著者
入谷 修司
出版者
日本神経治療学会
雑誌
神経治療学 (ISSN:09168443)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.409-412, 2016 (Released:2016-11-10)
参考文献数
8

When the patient's chief complaints were not explained in a rational manner based on usual medical examinations, usually those patients tend to be transfer to the psychiatry as being suspicious diagnosed somatoform disorder or psychogenic disease. But the treating these unexplainable clinical conditions in psychiatric category might to be lead to the mind–body dualism in clinical settings. Prominent clinical attitude based on only EBM (evidence based medicine) under ever–improving medical sciences would be attentive mainly to the biomedical model, not on the bio–psycho–social medical model. It has been unknown the precise neural mechanism of psychosomatic correlation even now. Nowadays, we clinicians should confront the patient's complaints with mind–body identity theory and explore their cause of disease as whole–patient approach.
著者
入谷 修司
出版者
日本神経治療学会
雑誌
神経治療学 (ISSN:09168443)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.409-412, 2016

<p>When the patient's chief complaints were not explained in a rational manner based on usual medical examinations, usually those patients tend to be transfer to the psychiatry as being suspicious diagnosed somatoform disorder or psychogenic disease. But the treating these unexplainable clinical conditions in psychiatric category might to be lead to the mind–body dualism in clinical settings. Prominent clinical attitude based on only EBM (evidence based medicine) under ever–improving medical sciences would be attentive mainly to the biomedical model, not on the bio–psycho–social medical model. It has been unknown the precise neural mechanism of psychosomatic correlation even now. Nowadays, we clinicians should confront the patient's complaints with mind–body identity theory and explore their cause of disease as whole–patient approach.</p>
著者
山代 一成 栢野 彰秀 有藤 裕衣 渡邉 潤 大谷 修司
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.30, no.8, pp.17-20, 2015 (Released:2018-04-07)

教育実習で中学校第 3 学年の単元「植物の成長と生殖」を担当した。ニンニクの根端を使用し体細胞分裂の観察をさせたが、観察できた生徒は多くはなかった。そのため、根端の処理方法を見直す必要があった。そこで、根端の固定と塩酸処理、染色等は定法で行い、根の先端から 5 [mm] で切断していた方法を根冠と成長点のみを切断する方法に変えたところ、体細胞分裂中の細胞を見つけやすくなった。その結果 1 クラス 35 人の生徒のうち半数以上が観察できた。
著者
入谷 修司 羽渕 知可子 池田 研二
出版者
日本生物学的精神医学会
雑誌
日本生物学的精神医学会誌 (ISSN:21866619)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.113-119, 2010 (Released:2017-02-16)
参考文献数
18

W.Griesinger(1817-1868)が「精神病は脳病である」“ Geisteskrankheiten sind Gehirnkrankheiten”という有名なテーゼを 150 年以上も前に残し,ドイツを中心に,精神医学は神経学と呼応しながら「精神神経学」として主に脳病理学から病態解明アプローチがなされた。それはひとつにはクレペリン(E. Kraepeline, 1856-1926)やアルツハイマー(A. Alzheimer, 1864-1915)などの業績へと結実した。患者観察から得られる臨床症状と,脳病理を中心とした脳機能とを結びつける臨床神経病理学を中心とした病態解明への努力は,精神疾患の責任病巣や臨床症状の成因に関する大きな手がかりをもたらした。近年の神経画像の技術進歩による脳形態情報や分子生物学的アプローチによって得られた疾患リスク遺伝子の情報などは,いまや「脳」という臓器を共通項として,神経病理学的な知見と収斂する時期を迎えていると考えられる。
著者
今井 透 野原 修 遠藤 朝彦 深谷 修司
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.54, no.6, pp.559-568, 2005
参考文献数
5
被引用文献数
4

【背景】空中飛散花粉の自動計測の有効性が示されているが, 現在は自動計測器による観測法や評価法の標準化は行われていないので, 自動計測情報は混乱している. 【方法】2000年から2004年までの5年間の春季に東京都内で, ダーラム式花粉採集器と自動計測器(KH-3000)を用いて飛散花粉を観測した. 【結果】自動計測値と従来からのダーラム式観測値と良い相関関係を示した時期では, 自動計測器の有用性は高いと考えられた. 両観測値の相関が高い時期は, 大量飛散年の主に2月下旬から4月上旬だった. 逆に少量飛散年や2月上旬と中旬, 4月中旬と下旬は両観測値の相関が低下した. 自動計測値とダーラム式観測値の比はノイズの少ない時期で平均3. 5であり, 自動計測値を換算することでリアルタイムに飛散状況を判断できるようになろう. 【結語】花粉飛散数が多く花粉回避が必要な時期ほど, 自動計測の信頼性が高いので花粉回避に自動計測値は有用である. 今後自動計測の実用性を高めるために, データの集積と計測法の標準化が望まれる.
著者
長沼 毅 今中 忠行 伊村 智 内田 雅己 大谷 修司 神田 啓史 黒沢 則夫 幸島 司郎 高野 淑識 東條 元昭 伴 修平 福井 学 星野 保 宮下 英明 吉村 義隆
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2006

本研究は地球環境の健康診断「国際極年」の中核計画として実施されたものである。地球環境変動のうち温暖化の影響は南北両極、特に環境変動に鋭敏に応答する微生物の生態に顕著に現れる。そこで本研究では初めて総合的な極地微生物の生態調査を行った。極域および高山氷河域に生息する微生物の種類と現存量および固有種・汎存種を調べることで、今後の変遷を評価する上で必要になる「国際極年参照データ」を残すことができた。