著者
知念 葉子 若子 倫菜 諸岡 英雄 諸岡 晴美 松本 陽一
出版者
The Textile Machinery Society of Japan
雑誌
Journal of Textile Engineering (ISSN:13468235)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.29-37, 2009-02-15 (Released:2009-05-09)
参考文献数
12

In order to clarify the influence of forms of brassieres on beauty of clothing bust silhouettes, a visual impression of the bust clothing silhouette formed by C70 size brassieres in wearing under clothes was studied. Subjects (female college students) wore twenty-three types of brassieres (limited to C70 size) with different cup shapes under a pullover (of knit material) and their digital images of front, 45°-angled and side views were photographed. Then these images were evaluated by visual sensation of female college students using SD (semantic differential) method. As the result, the concept of “beautiful bust clothing silhouette” was able to be defined by a silhouette that has round, soft, natural and feminine feelings, without wrinkles on clothes and not showing the shape or line of the brassieres through the outer clothing; for example, the unevenness of the lace and seam. And it was found that the ideal shape of the cup is a three quarter cup consisting of seamless or three pieces (3 mai-hagi).
著者
知念 葉子 若子 倫菜 諸岡 英雄 諸岡 晴美 松本 陽一
出版者
一般社団法人 日本繊維機械学会
雑誌
Journal of Textile Engineering (ISSN:13468235)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.29-37, 2009

In order to clarify the influence of forms of brassieres on beauty of clothing bust silhouettes, a visual impression of the bust clothing silhouette formed by C70 size brassieres in wearing under clothes was studied. Subjects (female college students) wore twenty-three types of brassieres (limited to C70 size) with different cup shapes under a pullover (of knit material) and their digital images of front, 45°-angled and side views were photographed. Then these images were evaluated by visual sensation of female college students using SD (semantic differential) method. As the result, the concept of "beautiful bust clothing silhouette" was able to be defined by a silhouette that has round, soft, natural and feminine feelings, without wrinkles on clothes and not showing the shape or line of the brassieres through the outer clothing; for example, the unevenness of the lace and seam. And it was found that the ideal shape of the cup is a three quarter cup consisting of seamless or three pieces (3 <I>mai-hagi</I>).
著者
諸岡 英雄 若嶋 清人 東 義昭 松本 陽一 諸岡 晴美
出版者
一般社団法人 日本繊維機械学会
雑誌
繊維機械学会誌 = Journal of the Textile Machinery Society of Japan (ISSN:03710580)
巻号頁・発行日
vol.52, no.9, pp.T186-T194, 1999-09-25
参考文献数
9
被引用文献数
1 7

To obtain fundamental knowledge for improving the beauty of tights of flesh color types, we conductedmeasurements of SD method for visual impression and of optical properties including color, transparency, and distribution of step-luminance using three kinds of pantyhose, sheer, kohhen, and zokki, which differ in yarn structure, and three kinds of tights which differ in yarn thickness as samples.Two experiments were conducted, the one is individual wearing experiments that a subject wear only a pantyhose or a tights individually, and the other is superimposed wearing experiments that a subject superimpose a pantyhose on a tights.The obtained results are as follows : In the individual wearing experiments, pantyhose was beautiful but tights used in this experiments was not beautiful, especially sheer pantyhose was most beautiful among the three kinds of pantyhose.In the superimposed wearing experiments, when a zokki pantyhose superimposed on a tights, they obtained good glossy feeling.There were no difference between pantyhose and tights in color value and transparency.There were difference between the individual wearing and the superimposed wearing in the photographs and graphs of the distribution of step-luminance.
著者
諸岡 晴美 河上 朋子 諸岡 英雄
出版者
社団法人 繊維学会
雑誌
繊維学会誌 (ISSN:00379875)
巻号頁・発行日
vol.65, no.12, pp.325-331, 2009 (Released:2010-02-02)
被引用文献数
4 5

This study aims to obtain some guidelines for designing school bags that will reduce the body load. We analyzed school bag factors that affect shoulder strap pressure in terms of the shape of strap, its cramp and waist belt. Waist belts are not used usually in school bag design. However we thought that it would be useful for reducing the body load. Seven pupils were used as test subjects. The strap pressure of the shoulder part of the curved strap was lower than that of the straight strap. But the maximum pressure and standard deviation of the curved strap were larger than that of the straight strap. The curved strap was dependent on subject's body size. An important factor was the shape of the curve. The strap pressure of the pivoting cramp was lower than that of the fixed one. Therefore, it was shown that the pivoting cramp reduced the body load. The strap pressure of school bag with waist belt tended to reduce the body load. But the effectiveness of some waist belts were dependent on the subject's height. In particular, the waist belt with the soft and wide pad didn't fit some tall subjects. It was suggested that the change in the height of one's waist due to growth was the most important factor.
著者
渡邊 敬子 森下 あおい 大塚 美智子 諸岡 晴美 丸田 直美 石垣 理子 持丸 正明 小山 京子
出版者
京都女子大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

3Dでスキャンした人体形状や類型化されたグループの平均形状のデータをそのままボディとして用いるのではなく、ドレスボディのようにゆとりの入った形状に変換したものを用いると、より効率良くパターン設計ができると考えられる。そこで、a)ヌードボディとドレスボディを3D計測し、断面を比較するb)ボディ制作者・ボディメーカー等の聞き取りを行うc)研究室所蔵の体表の伸縮データを再検討するなどして、ゆとりを入れる場所と量について検討した。この結果を参考に、LookStailorXで既存のヌードボディに対して、適量のゆとりを入れたガーメントを作成した。このヌードボディとガーメントデータの差分を利用して、HBM-Rugleでモーフィングによる変形を試みた。腕付根位の周囲長で2cm、5cm、8cmのゆとりが入るように変換したボディを基に、タイトフィットのパターンを作成し、厚地のトワルで実験着を作成した。モーフィングで変換した断面図を観察すると、意図した箇所にゆとりを付与できていた。また、製作した実験着の外観には不自然なつれや余り皺はなく、衣服圧の検討からは、ゆとり2cmでも日常の小さな動作には対応できることが分かった。さらに、体格が違う男性や子どもにも同様にモーフィングを行ったところ、意図した箇所にゆとりを付与できており、汎用性があることが予想された。一方、昨年度までは、体型の分類のため、体幹部と下肢部に分けて相同モデルを作成し、解析してきた。全身のモデルは腋下や股下の欠損があり、計測器に付属したソフトの補間では、この部位が実際の位置よりも下方でつながれ、寸法算出や着装シミュレーションの際に問題が生じていた。そこで、ジェネリックモデルやランドマーク位置を工夫することで、これらの位置が正しく表現できる相同モデル作成が可能にした。この方法を用いて、今までに計測したデータをモデル化している。
著者
薩本 弥生 丸田 直美 斉藤 秀子 諸岡 晴美
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.80-89, 2017-01-25 (Released:2017-01-27)
参考文献数
9

ブラジャー着装時のズレ防止や防振性の観点から,動作時の胸部動態や着装感に年齢・身体特性・ブラの種類が及ぼす効果を明らかにするために以下の実験を行った.被験者は若年群9 名(19-22 歳),中年群6 名(40-62 歳)を対象とした.胸部の身体特性を明らかにするため三次元画像解析による身体形状,胸部圧縮変形量,超音波画像診断による脂肪厚,衣服圧を計測した.振動やズレを計測するためにハイスピードカメラによる三次元動作解析を行った.ブラの着装条件は,補整ブラのワイヤ有とワイヤ無,スポーツブラ,ノーブラの4 種,運動は前方挙上(180˚)である.ハイスピードカメラによる三次元動作解析により動作時の乳頭点では,補整ブラよりスポーツブラの振動抑制効果が高く,中年群は若年群より振動が大きくブラによる差が小さいこと,中年群では脂肪厚が厚くカップサイズが大きい人ほど振動もズレも大きいこと,若年群では胸部の圧縮変形量が小さい人ほど振動が小さいことが明らかとなった.動作時の衣服圧は乳頭位とサイドパネルではスポーツブラが補整ブラよりも有意に小さいが,下部胸囲では逆だった.動作後の着装感評価でズレ感は振動感および快適感に相関があった.動作時には適度に下部胸囲位を圧迫したブラは振動やズレを抑えるため快適と感じると考えられる.
著者
村﨑 夕緋 諸岡 晴美 渡邊 敬子
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.60, no.3, pp.248-254, 2019-03-25 (Released:2019-03-25)
参考文献数
8

本研究では,三次元計測装置を用い,審美性に影響を及ぼす背部体表面の凹凸を定量化することを目的とし,30 歳代および60 歳代の被験者を用い,数種のデザインの異なる補整ブラを試料として実験を行った. はじめに,正中矢状面と肩峰点を通る前頭面との交線から放射状に背部の垂直断面を算出し,体表面の凹凸が最も明瞭に表れる部位が後ろ正中線から70°~75°の範囲であることを捉えた.後腋点を通る垂直断面で中心から体表面までの水平距離をL とし,ヌード時からの差をへこみ量(δ)と定義し,ブラの上辺および下辺テープ部分の衣服圧とδとの関係を検討し,δが衣服圧に依存していることを確認した.また,重回帰分析により,δが衣服圧および体表面の圧縮変形量と有意な関係をもつことが立証された.以上の結果から,δはブラ着用時の背部シルエットの凹凸による審美性の低下を最小にするブラの圧設計のための指標として有用であろうと結論付けられた.
著者
藤本 純子 諸岡 晴美 渡邊 敬子
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.366-373, 2015

<p>歴史的に重要な衣服の効率的な複製制作をテーマとし,多量のいせこみを施したケープカラー部分のシルエットと,いせこみ分量および布の力学的特性との関係を検討した.シルエットは,三次元計測装置により採取し,体積<i>V</i>を特徴量として解析した.<br>その結果,いせこみ分量が多いほど,布の種類により<i>V</i>が大きく異なることがわかった.また,<i>V</i>の要因を検討したところ,布のみかけ密度の影響が大きいこと,測定長が長くなるほど,せん断特性および曲げ特性との相関が大きくなることがわかった.そこで,オリジナルドレスを効率よく複製するために,<i>V</i>を目的変数とし,みかけ密度,せん断剛性に加え,測定長およびいせこみ率を説明変数として,重回帰分析を行った.導出された重回帰式から,オリジナルドレスと同様のシルエットを創出するために必要ないせこみ率を精度よく推測し得ることがわかった.</p>
著者
諸岡 晴美 北村 潔和 鳥海 清司 諸岡 英雄 眞鍋 郁代 中橋 美幸
出版者
富山大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

ストレス社会・高齢社会を迎え, 健康で快適な生活の遂行が希求され, "人にやさしい" 製品の開発が求められている. 本研究では, 脳波, 心電図, 筋電図, 連続血圧, 呼吸代謝, 体温, 皮膚性状, 発汗挙動などの生理生体情報を測定し, 繊維製品からの刺激と生体信号との対応関係を解析するとともに, 感性工学的手法を用いて, 諸機能(筋機能, 代謝機能, 体温調節機能, 皮膚組織の弾力など)の低下を伴う高齢者対応の繊維製品についての基礎的研究および具体的な設計指針の導出と製品開発を行った.
著者
諸岡 晴美 北村 潔和 鳥海 清司 諸岡 英雄 中橋 美幸
出版者
富山大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

本研究では、高弾性衣料として、女性ファンデーション、レッグウェア、スポーツウェアを取り上げ、繊維組成・糸構造・編構造、衣料のデザイン・カッティング・サイズの各因子と衣服圧強度・衣服圧分布との関係を検討するとともに、その衣服圧が人体生理に及ぼす影響を、従来の静止時に加えて運動時・活動時について、さらに若年層に加えて中高齢層をも対象に検討を行った。また、レッグウェアについては、従来軽視されがちだった色柄などの審美特性についても重点的に検討するなど、本研究においては、生理的にも心理的にも健康で快適な高弾性衣料のための基礎的研究から具体的な設計指針を導出し、開発研究にまで繋げることを目的として、被服材料学的、人間工学的、被服生理学・運動生理学的、感性工学的観点から総合的・複合的に解析した。当該期間の研究成果は以下の通りである。1.女性ファンデーションとして、ウェストニッパーおよびブラジャーを取り上げ、衣服圧に及ぼす要因を明らかにする一方、衣服圧が人体生理・心理に及ぼす影響を明らかにした。また、ファンデーション素材の熱特性と温熱的決適性についても検討した。2.レッグウェアとして、サポートタイプパンティストッキング(パンスト)および紳士用靴下の圧的快適性に関する研究を行った。また、審美特性としてパンストの透明感、色彩と縞柄の視感、パンストの構造特性と審美特性との関係を明らかにした。3.スポーツ時の人体生理に関する基礎的研究に加え、歩行・走行時の脚部疲労を軽減しうる圧分布を明確化した。また、腕伸展運動および膝関節運動時に活動筋を支援しうる圧分布のあり方を、弾性テープを用いた数種のテーピング効果を解析することにより明らかにした。4.その他、シリンダー方式による脚型着圧測定装置の開発や高機能性付与素材の効果の検証等を行った。以上の研究は、報文21報、投稿中2報の他、5報を投稿準備中、1件の特許出願を予定している。これらのことから、本研究の目的は十分に達成されたと考えられる。
著者
東 義昭 諸岡 英雄 諸岡 晴美 若嶋 清人 松本 陽一
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.41, no.9, pp.771-781, 2000-09-25 (Released:2010-09-30)
参考文献数
5

糸構造の異なる代表的市販パンティストッキングレッグ部の表面粗さ特性を明らかにするために, 円筒モデル実験と人体着用実験を行った.試料には, ゾッキ, 交編 (SCY) , 交編 (DCY) , シアー, ウーリー, コンジュゲイトのパンティストッキングを用いた.交編PSと他PSとの間, ウエール方向とコース方向との間, 丈方向と交差方向との間の表面粗さ特性値に, 大きな相違のあることを明らかにした.これらの相違の原因を, 編目形態と表面粗さ特性曲線から考察した.
著者
藤本 純子 諸岡 晴美 渡邊 敬子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.66, 2014

<b>目的 </b>過去の時代を代表する衣服は価値ある資料であり、その複製を制作することは非常に意義がある。本研究では、最もパターンの予測が困難な衣服の一部分を効率的に復元することを目的として、シルエット形成に及ぼすいせ分量の影響、およびシルエットと布の力学特性との関係性を明らかにした。さらに意図するシルエット形成のためのいせ分量の予測について検討した。 <b>方法</b> 厚さの異なる3種のシーチングおよびシルクタフタの計4種の布地を用いて、胸元に16.5cm丈の垂布状のケープカラーがついた身頃を制作し、ケープカラーの付け部分に10%のいせを入れた。また、薄地シーチングとシルクタフタについてはいせ分量を0%,5%,15%と展開し、計10点の試料を実験に供した。試料をボディに着せつけた状態で三次元計測装置によりスキャンし、その形状を採取した。得られたシルエットデータから形状計測ソフト(Body-Rugle)を用いて体積、断面積を特徴量として解析した。一方、布の力学特性をKESシステムにより計測した。 <b>結果</b> いせによって形成される衣服のシルエットを捉える手段として、三次元計測装置を用いることの有用性が確認できた。また、シルエットといせ分量、布の力学特性との関係について明らかにした。これらの研究成果は、歴史的に重要な衣服形状を復元するための基礎的データとなるとともに、意図した衣服のボリューム感を創出するための基礎データとなり得る。
著者
諸岡 晴美 丹羽 雅子
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.29, no.11, pp.486-493, 1988-11-25 (Released:2010-09-30)
参考文献数
6

布と皮膚との摩擦係数に影響を及ぼす布の水分率依存性を検討するために, 肌に直接つける肌着用編布 (スポーツシャツ用編布を含む) 14点を試料とし, 標準状態, 20℃, 93%RH内での調湿および50%, 100%水分率の計4段階の布の含水状態下で布と皮膚との摩擦係数を10gf/cm2の圧力下で測定した.被験者は成人女子5名とし, 左前腕内側面を測定部位とした.一方, KES表面試験機により標準状態下で測定した布の摩擦係数μKから布と皮膚との摩擦係数μs (R) を予測する方法を検討した.その結果,1) 種々の繊維組成, 編布構造をもつ肌着用編布についてμs (R) に及ぼす布の水分率Rの影響を定量的に捉えた.2) 標準状態下で測定されるμKを用いて, 標準状態での平衡水分率以上, 100%水分率以下の任意の含水状態でのμs (R) を予測する式を誘導し, これにより個人差の範囲内でμs (R) を予測できることを明らかにした.
著者
Sambuunyam ORHON 諸岡 英雄 諸岡 晴美 真鍋 郁代 中橋 美幸 若嶋 清人
出版者
日本感性工学会
雑誌
感性工学研究論文集 (ISSN:13461958)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.1-8, 2002-08-31 (Released:2010-06-28)
参考文献数
1
被引用文献数
1 7

We investigated the relationship between aesthetics and leg shape using Japanese female undergraduates from the viewpoint of the measurement of leg dimension using leg images, the statistical classification of leg shape, and the visual impression survey of subject's legs. Leg shape was classified into an aesthetic leg group and an ordinary leg group, and both were further classified into three sub-groups. Based on the analysis of these groups, the concept of aesthetic leg was defined, and an empirical f ormula for estimating leg aesthetics objectively and numerically was derived.