食時の席を決めるシステムなど,様々なシステム開発を通じてWISSのコミュニケーションを促進してきた活動を振り返る.これまで開発・運用してきたシステムの機能や設計理念の紹介を中心として,長年開発を続ける中で見えてきた,WISSというコミュニティの特殊性やコミュニティの一員としてシステム開発を続けることの意義についても述べる.
著者
西田 健志 五十嵐 健夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.41, pp.19-26, 2007-05-11
被引用文献数
1

匿名による発言は議論への積極的な参加を促す一方で、責任の所在を暖味にするため、実名を伴う参加に比べて軽んじられやすい。そこで我々は、伝統的な署名技法である傘連判状を採り入れることで、議論への参加しやすさと発言責任・発言力の確保の両立を可能にする以下のようなコミュニケーションプロトコルを提案する。まず、参加者は匿名で発言して加盟者を募る。加盟者が十分な人数集まった場合には、加盟者全員の名前が傘連判状の形で公開される。In computer-mediated group communication, anonymity enables participants to post controversial comments without risking accusations of improper behavior. While this may encourage more open and frank discussion, it diminishes accountability. In addition, anonymous comments are perceived as weaker than non-anonymous comments. We propose a communication protocol that allows a user to send a strong message to the group without having to assume sole individual responsibility. The system posts an anonymous comment, and then calls for supporters. When sufficient numbers of supporters have been gathered, the system reveals the names of all supporters as a round-robin signature. This prevents the originator from being identified.
著者
藤田 直樹 西田 健志 寺田 努
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC) (ISSN:21888914)
巻号頁・発行日
vol.2023-EC-67, no.10, pp.1-2, 2023-03-09

一体感はライブ鑑賞における体験価値の向上などに重要だと考えられており,一体感を得るために同じ動きや発声をするなど集団がまとまりをもって振る舞う文化が存在する.一方で,公共の映画館のように発声などがためらわれる場面では,周囲に一体感を感じづらいことがある.このような場面において,能動的な振る舞いに代わり,互いの感覚を共有する方法があれば一体感を創出できると考えた.本研究では,集団が互いの心拍数を視認しあえるように情報提示することで,発声のような能動的な感覚共有行動なしに,受動的な一体感を創出する手法を提案する.本稿では,提案手法の可能性を探索するために開発した,コンテンツ視聴中に互いの心拍数やその一致度合いを視認することができるシステムのプロトタイプについて報告する.
著者
浅山 広大 西田 健志
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:21888760)
巻号頁・発行日
vol.2016-HCI-169, no.4, pp.1-5, 2016-08-22

対人コミュニケーションの場面では相手に伝えるべきことがあっても恥ずかしさやためらいから伝えられないことがある.この問題を解決するために,伝えたいメッセージをスマートフォンの広告を装って相手に伝えるシステム 「Ad-vice」 を開発した.Ad-vice は相手に伝えたい文言を含んだ広告風の画像を任意のウェブページに合わせて表示するシステムである.相手に見せたいウェブページがあると言いながらスマホの画面を見せることによって,相手が自発的にその文言に気が付くことを期待するという超消極的なコミュニケーション方法を実現することを目指している.本論文では Ad-vice の設計の詳細及び評価実験の計画について議論する.
著者
西田 健志
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.458-464, 2015-04-15

本稿ではWISS(Workshop on Interactive Systems and Software)2004から10年以上にわたって開発・運用を続けてきた様々なチャットシステムや,夕食時の席を決めるシステムなど,様々なシステム開発を通じてWISSのコミュニケーションを促進してきた活動を振り返る.これまで開発・運用してきたシステムの機能や設計理念の紹介を中心として,長年開発を続ける中で見えてきた,WISSというコミュニティの特殊性やコミュニティの一員としてシステム開発を続けることの意義についても述べる.
著者
西田 健志 五十嵐 健夫 Takeshi Nishida Takeo Igarashi 東京大学大学院情報理工学系研究科 東京大学大学院情報理工学系研究科:科学技術振興機構さきがけ Graduate School of Information Science and Technology the University of Tokyo Graduate School of Information Science and Technology the University of Tokyo:JST PRESTO
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.69-75, 2006-10-26
参考文献数
7
被引用文献数
3

本論文では,参加者間で画像を共有し,それら画像の特定部分に会話を結びつけることのできるチャットシステムLock-on-Chatとその運用により得られた様々な知見をまとめる.文書や画像と会話を結びつけるほかのシステムが,ひとつの文書について深く議論するのに適しているのに対して,我々のシステムは複数の画像に分散した会話をしやすくすることに重きを置いてデザインされている.Lock-on-Chatは学術会議において発表中に聴衆が会話するためのシステムとして運用された.Lock-on-Chatが局面に応じてさまざまな使われ方がされる様子,多くの参加者が活発に議論する様子が観察された.