著者
岸本 征将 北 直人 李 亮 長谷川 恭子 田中 覚
雑誌
じんもんこん2019論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.97-102, 2019-12-07

本研究では最先端のバーチャルリアリティ技術やジェスチャ認識技術を用いる事で,有形文化財である「モノ」だけではなく,無形文化財といった「コト」を対象とした文化や伝統そのものもデジタルアーカイブ化が目標である.研究内容は祇園祭の粽(ちまき)投げを対象として,デジタルアーカイブ化された有形文化財を活用した仮想空間内でVR ヘッドマウンドディスプレイ(VRHMD)とジェスチャ認識技術を駆使する事で現在では行われていない粽投げの体験が可能なコンテンツを開発した.この様なシステムをデジタルミュージアムと捉え,従来のミュージアムでは体験出来なかった疑似体験によってもたらされる道具の使われ方や当時の様子,習慣等の推察やモノの本質的な理解が可能となった.
著者
山本 真嗣 長谷川 恭子 仲田 晋 田中 覚
雑誌
じんもんこん2011論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.8, pp.243-248, 2011-12-03

本研究は,祇園祭の山鉾の一つである船鉾を対象に3次元モデルの構築を行い,そのモデルの利用と可能性に関して検討を行う.船鉾は,普段は部材に分解されて船鉾収納蔵などに保存されており,毎年の祇園祭の際に組み立てられる.部材の組み合わせ方やその工程は一つの文化であり,それをデジタルアーカイブとして残すことには大きな意味がある.したがって,本3 次元モデルは,各部材ごとに内部まで精密にモデリングし,そのモデルを利用して,制作工程や内部構造をデジタル化することを目的とおいている.また,船鉾のような複雑な形状の文化財は,死角となる部分も多く,祇園祭の際でしか完成形の姿にならないため,各視野から観測できる3 次元モデルはとても有益と言える.
著者
鎌田 由紀子 川端 輝江 長谷川 恭子 佐藤 敏子 生井 一之 川上 正舒
出版者
女子栄養大学
雑誌
女子栄養大学紀要 (ISSN:02860511)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.49-54, 2003-12-01
被引用文献数
1

糖尿病による動脈硬化発症リスクとして, 食後高脂血症が注目されているが, それを検出する方法は確立されていない。食後高脂血症を検出し評価するには, 汎用可能で日常食に近い食事内容を統一した負荷試験食が必要である。日本糖尿病学会テストミール開発ワーキンググルーブは洋食風の朝食型試験食 (テストミール) を開発した。本研究はこのテストミールを用い2型糖尿病における食後高脂血症・食後高血糖を評価し, 食後高脂血症を規定する可能性のある他因子の検討を行った。(1)テストミールは, バター8g, はちみつ15gを塗ったトースト (60g), 砂糖8g入りヨーグルト, 野菜100g入りスープ, 半熟卵1個を用い, エネルギー及び栄養量は総エネルギー474kcal, 脂質18.3g (34.7%), S : M : P=48 : 38 : 14であった。(2)患者群におけるGTTとMTTの比較検討において, 血糖, IRIがMTT, GTTともに食前値に比べ2時間値が有意に上昇し, またGTT, MTTの2時間値が正の相関を示し, 食後高血糖の評価を今回のテストミールが代用可能である事が示唆された。TG, RLP-choはMTTで2時間値が有意に上昇した。(3)患者群は, HOMARと空腹時TG, 食後TG, 空腹時RLP-choにおして有意な正の相関がみられたことから, RLP-choはインスリン抵抗性の指標となりうる事が示唆された。(4)食出摂取と食後血中脂質の関連検討では, 砂糖類摂取 (kcal/day) とTG, RLP-choの各時点との間に正の相関がみられ, 食事のTG, RLP-choの増加に伴って, 食事内容を変えていく事は有効であると思われた。以上の結果から, 軽症2型糖尿病患者において食後高血糖だけでなく, 食後高脂血症の評価は重要であり, 本テストミールは食後高血糖・食後向脂血症, 両者の評価をする事が可能である事が判明した。
著者
植村 誠 松田 洸一 山本 真嗣 長谷川 恭子 仲田 晋 田中 覚
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.382, pp.311-316, 2011-01-13

本研究では,レーザ計測によって得られた祇園祭・船鉾の三次元点群データに対して,新開発の「粒子べースレンダリング」を適用することで,船鉾の三次元構造を高品質かつ分かりやすく半透明可視化することを目的としている.半透明可視化では写真や実物では見ることのできない内部構造を明確に提示でき,これを粒子べースレンダリングで可視化することで,従来のポリゴン化を必要とした半透明可視化に比べ,以下のような利点がある:(1)ポリゴン化による取得点群の損失(間引き)が発生しなくなる(2)ポリゴンのソート処理が必要ないため,生成ポリゴンに交差や接触がある場合の不正確な可視化が行われず,取得,点群の正確な半透明可視化が実現できる.(3)構造の輪郭部が強調され,立体感のある半透明可視化が可能.本報告ではレーザ計測で取得した船鉾の外周,車輪,車軸の三種類の点群データを統合したモデルに加え,モデリングソフトにて作成した人工的なポリゴンモデルを船鉾の内部に配置し,粒子べースレンダリングにて全体の構造を可視化した結果を報告する.