著者
Ali S. Razavian Josephine Sullivan Stefan Carlsson Atsuto Maki
出版者
映像情報メディア学会
雑誌
ITE Transactions on Media Technology and Applications (ISSN:21867364)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.251-258, 2016 (Released:2016-07-01)
参考文献数
39
被引用文献数
196

This paper provides an extensive study on the availability of image representations based on convolutional networks (ConvNets) for the task of visual instance retrieval. Besides the choice of convolutional layers, we present an efficient pipeline exploiting multi-scale schemes to extract local features, in particular, by taking geometric invariance into explicit account, i.e. positions, scales and spatial consistency. In our experiments using five standard image retrieval datasets, we demonstrate that generic ConvNet image representations can outperform other state-of-the-art methods if they are extracted appropriately.
著者
ミデール ライムンドS.
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
地理学評論 Ser. A (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.362-369, 1986

第2次大戦後のポーランド経済,とくに工業の急激な発展によって,急速な都市化過程が生じた.1950~80年の間に,都市人口割合は総人口の38.4%から58.7%へ増大した.この時期に,ポーランドの市・町の人口は1,140万人(54.3%)増加した.そのうち,ちょうど42.4%は自然増加, 33.9%は農村地域からの流入, 23.7%は行政区域の変更によるものである.<br> 1980年末には,ポーランドには804の都市と都市的集落とがあった.ポーランドの町のうちでは,小さい集落(人口1万人以下)が圧倒的に多い.それらの小集落は,都市的集落総数のうち55.9%を占め,同時に全都市人口の約10%を占めている.同年,人口5万人以上の町は75(都市的集落総数の9.3%)を数え,全都市人口の62%以上を占めている.<br> 空間的視点から見て,最も都市化しているのはポーランド西部および南央部であり,全国の都市化指数を超えている.国土には16の都市アグロメレーションがつくり出され,その中で9つが充分に発達したもの(上シロンスク,ワルシャワ,ウッジ,クラクフ,プロツラフ,ポズナニ,シュチェチン,グタニスク・グジニア,ビドゴシュチ・トルニ)であり, 7つがある程度発達した都市アグロメレーションである(スデーティ,スタロ・ポルスカ,ビエルスコ,オポーレ,チェンストホバ,ルブリン,ビアウイストック).顕著な16の都市アグロメレーションは,全国人口の20%以上,都市人口の60%以上,全産業人口の約65%以上を占めている.別に, 4つの都市アグロメレーションの発生が目立つ.すなわち,タルノブジェック—スタロバ・ボラ—サンドミエシ,周カルパチア,下シロンスク,カリシュ・オストルフである. 20世紀末には,ポーランドの総人口は, 3,900~4,000万人の水準に達し,そのうち65~75%は都市人口と推定される.現在目立つ16の都市アグロメレーションは,多中心地結合集落システムの内部で主要な経済的中心地の機能を果たし,ポーランドの都市人口の約80%が集まっているであろう.
著者
スミルノフ V.I. ボロダエフ Iu.S. スタロスチン V.I.
出版者
資源地質学会
雑誌
鉱山地質 (ISSN:00265209)
巻号頁・発行日
vol.18, no.91, pp.284-291, 1968-09-18 (Released:2010-07-14)
参考文献数
5

日本の硫化鉄鉱鉱床*1の多くは,アルプス地向斜発展期初期段階のものである中新世のスピライトーケラトフフイア岩系の岩石帯に集中している.この種の鉱床の鉱体は,火山砕屑岩層に覆蔽された流紋岩質層の近辺に賦存し,累帯構造を示している.下位の熱水性変質作用を受けている流紋岩中には,交代成微脈―鉱染状硫化物鉱石(珪鉱)が発達している.その上位には塊状の硫化鉄鉱鉱石(黄鉱)が分布している.そしてさらに,海成の成層火山砕屑岩に整合的に覆蔽された高品位多金属鉱(黒鉱―чёрная руда,black ore)が,その上位に分布している.この鉱床は,火山源堆積作用の複合生成物と思われる.すなわち,鉱体下位のものは流紋岩に対する熱水溶液の作用によつて生成し,上位のものは中新世の海底にその熱水溶液が運んできた物質が沈殿して生成したものと思われる.1940年代になつて,A.ザヴァリツキーはウラルの硫化鉄鉱鉱床について新しい火山源生成説を提起したが,彼は,第三紀火山作用と結びつけた日本の「黒鉱」に関する日本の地質学者たちの考え方(木下亀城,1931)をその中にとり入れ支持していた.しかし硫化鉄鉱鉱床の生成条件に関する考え方が変つてきた現在,日本の硫化鉄鉱鉱床の地質に関するデータは,その火山源熱水―堆積性起源説(Theory of volcanogenic hydrothermal-sedimentary origin)の検討に基本的な支えとなり得るものである.そのために,日本のデータがソ連の地質学者の大きな関心を呼んでいるわけである.本論文を執筆するに当つて筆老らは次のように分担した.すなわち,1966年秋に日本の代表的な「黒鉱」鉱床を訪れて,研究試料を得てきたV.I.スミルノフは,地質の記載とその他のすべてのデータの全般的な総括(スミルノフ,1967)を行ない,Iu.S.ボロダエフは鉱石試料の顕微鏡的研究結果についてまとめ,V.I.スタロスチンはその試料の物理的性質の研究を行ない,そのデータを提供した.本論文の執筆は,東京大学の渡辺武男教授と立見辰雄教授,東北大学の竹内常彦教授,その他のきわめて熟達した著名な日本の鉱山地質学者との会合で,大いに刺激された結果である.また,同和鉱業株式会社社長新井友蔵博士とその補佐役の方々から,日本の硫化鉄鉱鉱床の巡検に積極的な協力と援助を受けた.これらすべての方々,および本論文を校閲して下さつたT.N.シャドルンとG.F.ヤユヴレフの両氏に厚く感謝申し上げる.著者はまた,日本の鉱石試料から得た硫化鉱物中の硫黄同位元素の分析を早く終了するために,V.I.ヴィノグラードフの高配を得た.当該鉱床の地質を説明する図葉は,日本の鉱山地質学者の資料から借用したが,遺憾ながら原図に明記してないため,その人々の名を示すことができなかつた.
著者
シュプリンガー マークS. 樋口 広芳 上田 恵介 ミントン ジェイソン シブレイ チャールズG.
出版者
Yamashina Institute for Ornitology
雑誌
山階鳥類研究所研究報告 (ISSN:00440183)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.66-77_1, 1995-10-30 (Released:2008-11-10)
参考文献数
37
被引用文献数
8 8

小笠原諸島の固有種,メグロApalopteron familiareは,1958年以降ミツスイ科に分顔されているが,これまでにヒヨドリ科,メジロ科,チメドリ科などにも分類されており,分類学上の位置が不安定な鳥である.われわれはミトコンドリア12SリボソームRNAをコードするDNAの塩基配列に基づく分子生物学的手法により,メグロがメジロ科の1種であることを示す証拠を得た.また,メジロ科の中では,マリアナ諸島南部に生息するオウゴンメジロCleptornis marcheiに近縁であることを明らかにした.オウゴンメジロもかつてはミツスイ類とされていたが,最近,DNA-DNAハイブリダイゼーション法や生態•行動研究などによってメジロ類であることが判明した鳥である.メグロは,相互羽づくろいや接触就眠を行なう,巣づくりから育雛まで雌雄で行なう,求愛給餌を行なわない,などの生態,行動面でもメジロ類に似ている.また小笠原諸島には元来メジロ類は分布しないことになっているが,メグロがメジロ類の1種になることで分布のこの奇妙な空白も埋まることになる.
著者
Nagaya K. Motomura K. Kukk E. Fukuzawa H. Wada S. Tachibana T. Ito Y. Mondal S. Sakai T. Matsunami K. Koga R. Ohmura S. Takahashi Y. Kanno M. Rudenko A. Nicolas C. Liu X.-J. Zhang Y. Chen J. Anand M. Jiang Y. H. Kim D.-E. Tono K. Yabashi M. Kono H. Miron C. Yao M. Ueda K.
出版者
American Physical Society
雑誌
Physical Review X (ISSN:21603308)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, 2016-06-16
被引用文献数
17

X線自由電子レーザーの超短パルスでリボ核酸塩基分子中の電荷と原子の動きを可視化-ヨウ化ウラシルによる放射線増感効果の機構解明. 京都大学プレスリリース. 2016-07-04.
著者
Takatsu H. Onoda S. Kittaka S. Kasahara A. Kono Y. Sakakibara T. Kato Y. Fåk B. Ollivier J. Lynn J. W. Taniguchi T. Wakita M. Kadowaki H.
出版者
American Physical Society
雑誌
Physical Review Letters (ISSN:00319007)
巻号頁・発行日
vol.116, no.21, 2016-05-26
被引用文献数
43

スピン液体の近くの「隠れた秩序」. 京都大学プレスリリース. 2016-05-27.
著者
Dushenko S. Ago H. Kawahara K. Tsuda T. Kuwabata S. Takenobu T. Shinjo T. Ando Y. Shiraishi M.
出版者
American Physical Society
雑誌
Physical Review Letters (ISSN:10797114)
巻号頁・発行日
vol.116, no.16, 2016-04-21
被引用文献数
71

次世代スピントロニクス材料であるグラフェンにおいてスピンを電圧に変換する新しい機能を発見. 京都大学プレスリリース. 2016-05-18.