著者
阿部 勝征
出版者
岩波書店
雑誌
科学 (ISSN:00227625)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.139-145, 1974-03
著者
高梨 宏之 阿部 勝哉 道辻 洋平 小竹 元基 ポンサトーン ラクシンチャラーンサク 林 隆三
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.855, pp.17-00224-17-00224, 2017 (Released:2017-11-25)
参考文献数
16
被引用文献数
2

This paper describes a modeling method for predicting a walking route of a pedestrian in a stochastic manner. We consider one of the most typical situations where a pedestrian walks along to a sidewalk, and then some obstacle exists in front of the pedestrian. To represent the walking route of the pedestrian during the avoidance action, a stochastic model is suitable than deterministic one. The stochastic model is derived from the walking experiment where a pedestrian avoids some obstacle in natural walking. Based on the loci obtained from the experiment, the pedestrians walking speed and walking direction at any local area was approximated by Gaussian and Beta distribution function, respectively. As a result the walking route of a pedestrian can be represented in a stochastic manner. The estimated output of the model is examined by comparing with two real walking loci that were obtained from near-miss incident database. One examination scene is avoidance of a parked vehicle, and the other is of parked bicycle on the roadside. By the numerical simulation, we obtained the results that the both real walking routes are included within the 3-sigma ranges of the estimated output of 500 trials.
著者
阿部 勝則
出版者
勉誠出版
雑誌
アジア遊学
巻号頁・発行日
no.102, pp.46-53, 2007-08
著者
坪井 誠司 纐纈 一起 鷹野 澄 宮武 隆 阿部 勝征 萩原 幸男
出版者
公益社団法人 日本地震学会
雑誌
地震 第2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.277-284, 1989-09-24 (Released:2010-03-11)
参考文献数
14
被引用文献数
2

The Earthquake Prediction Data Center (EPDC) of the Earthquake Research Institute, University of Tokyo, has been receiving the hypocentral parameters and arrival time data acquired through the University Information System for Earthquake Prediction Research, which is operated by Japanese national universities under the national program for earthquake prediction. Through the cooperation of these universities, the data and hypocenters were compiled and stored in the database system of the EPDC. There are two types of database; one is the real-time database and the other is the revised database which is sent by magnetic tapes from each regional center. EPDC has prepared to open these database for every seismologists to use and now the real-time database can be used by the real-time monitoring system and the revised database is open to be public as the Japan University Network Earthquake Catalog. The hypocentral coordinates and orgin times listed in the catalog are redetermined by EPDC using the arrival time data of the revised database. Although, the minimun magnitude of the earthquakes listed in the catalog is 2.0, the earthquakes listed in the catalog covers the microearthquake activities in Japan. In the present paper, we discuss the hypocenter determination procedure of the catalog and also the characteristics of the hypocenters listed in the catalog.
著者
纐纈 一起 鷹野 澄 坪井 誠司 宮武 隆 阿部 勝征 萩原 幸男
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.517-532, 1990-03-30

地震予知計画の下で国立大学により運営されてきた地震予知観測情報ネットワークでは,各構成機関により維持・管理されている約160点の地震観測点の波形データが,全国7箇所の地域センター等に集められ,そこでそれぞれ独自に開発された自動処理システムにより,地震波到着時刻の読み取り・震源位置の決定などがリアルタイムで行なわれている.この処理結果はオンラインで地震研究所の地震予知観測情報センター(EPDCに転送され,リアルタイム地震データとしてデータベースに保存されている.EPDCではこのデータを統合し,TSSにより表示できるようにしたシステムを開発した.統合処理は2つのジョブが前処理と本処理を担当する.前処理ではデータを震源時順に並べ替えることと,震源時と震央座標が近い地震を同一地震と仮判定することが行なわれる.この結果がさらに本処理に送られ,親子法による同一地震の本判定と震源再決定が実行される.震源再決定で得られた統合処理結果は,ユーザのTSSごとに起動される検索プログラムで表示させることができる.1ヵ月間の処理結果を気象庁の震源速報と比較したところ,海の地震の深さが異なるのが目立つ程度で,マグニチュード3半ばより大きい地震はよく一致した.それより小さな地震では全般的に気象庁より検知能力が高いが,観測網が粗い中国・四国地方やまったく観測点がない九州地方は気象庁が優れている.本システムの今後の課題は,現在大きな地震のデータ統合を優先しているため,小さい地震の分離能力が弱い点を改善することである.また,現在情報不足で困難となっているマグニチュードの独自決定も課題であろう.
著者
首藤 伸夫 渡辺 晃 酒井 哲郎 宇多 高明 阿部 勝征 平沢 朋郎
出版者
東北大学
雑誌
自然災害特別研究
巻号頁・発行日
1985

1)地震断層運動の特性:強震動継続時間の方位依存性から、断層長さと破壊の伝播方向を推定する新方法を開発した。日本海中部地震時の比較的大きな余震震源を、遠地での中周期P波及び長周期SH波から精密に決定した。これらの手法は他の地震にも適用され、良い結果を与えた。2)海底地盤変動と津波初期波形:南北2断層運動間の休止時間が津波分布に及ぼす影響を検討した。この休止が原因で、最高で10%程度の波高差が生ずる。津波記録を歪ませうる験潮井戸特性を14箇所について調査し、補正曲線を作製した。いくつかの井戸では、水位差1mを回復するのに10分以上かかり、日本海中部地震津波の記録に大きな影響を与えた事が立証された。3)エッジボアの理論と実験:大型水槽での実験から、津波進行方向にほぼ沿った斜面境界上で渦が発生し、海岸線に平行に津波と共に走っていく事を発見した。実験水槽奥部に置かれた川の内部での津波変形を追跡した。4)津波数値シミュレーション:高次近似の非線形分散波方程式を誘導し、1より大きいアーセル数に対する、摂動パラメタ(相対水深)の4次近似迄入れた式が他式に比べ精度が良い。非線形問題での数値解析誤差評価に、疑似微分方程式の解を使用する方法を開発した。空間格子寸法の決定に海底地形を考虜に入れる方法を示した。5)津波先端部形状の決定法:砕波段波の波形から最大衝撃圧を推定する手法を開発した。波状段波の変形過程を適当な渦動粘性係数の導入で追跡できる事を示した。巻き波型砕波の数値計算を行い、波頂から飛び出た水塊の運動及びそれにより引き起こされる運動についての知識を得た。6)津波先端部の破壊力:ブロックが完全に水没し最大水平波力が作用する瞬間、最も不安定になる。被災規模が大きくなるのは、津波先端に生じたソリトン列の連続性が原因である。
著者
武尾 実 阿部 勝征 辻 秀昭
出版者
公益社団法人 日本地震学会
雑誌
地震 第2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.423-434, 1979-12-25 (Released:2010-03-11)
参考文献数
33
被引用文献数
1 3

The source parameters of the Shizuoka earthquake (M=6.3) of July 11, 1935, are determined mainly on the basis of the close-in long-period seismograms. The epicenter and focal depth are redetermined at 35.0°N, 138.4°E and 27km. This earthquake represents a left-lateral strike-slip faulting on a plane dipping 70° toward 15°SE with a dimension of 11km(length)×6km(width). The average dislocation, rise time and stress drop are determined to be 1m, 1sec and 70 bars, respectively. The faulting at the depth of about 20km is very rare in Japan; because most of the major strike-slip events in Japan occurred near the ground surface. The theoretical ground motions expected from the above dislocation parameters are consistent with the leveling data and with the field data on the collapsed structures in the epicentral area.
著者
阿部 邦昭 阿部 勝征 都司 嘉宣 今村 文彦 片尾 浩 飯尾 能久 佐竹 健治 BOURGEOIS J. NOGUERA E. ESTRADA F.
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.23-70, 1993-06-30

1992年9月2日に中米ニカラグア国太平洋側沖合い海域に発生したニカラグア地震と津波の野外調査を行い,ニカラグアの太平洋海岸での震度と津波浸水高の分布図などを得た.沿岸の各集落での改正メルカリ震度階では震度2または3であって,まったく地震動による被害も生じず,揺れは気がつかない人も多数いるほど小さかった.これに対して,津波の浸水高は,南部海岸で100kmの長さにわたって,平均海水面上6~7mにも達したことが明らかとなり,今回の地震が1896年の明治三陸津波の地震と同様の,地震動が小さかった割に津波規模が異常に大きな「津波地震」であることが判明した.本震発生の直後の余震分布から判断すると,震源の広がりは,ニカラグアの太平洋側海岸線に平行に西北西.東南東に走る海溝軸にそった長さ約200km,幅約100kmの海域と判断される.津波の被害を生じたのもほぼこの震源域と相応した海岸区域であった.また地震波の解析からこの地震は,ココスプレートがニカラグア本土を載せたカリブプレートに沈み込む際の,両プレートの境界面でのずれのよって生じた低角の逆断層型の地震であることが判明しているが,ニカラグアの2ヵ所で得られた検潮記録,および引き波から始まったと各地で証言されている津波初動の傾向はこの地震メカニズムと調和的である.検潮記録,証言,および津波伝播の数値計算結果によると,津波は地震が発生して44~70分後に,まず小さな引き波が来て,その直後に大きな押し波が押し寄せるという形で海岸を襲った.沿岸各地では15分周期で2ないし3波継続したと証言されている.また津波の被害に関しては,浸水高が4mを越すと急激に人的被害が増加すること,津波による建築物の被害の割に死者数が少なかったこと,死者数のうち子どもの占める割合が大きいことが今回の津波被害の特徴であった.
著者
阿部 勝征
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.65, no.4, pp.851-873, 1991-03-29

フィリピンのルソン島中部で1990年7月16日に発生した大地震(Mw7.6)について現地調査や波形解析を実施し,地震の発生機構を調べた.この地震はルソン島の地表に最大水平変位6mの地震断層を出現させた.それは島弧中央断層であるフィリピン断層系の一部である.地震断層の現地調査ではBongabonからRizar, Digdigを経てCapintalanまで実地踏査し,これらの地域を含めてDingalan湾よりImugan北方までを100km以上にわたってヘリコプターで上空より調査した.現地調査,地震波解析,余震データから得られたフィリピン地震の全体像は長大な左横ずれ断層運動である.断層面の走向は154°NE,傾斜角は76°Wであり,断層の長さは120km,幅は20km,断層面上での平均変位量は5.0mである.地震による横ずれ断層としては世界有数の規模である. TSKにおけるP波初動部分の変位記録は,震源での継続時間が約50秒あり,約10秒間の小さな立ち上がりに続いて2個の大きなサブイペントが約20秒の間隔で発生したことを示唆する.ラ・ウニオン州のルナで約2mの高さの津波が発生したが,局地的なもので,液状化に伴って生じたとみられる. 17日に発生した最大余震(Mw6.4)は逆断層運動によるもので,主断層運動の東側のブロックが断層の北端付近を圧縮したために起きたと考えられる.
著者
寺川 進 阿部 勝行 櫻井 孝司
出版者
浜松医科大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1998

取り扱いが容易でかつ最も高性能の、超高開口数対物レンズ使用のエバネッセンス顕微鏡を目指して、その照明用光束の導入法について調べた。レーザー光直接方式、円錐ミラー方式、単一モードファイバー方式を比較したところ、単一モードファイバー式が安全性、視野の広さ、簡便性において優れていた。この方式はメーカーの採用するところとなった。しかし、装置は高価で、やや不安定性があり、直接方式にも利点があった。エバネッセンス法を用いて、クロマフィン細胞やβ細胞の開口放出の動態を調べた。両細胞で顆粒内の蛍光物質がフラッシュ反応を伴って放出され、その大きさは顆粒によって大きく異なることが明らかとなった。このフラッシュは、顆粒内から細胞外へ向かう水の噴出を示していた。レーザートラップ法で細胞近傍に微小ビーズを把持すると、分泌に伴いビーズがパルス状に動くことが確認できた。従って、顆粒の内容物は単に拡散で外に出るのでなく、穎粒から同時に噴出する水に乗って外に出ることが分かった。この水流の強さは顆粒膜に在るClチャネルの密度で決まり、抗体法によって観察したチャネル密度は顆粒によって大きくばらついていた。Clチャネル阻害剤は開口放出を抑えずにフラッシュ反応を抑えた。これらのことより、顆粒ごとにその放出の強さが大きく異なっていることが明らかになった。さらに、β細胞においては、顆粒からの放出直後にも、顆粒は細胞膜に結合したまま横方向に移動することが明らかになった。顆粒内物質は完全に放出されずに残留し、リサイクル後に再充填される可能性が示唆された。以上の結果を、すでに観察した共焦点顕微鏡による顆粒蛍光の段階的な減少の観察結果と合わせると、内分泌系の細胞では、開口放出に際しての信号物質の放出は量子的には起こっていないことが結論され、いわゆるquantal仮説は成り立たず、より複雑な調節作用が存在することが結論された。
著者
阿部 勝征 高橋 正義
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.p149-162, 1987-10

1986年11月21日に伊豆大島のカルデラ床で発生した割れ目噴火について,外輪山北東端と元町郊外で撮影したスチール・フィルムなどをもとに外形上の発達の推移を調べた.三原山の山頂火口から北へ約1km離れたカルデラ床でF1が16時15分に開口し,白煙に続いて灰色の噴煙と赤熱物が噴出した.追いかけるようにF1の南東側にF2が開口した.続いて,16時27分にF3がF2の南東側に,16時40分にF4がF3の南東側にそれぞれ開口した.全体としてみれば,噴火割れ目は北西から南東に,低地から高地に向けて次々に開口した.各割れ目は開口直後に約25m/minの速さで両方向にそれぞれ拡大した.噴火割れ目からの赤熱噴出物は火のカーテンの観を呈した.F1とF2は一列の噴火割れ目になり,それとF3はミ型に雁行した.噴火の勢いは16時50分頃から著しく増大した.火柱の高さはそれまで平均15m/minで増していたが,16時50分過ぎから100m/minの速さに変わった.火柱の高さは17時10分頃に最高の1.6kmに達し,その後しだいに低くなった.火口列の全長はちょうど1.0kmに達した.On the evening of November 21, 1986, new fissure eruptions occurred on the caldera floor of Izu-Oshima Volcano, Japan. The sequence of their formation is studied on the basis of time-printed photographs which were taken in succession by the authors at close range during the eruption. Shortly after 2 p.m., earthquakes began to increase in number. At 4 : 15 p. m. (7 : 15 a. m. in UT), the first eruption began with the opening of a small fissure from which gas started to rise into the air and then red-hot material spurted up. This outburst was about 1 km north of the summit pit of Mt. Miharayama. At about the same time the second outburst broke out 150 m to the southeast. At 4: 27 p.m., en echelon fissure started to open 110 m farther southeast. During the early stage of eruptions, individual fissures extended, with an average speed of 25 m/ min, both to the northwest and to the southeast across the caldera floor. Red-hot scorias with enormous clouds squirted from many points along fissures in the form of a nearly continuous line of eruptive fountains, producing a curtain of fire. The fountains gradually grew in height with an average speed of 15m/min. By 4: 40 p.m., the curtain of fire reached a height of 440 m and a length of 870 m. During the eruption, deep rumblings emanating from fountains were heard, and numerous earthquakes were felt. At 4: 40 p.m., a new eruption occurred 70 m farther southeast at the flank of Mt. Mihara-yama. On the assumption that the eruptive activity migrated to the southeast due to a rise of local dyke, an average rate of the rise is estimated to be about 3 m/ min. Shortly after 4: 50 p.m., the eruptive phase markedly increased in violence and changed form from fire fountains to some red-hot pillars. The pillars grew rapidly higher with an average velocity of 100 m/min. They reached maximum heights of 1.6 km at 5: 10 p.m. By that time, the fissure zone extended as much as 10 km long and consisted of four individual fissures 140-440 m in length. Lava from fissures spread out to form fan-shaped flows to the north-northwest and to the northeast of the caldera floor. The activity started to decline around 6 p.m. and ceased at about 11p.m., having lasted 7 hours. Although no lives were lost, a series of violent eruptions on November 21 forced all 10,000 islanders to evacuate Izu-Oshima island temporarily.
著者
阿部 勝巳
出版者
日本古生物学会
雑誌
化石 (ISSN:00229202)
巻号頁・発行日
no.52, pp.26-27, 1992-06-30