著者
坂本 正志 奥田 晴夫 二又 秀雄 坂井 章人 飯田 正紀
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.68, no.4, pp.203-210, 1995-04-20 (Released:2012-11-20)
参考文献数
6
被引用文献数
5 10

酸化チタン粒子の紫外線遮蔽に関し, 粒子径 (0.019~0.24μm) の及ぼす影響について検討した。紫外線遮蔽能については, 波長により異なった挙動を示した。すなわちUV-B領域である300nm付近では, 一次粒子径が小さくなるほど一方的に大きな遮蔽能を示し, UV-A領域である350nm付近では, 遮蔽能が最大となる最適粒子径が存在することが判った。また, その最適粒子径は, 分散状態によりシフトすることも判った。
著者
池谷 守司 前波 清隆 飯田 正
出版者
静岡県中小家畜試験場
雑誌
静岡県中小家畜試験場研究報告 (ISSN:09146520)
巻号頁・発行日
no.14, pp.23-28, 2003-10
被引用文献数
2

県内の食品関係の事業所から発生する学校給食残渣の乾燥粉末およびみかんジュース粕の乾燥粉末を鶏に給与し、生産性に及ぼす影響と機能性成分を含む鶏卵生産の可能性を検討し、以下の結果を得た。1.学校給食残渣乾燥粉末を産卵鶏の飼料中に10%添加して給与すると、産卵成績は低下するが、繊維分解酵素の併用によってある程度は成績の低下を抑制できることが判明した。また、卵黄色も濃くなる反面、卵殻強度が低下するため、カルシウム源を補給するなど卵殻質の低下防止対策が必要で、原料中に含まれる塩分のため鶏糞の水分が増加することが判明した。2.飼料中にみかんジュース粕の乾燥粉末を3%添加することで、産卵や卵殻質に影響を及ぼすことなく、卵の香りの評価も高くなり、みかんに含まれる機能性成分であるβ-クリプトキサンチンを含む鶏卵の生産が可能となった。
著者
鈴木 聡 飯田 正博 井上 誠喜
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.639, pp.61-64, 2004-01-26
被引用文献数
5

近年,放送で3D CGが多用されているが,ハイビジョン,しかも生放送で,複雑な3DCGキャラクターをリアルタイムに動かすシステムはそう多くない.我々は,ハイビジョン生放送にも対応可能な,3DCGキャラクターシステム,"きらり"システムを開発し,多くの番組に利用するとともに,システムの機能拡張を図ってきた.本稿では,システムの開発経緯やシステム構成とともに,最近行った,グラフィックスワークステーションの整備,モーションキャプチャシステムの2式化,キャプチャエリアの拡大(エリア拡大用トランスミッタの追加)などの,整備および機能拡張について紹介する.これらの機能により,効率的で,信頼性の高いシステム運用が可能となっている.最近の運用事例として,2体のキャラクター同士による掛け合い,地上波デジタル放送開始記念番組「デジタルテレビ新時代」での運用について紹介する.
著者
佐々木 剛 戎 達生 飯田 正博 垰田 嘉一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.431, pp.7-11, 2005-11-17

CGアニメーションを駆使したスタジオ番組制作が多くなり、演出手法も多様化している。3次元バーチャルシステムを使用した撮影・収録において、CGと照明効果を連動させることで実写映像とCG画像の合成における違和感を少なくすることや、照明灯体の照度・動き・色変化に対し、CGオブジェクトをリアルタイムで変化・追従させることは、テレビ制作だけでなく、新たな映像表現として期待できる。本報告では、照明コンソールから出力されたDMX512信号をもとに、照明の変化に対応してリアルタイムでCGを変化させるハイビジョン映像効果システムの開発について、番組での使用例を紹介すると共に、今後の展望・課題について述べる。
著者
松永 孝治 飯田 正博 西田 孝史 大久保 英彦
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, no.57, pp.9-12, 2002-09-06

「FIFA2002ワールドカップ」(日本,韓国共催)のスタジオパート,およびハイライト番組をバーチャルセットシステムを使って生放送した.3次元リアルタイムCGソフト「vizrt」(vizrt社製)とハイビジョン描画システム「AV-VS3000」(松下社製)を組み合わせたバーチャルシステムの構築は今回初めてである.ペデスタルカメラ用とクレーンカメラ用の2式のバーチャルシステムを1台の制御PCで制御する構成とし,カメラデータのフォーマット変換およびvizrtのシーンの外部制御のためのプログラムを開発した.
著者
大倉 計美 飯田 正幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
巻号頁・発行日
vol.96, no.93, pp.23-30, 1996-06-14
被引用文献数
8

本報告では、移動ベクトル場平滑化話者適応化方式(VFS)における内挿処理および平滑化処理の制御方法について述べる.本方法は正解音素HMM系列という事前情報に基づく制約から得られる音素HMM系列ξ_cと,あらゆる音素HMM系列の生成をゆるした条件下において得られる音素HMM系列ξ_gとの比較から得られる音素HMMの状態系列誤りを情報として内挿および平滑化を制御することにより,平均ベクトルの推定精度を向上させるものである.今回,最大事後確率推定法(MAP推定法)とVFSとを組み合わせたMAP-VFS法をベースとした話者適応化手法に本制御方法を適用した結果を示す.