著者
松村 耕平
出版者
国際医療福祉大学
巻号頁・発行日
2016-09-21

平成28年度
著者
松村 耕平 尾形 正泰 小野 哲雄 加藤 淳 阪口 紗季 坂本 大介 杉本 雅則 角 康之 中村 裕美 西田 健志 樋口 啓太 安尾 萌 渡邉 拓貴
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:21888760)
巻号頁・発行日
vol.2017-HCI-174, no.13, pp.1-8, 2017-08-16

ACM CHI に採録された論文を読み合う勉強会,CHI 勉強会 2017 を開催した.勉強会では ACM CHI2017 に採録された 599 件の論文を参加者が分担して読み合う.これによって,参加者は先端の HCI 研究を概観することができる.本年度は,勉強会をスムースに実施し,また,参加者の支援を行うために支援システムを導入した.システムの分析から,CHI 勉強会がどのような特徴を持っているのか,そして今後どのようにデザインされていくべきなのか議論する.
著者
和田聖矢 松村耕平 角康之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.46, pp.1-7, 2014-03-07

本研究では,図書館での体験共有を促すために,ウェアラブルカメラにより撮影された,複数人の一人称視点映像を利用した図書館内の体験共有支援システムを提案する.本システムは,画像の特徴点を用い,一人称視点映像に写り込んだ本棚の判定を行う.写り込んだ本棚別に,一人称視点映像を合成することにより,本棚ごとの複数人体験映像を生成する.6 名に,図書館での一人称視点映像を撮影してもらい,その映像を用いシステムの動作実験を行った.その結果,複数人の身体が写り込んだ映像,本棚の前で本を読んでいる様子が写り込んだ映像,本棚を見渡すような映像が生成された.In this paper, I propose the system that assists of sharing the experiences in library using multiple person's view image taken by wearable camera. The system judges bookshelf by using feature points of image. Moreover, the system visualizes action that like choose book and read book by synthesize multiple person's view images. I develop the system, and I check the system behavior.
著者
山西 良典 松村 耕平 ワイト ジェレミー
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2023論文集
巻号頁・発行日
vol.2023, pp.201-207, 2023-08-23

本稿では,出川イングリッシュにおける演出を英会話練習のしくみとして取り入れることで,非ネイティヴ英語話者にとっての会話に適した作文能力の向上をねらう.日本テレビ制作の世界の果てまでイッテQ!内の人気企画「出川哲朗はじめてのおつかい」では,出川氏のネイティヴ英語話者との会話がエンタテインメントとして楽しまれている.日本国内の標準的な英語能力からすれば,多くの視聴者は出川氏の英会話の拙さやネイティヴ話者との認識の齟齬を直接理解しているわけではなく,番組内の演出を補助情報として受け取ることで英会話におけるミスコミュニケーションをエンタテインメントとして楽しんでいるものと推察される.我々は,この番組内の演出に着想を得て,英語発話に対して非言語情報をフィードバックすることで学習者に楽しみながら自己研鑽する機会を提供するエデュテイメントシステムを提案する.提案システムは,学習者の発話を音声認識し,認識結果をプロンプトとして画像生成AI システムに引き渡す.発話への誤認識や単語の使い方の誤りが反映されたプロンプトによって画像が生成されることで,学習者は自身の発話がネイティヴ発話者に何を想像させるのかを非言語情報として知ることができるようになる.実験の結果,提案システムの利用によって,比較的安易な発音で簡単な単語を使いつつ,ネイティヴ話者とのコミュニケーションにおいて齟齬が発生しにくい発話を作文可能になることが確認された.
著者
杉谷 弥月 松村 耕平 角 康之
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.2012-HCI-150, no.7, pp.1-6, 2012-10-25

国際会議 CHI2012 で発表された 400 件前後の論文を,多くの参加者が分担して一論文あたり 30 秒で発表するというフラッシュトーク型勉強会が,近い時期に 2 件開催された.両勉強会では参加者間の議論やメモ共有のプラットフォームとして Twitter が活用された.そこで本稿では,ツイートの時間・発言者の分布,スライド連動のツイート bot の効果などのタイムライン分析を行い,実会議とオンライン議論の相互強化について考察する.
著者
清野 陽平 山西 良典 辻野 雄大 松村 耕平
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC) (ISSN:21888914)
巻号頁・発行日
vol.2023-EC-69, no.7, pp.1-6, 2023-10-19

日常会話における発話は,コンテクストや感情などによって異なる.意味を含まない「はぁ」という一言を発話する場合でも,発話者自身が伝えたいコンテクストによって発話は異なり,その差異によって聞き手も発話者が意図したコンテクストをおおよそ理解する事ができる.本研究では,多様な意味を持つ同一発話からの意図の推定を目標とし,コンテクストごとの発話特徴量の究明を目指す.この発話分析の端緒として,「はあ」データセットの構築と音声に対する基礎分析を行う.データセット構築のために遊びながらデータ収集が可能なフレームワークを設計し,「はぁ」の発話データを収集した.各コンテクストの発話に対して,音声全体から抽出される音響特徴と音量の変化を分析した.
著者
奥 健太 山西 良典 松村 耕平 川越 恭二
出版者
Webインテリジェンスとインタラクション研究会
雑誌
Webインテリジェンスとインタラクション研究会 予稿集 第6回研究会 (ISSN:27582922)
巻号頁・発行日
pp.60-65, 2015 (Released:2022-11-07)
参考文献数
10

我々は,ドライブ風景を考慮した経路推薦システムの実現を目指している.そのためには,道路ネットワークを構成するリンクに対し,山道風景や海沿い風景,田園風景などといったドライブ風景タグを付与する必要がある.既存の道路ネットワークデータとしては,市販のものやOpenStreetMapなどがあるが,ドライブ風景タグが付与されたものは見当たらない.また,ドライブレコーダで記録された車載カメラの画像からドライブ風景を推定する方法も考えられるが,カメラ角度の微妙なずれや明るさの変化などによりノイズが多く,データの網羅性も低い.そこで,本稿では,Webから網羅的に収集が可能な道路地図画像および航空写真に着目し,ドライブ風景を推定するために有効な画像特徴量について明らかにする.具体的には,収集したドライブレコーダデータを分析し,ドライブ風景の推定に有効と考えられる画像特徴量について仮説を立案し検証した.また,有効と判断された特徴量を含めた学習モデルを構築し,テストデータを用いたドライブ風景ラベルの推定精度の評価を行った.
著者
岡藤 勇希 牧田 昌大 松村 耕平 馬場 惇 中西 惇也
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.366-376, 2023-02-15

近年では,人間の労働力のサポート手段の1つとして,コミュニケーションロボットが積極的に活用され始めている.一方で,公共空間でロボットと対話をする際には恥ずかしさが発生することが知られており,これによりロボットの利用が妨げられる可能性がある.そこで本研究では,公共空間においてロボットの利用を促進させるために,ロボット利用時の恥ずかしさの発生要因と,恥ずかしさがロボット利用に対して与える影響を明らかにすることを目的として,ロボットを利用するサクラを用いた実験を実施した.実験結果より,ロボット利用中に感じる恥ずかしさは,周辺からの注目と周辺からの理解による要因に影響を受けることが示された.また,利用中の恥ずかしさを減少させることにより,ロボットとのインタラクション時間が延びることが示された.
著者
竹川 佳成 松村 耕平
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.2_95-2_108, 2018

本研究では,1人でのライブ中継形式のレポートを支援するシステム「ポケレポGO」を提案する.ライブ中継ストリーミングサービスの普及に伴い,だれもが自分の興味・関心,身の回りの出来事を放送できるようになった.1人でのライブ中継形式のレポートにおいては,撮影後に編集ができないことや,多くの作業を同時に行うことが求められるため,放送の品質の低下や,限られた情報の伝達による信頼性の低下といった問題を引き起こす可能性がある.これらの問題を解決するために,複数業務を円滑に進めるための機能をもつシステムを開発した.提案システムのプロトタイプシステムを実装し,評価実験によりプロトタイプシステムで撮影した映像の品質は,複数人で取材をする形態の比較手法と同等であることが明らかになった.
著者
史 宇華 松村 耕平 Roberto Lopez-Gulliver 野間 春生
雑誌
研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:21888701)
巻号頁・発行日
vol.2017-CVIM-205, no.16, pp.1-6, 2017-01-12

本論文では,マイクロソフト社の Kinect の深度画像から得られるユーザーのスケルトン情報に対して,Random Forest 分類器と AdaBoost を使用してユーザの姿勢をリアルタイムで自動認識するシステムを開発した.ここでは特に食事中の姿勢を対象とし,Kinect で深度データが含まれる悪い姿勢の学習データを録画する.これらの学習データから,ユーザーの Joint の特徴量を抽出し,悪い食事姿勢のデータベースを構築して学習し,五つの悪い姿勢を動画から自動認識できるシステムを開発した.悪い姿勢を食事中の映像から学習し,50 名の被験者に対して行った食事の映像から 93% の認識機能を実現した.本システムを応用し,将来はユーザーの悪い食事姿勢を検出した後,ユーザーにフィードバックを与え,食育トレーニングすることを目指している.
著者
山西 良典 松村 耕平
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2021, pp.1-6, 2021-08-23

本稿では,ダンス動画をとりまくインタラクションに着目し,視聴時のダンス模倣が動画コンテンツへの注目に与える影響を検証した.ユーザ発信型エンタテインメントの一つである「踊ってみた動画」では,他ユーザがシードとなる教示者のダンスを模倣した動画を撮影して共有していくことでコンテンツが増殖していく.本稿では,「踊ってみた動画」の拡がりにおいて,動画コンテンツをどのように楽しむのか,というユーザの楽しみ方が動画コンテンツ自体の魅力に与える影響に着目した.動画中の被写体に合わせて踊りながら動画を視聴することで被写体自体への注目度が上がると仮説を立て,この仮説検証を行った.その結果,踊りながら動画を視聴した実験群と直立不動で動画を視聴した統制群では,被写体の情報については実験群が,背景の情報について統制群がそれぞれ高い精度で認識していることが確認された.また,動画中での情報の変化においては,実験群と統制群では背景の情報変化についての認識には精度の違いが見られなかった一方で,被写体の情報変化においては実験群の方が高い精度で認識していることが確認された.これらのことから,踊りながらダンス動画を視聴することでダンス教示者である被写体への注目が高まることが示唆された.
著者
角 康之 名生 圭佑 松村 耕平
雑誌
情報処理学会論文誌デジタルコンテンツ(DCON) (ISSN:21878897)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.1-9, 2014-08-20

本稿では,2次元の絵画作品をコンピュータグラフィクスによって3次元アニメーション化する試みを紹介する.対象とする絵画作品として浮世絵,具体的には歌川国芳の「みかけハこハゐがとんだいゝ人だ」を題材にする.この作品は,一見すると1人の男性を描いたように見えるが,よく見ると10数名の男性が寄り集まって大きな大人物を表現しているだまし絵になっている.本研究では,この作品を複数人物の登場する3次元CGアニメーションにする.そうすることで,特定の視点から描かれた浮世絵作品を異なる視点から見てみたり,作品として残された瞬間の前後の物語を想像したり,また,登場人物の1人の視点に乗り移ってみたり,という参加型の鑑賞が可能になると考えられる.本稿では,登場人物のCGモデルの作成,モーションキャプチャシステムを用いたモーションの取得,複数モデルが登場するアニメーションの時空間編集などの一連の作品制作のプロセスを説明する.そして,作成されたCG作品のバリエーションとして,作品鑑賞のための視点変化や重力シミュレーションの導入,登場人物のキャラクター変更などの例を紹介する.
著者
角康之 松村耕平 権瓶匠
雑誌
マルチメディア、分散協調とモバイルシンポジウム2014論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.1394-1399, 2014-07-02

本研究は、博物館や学会における展示見学者同士の気づきや興味の共有を促すことを目的とする。本研究の特徴は、見学者同士の何気ない会話の中から得られる、展示に対する気づきや面白さを、展示会場に常駐するロボットが収集し、新たな見学者に提示することで、展示空間内での気づきや知識を流通させることである。見学者の気づきや見学者同士の会話の収集には、PhotoChatと呼ばれる、写真撮影とその上への書き込みによって他のユーザと気軽に「会話」できるモバイル端末システムを利用した。PhotoChatシステムは、本来、コミュニケーション促進を目的として人同士が利用することを想定しているが、今回は、展示空間に常駐するロボットが見学者の興味対象や見学者同士のコミュニケーションの様子をセンシングする手段としても利用した。具体的には、ユーザの滞在場所をセンシングし、写真や書き込みデータを展示エリアと紐づける仕組みを開発した。また、蓄積された写真データを、書き込みの量や写真間のリンク数などの特徴から自動的に分類する枠組みを開発した。見学者への情報提示を行うロボットについては、見学者の行動状況、つまり、特定の展示エリアでの滞在時間やPhotoChat写真の撮影数に応じて、過去のPhotoChat上の会話シーンを提示する仕組みを開発した。さらに、見学者への語りかけのシーン(他の展示エリアを推薦する等)に応じて、ロボットの発話や身ぶり動作を設計・実装した。展示会ワークショップにおける提案システムの動作実験を行い、ロボットの身ぶりによる空間情報提示の効果を確認した。また、ロボットの語りかけによる見学者同士の会話の発生など、興味深い現象が観察された。これらの観察から得られた知見を基に、ロボットの社会的メディアとしての価値について議論する。
著者
若尾 あすか 鈴木 真生 松村 耕平 野間 春生
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HCI, ヒューマンコンピュータインタラクション研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.5, pp.1-7, 2015-05-07

本研究は,ショップやショールーム,体験型交流施設などが集まる複合型商業施設への来訪者に対して周遊行動を誘導することを目的とする.複合型商業施設ではその施設内にある様々なテナントに足を運ばせることで全体としての利益向上を図っている.しかし,行き慣れた施設内においては,来訪者の行動の定型化が原因となり,来訪者の新しいニーズを生み出しにくい問題がある.子ども連れの来訪者に注目すると,目的としている場所以外に行く時間的な余裕が持ちにくい問題もある.我々は,それら問題を解決するため,スマートフォンを用いた宝さがしゲームを開発した.ユーザは用意された宝を見つけるために施設全体を歩き回る.それによって,ユーザは施設に関して新たな気づきを得る.ユーザは,宝の在処を示すヒントと宝に近づくと得られる通知のヒントを手がかりに,様々な店舗に隠された宝を探す.いくつかの宝にはミニゲームによる楽しみを付与して参加意欲を高める工夫をした.開発したゲームを用いたイベントを 3 月 29 日にグランフロント大阪内ナレッジキャピタルで開催されたワークショップフェスの一環として一般の参加者を対象に開催した.その結果,子どもとその子どもと一緒に参加した大人が施設全体を周遊する行動を促すことができた.
著者
竹川 佳成 松村 耕平
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.472-477, 2015-04-15

本記事では,デモ・ポスター発表開始直前に実施されるティザーセッション(学会参加者がデモ・ポスターセッションで発表される研究を一覧することを目的とし,発表者が1分間程度で自身の研究の概要を説明するセッション)を生中継するための「ウェアラブル実況中継システム」を紹介します.生中継を導入することで,デモ・ポスター発表者は実機やポスターを利用しながら自身の研究概要を参加者に説明できます.提案システムには,機動性や安定性などを配慮して,少ないスタッフでありながらも高品質なコンテンツを提供できる機能をもたせました.インタラクション系の査読付国内会議WISS2014にて提案システムを実運用した結果をもとに,提案システムの有用性や今後の展望について解説します.
著者
竹川 佳成 松村 耕平
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.472-477, 2015-04-15

本記事では,デモ・ポスター発表開始直前に実施されるティザーセッション(学会参加者がデモ・ポスターセッションで発表される研究を一覧することを目的とし,発表者が1分間程度で自身の研究の概要を説明するセッション)を生中継するための「ウェアラブル実況中継システム」を紹介します.生中継を導入することで,デモ・ポスター発表者は実機やポスターを利用しながら自身の研究概要を参加者に説明できます.提案システムには,機動性や安定性などを配慮して,少ないスタッフでありながらも高品質なコンテンツを提供できる機能をもたせました.インタラクション系の査読付国内会議WISS2014にて提案システムを実運用した結果をもとに,提案システムの有用性や今後の展望について解説します.
著者
友広歩李 角康之 松村耕平
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)
巻号頁・発行日
vol.2014-UBI-44, no.22, pp.1-6, 2014-10-07

スケッチはデザイナの情報記録,共有,そしてアイディアの発想のためのツールとして使用されている.本研究ではタブレット PC とデプス (depth) カメラを用い,空間構造の理解やデザインを促すスケッチインタフェースを開発する.手描きのスケッチに三次元構造を組み合わせ,奥行きのついたスケッチの世界を歩き回ることや.空間内に付箋を貼るようにメモやアイディアを描き加えることが可能となる.対象ユーザは建築デザインやサービスデザインを手がけるデザイナの人々である.複数人で同じ空間にスケッチを行うことや,スケッチ後の空間が共有でき,情報の記録から活用までを支援するシステムを目指す.
著者
角 康之 松村 耕平 横井 逸人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CNR, クラウドネットワークロボット (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.233, pp.7-10, 2012-10-04

人と情報サービスのインタラクションに一貫性の高さと活動空間の広がりを提供するために、サービスを提供する擬人化エージェントが仮想空間と実空間を行き来する枠組みを提案する。具体的には、観光地を案内する3次元CGキャラクタが仮想空間内の仮想ツアーの途中で実空間のロボットに乗り移り、プレイヤーの実空間体験を誘導するシステムを試作した。我々の試みは、あらかじめ用意されたサービスを提供するだけでなく、実空間での人とのインタラクションを取材し、それを仮想空間に持ち帰って新たなコンテンツとすることに特徴がある。