著者
Sarff John S.
出版者
社団法人プラズマ・核融合学会
雑誌
プラズマ・核融合学会誌 (ISSN:09187928)
巻号頁・発行日
vol.84, no.11, pp.800-803, 2008-11-25

RFP核融合炉にとってOscillating Field Current Drive (OFCD)を用いたプラズマ電流の定常維持は魅力的なシナリオである.OFCDは磁力線のストカスティシティを生じ得る磁気的自己組織化に依存する方法なので,核融合炉に要求される高い閉じ込め性能を達成できるかどうかは,閉じ込めスケーリングが磁気乱流(磁場揺動振幅)に対して望ましい依存性をもつかどうかによるが,このスケーリングは現在のところ確実性に欠ける.本稿では,定常電流維持とは異なる,「ほとんど定常的」な核融合炉のシナリオについて述べる.このシナリオではプラズマ電流の駆動にOFCDを用いるが,電流の定常維持ではなく自己相似的な減衰を適用して自己組織化を最低限に抑制し,高い閉じ込め性能への近接性を確保する.核融合出力パワーはパルス的であるが,プラズマ電流が途切れることはない.
著者
Kanehira R. Hatusima S.
出版者
The Botanical Society of Japan
雑誌
植物学雑誌 (ISSN:0006808X)
巻号頁・発行日
vol.57, no.676, pp.147-155, 1943
被引用文献数
3

<b>木蘭科</b><br>從來<b>ニユーギニヤ</b>カラ知ラレテヰタ木蘭科ハ <i>Aromodendron</i> ト <i>Drimys</i> ノ2屬30種デアツタガ今囘我々ハ更ニ6新種ヲ發見スルコトガ出來タ。<br><b>Aromodendron</b> 本屬ハ<b>マレーシヤ</b>ニ廣ク分布シ, 從來南米産ノ <i>Talauma</i> ト一緒ニシテアツタガ東亞産ハ南米産ト種々ノ點デ相異スルノデ區別スルコトニシタ。<br><i>Aromodendron oreadum</i> (DIELS) K. et H. 從舊獨領<b>ニユーギニヤ</b>カラ知ラレテヰタガ今囘アンギ地方ノ男湖湖畔ノ森林内デ發見シタ。嘗テ BECCARI ハ <i>Arfak</i> 山脈デ不完全ナおがたまのき屬ノ一種ヲ發見シタト報ジタガ, 恐ラク本種ノコトデアラウ。<br><b>Drimys</b> 本屬ハ<b>メラネシヤ</b>-濠洲要素トモ見ルベキモノデ北ハ比律賓迄來テヰル。<b>ニユーギニヤ</b>ハ極メテ種類ニ富ミ從來24種知ラレテヰタガ今囘我々ハ更ニ6新種ヲ發見シタノデ計30種トナル譯デ將來倍加スル可能性ガアルト信ズル。<b>ニユーギニヤ</b>産ノ <i>Drimys</i> ハ <i>Sarcodrimys</i> (9種) ハ <i>Tasmannia</i> 節 (27種) ノ2節ニ分レ, 前者ハ通常蘇林以下400米位迄ノ間ニ多ク, 喬木性トナルモノガ多イガ, 後者ハ蘚林以上ノ森林, 殊ニ硬葉灌木樹林内ニ多ク, 通常灌木トナルモノガ多イ。時トシテハ蘚林内デ着生生活ヲ營ムモノモ見ラレル。今囘我々ノ採集シタ <i>Drimys</i> ハ9種デ, ソノ内3種迄ガ<b>アンギ</b>地方ノ蘚林以上ノ地域デアツタ事カラ見テモ高地帶ニ斷然種類ガ多イコトガ判ル。<br>以下未記録種ニ就キ略述スルト次ノ通リデアル。<br><i>Sarcodrimys</i> 節<br><i>D. monogyna</i> K. et H. 内地ノあをきヲ思ハセル高サ2米内外ノ灌木デ<b>ダルマン</b>地方ノ産デアル。花ガ赤紫色デ雌蕊ガ通常1個 (稀ニ2個) ナル點ガ變ツテヰル。木蘭科デハ最モ雌蕊ノ數ガ減少シタ型デアラウ。<br><i>D. novo-guineensis</i> K. et H. <b>モミ</b>ヨリ<b>アンギ</b>ニ通ズル路, 海拔1500米附近ノ蘇林内デ落下セル小枝ヲ拾ツタモノデ母樹ヲ發見スルコトハ出來ナカツタガ喬木ナルコトハ間違ナイ樣デアル。一番近イノハ舊獨領<b>ニユーギニヤ</b>産ノ <i>D. oligocarpa</i>SCHLTR. ヂアルガ, 葉ハ小サク, 下面灰白色デ, 側脈ハ彼ト反對ニ上面ニ凸出シ下面ハ殆ンド不明デアリ, 果序ハ大キク且三囘モ繖形状ニ分岐ヲナシ, 雌蕊ハ各花ニ4-6個アル點デ容易ニ區別出來ル。<br><i>D. oblongifolia</i> K.et H. <b>アンギ</b>男湖ノ湖畔ノ森林内ニ産スル高サ4-5米ノ小喬木デ一番近イノハ <i>D. calothyrsa</i> DIELS デアルガ, 葉ハ小サク, 長橢圓形ヲナスノデ一見區別出來ル。<br><i>Tasmannia</i> 節<br><i>D. angiensis</i> K. et H. <b>モミ</b>ヨリ<b>アンギ</b>ニ通ズル路, 海拔1500米附近ノ蘚林内ニ産スル3米内外ノ灌木デ <i>D. hatamensis</i> BECC. ニ近イ種類デアル。<br><i>D. subreticulata</i> K. et H. <b>アンギ</b>男湖湖畔ノ平地林内ニ多イ灌木デ <i>D. reticulata</i>DIELS ニ最モ近イ。<br><i>D. tenuifolia</i> K. et H. 高サ1米内外ナ纎弱ナ灌木デ <i>D. myrtoides</i> DIELS ノ仲間デアル。<b>モミ</b>カラ<b>アンギ</b>ニ通ズル路ノ海拔1800米附近ノ蘚林内ニ見プレ, 場所ニヨツテハ着生生活モヤリ相ナ灌木デアル。<br>利用方面 <i>Drimys novo-guineensis</i> K. et H. <i>Aromodendron oreadum</i> (DIELS)K. et H. ノ兩者ハ良質ノ材ヲ産スルト思ハレル。<br>ナホ <i>Drimys</i> 屬ハ <i>Trochodendron, Tetracentron</i> 及ビ <i>Zygogynum</i> ト共ニ濶葉樹中, 材部ニ導管ヲ有セザルノ故ヲ以テ著名デアル。
著者
Nobuaki SHIMADA Hideo MURATA Osamu MIKAMI Miyako YOSHIOKA Keerthi S. GURUGE Noriko YAMANAKA Yasuyuki NAKAJIMA Shigeru MIYAZAKI
出版者
公益社団法人 日本獣医学会
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.68, no.10, pp.1113-1115, 2006 (Released:2006-11-05)
参考文献数
12
被引用文献数
10 12

Genetically modified corn Bt11 is insect-resistant and expresses Cry1Ab toxin, an insecticidal protein, in kernels. Although Bt11 corn is considered safe based on animal performance, there are no reports available on the clinico-biochemical effects of feeding it to cattle. In this study, we evaluated the effects of feeding Bt11 to calves, using blood and ruminal clinico-biochemical parameters. Our three-month-long feeding experiment demonstrated that calves (n=6), fed with a ration containing 43.3% of Bt11 corn kernels as dry matter, did not develop any discernible clinical, hematological, biochemical, or ruminal abnormalities as compared with control calves (n=6) fed non-Bt11 corn. The results suggest that the transgenic Bt11 has no negative clinico-biochemical effects on calves.
著者
Suzuki K. Barbiellini B. Orikasa Y. Go N. Sakurai H. Kaprzyk S. Itou M. Yamamoto K. Uchimoto Y. Wang Yung Jui Hafiz H. Bansil A. Sakurai Y.
出版者
American Physical Society
雑誌
Physical Review Letters (ISSN:00319007)
巻号頁・発行日
vol.114, no.8, 2015-02-25
被引用文献数
41

リチウムイオン二次電池の電池電極反応に寄与する電子軌道の解明 -マンガン酸リチウム系正電極材料設計に新たな指針-.京都大学プレスリリース. 2015-02-05.
著者
N. TAYLES S.E. HALCROW T. SAYAVONGKHAMDY V. SOUKSAVATDY
出版者
日本人類学会
雑誌
Anthropological Science (ISSN:09187960)
巻号頁・発行日
pp.141013, (Released:2015-01-29)
被引用文献数
9

This paper describes a human skeleton from a rock-shelter in northeast Laos, dated to ~7000 BP. It was excavated in 2004 and moved en bloc to the Laos National Museum in Vientiane. Here we report observations made from the in situ skeleton. The burial is the largely complete but slightly damaged remains of a tall, middle-aged, probable male buried on his side in a flexed position. His teeth were heavily worn and one was infected but otherwise there is no evidence of poor health. We were not able to make an assessment of biological affiliation. In comparison with the very small samples of approximately contemporary skeletal remains from the wider region around the middle Mekong, it is clear that the burial position and dental health were not unusual, but that he was very tall for that period of prehistory.
著者
Nakamura H. Shirakawa Y. Takahashi S. Shimizu H.
出版者
EDP Science
雑誌
EPL (Europhysics Letters) (ISSN:02955075)
巻号頁・発行日
vol.95, no.2, 2011-07-01
被引用文献数
69

産学官連携により、革新的な放射線蛍光プラスチック(商標名「シンチレックス」申請中)の開発に成功~安価で高性能な放射線検出器の製造に大きく前進~. 京都大学プレスリリース. 2011-06-29.Various scintillation devices are used in many countries and wide scientific fields. Key elements that determine the performance of a scintillation device are the number of photons emitted per incident radiation event and the emission of easy-to-measure blue photons. It is generally known that only materials with very complex compositions perform well as scintillators. However, we demonstrated that the scintillation performance of a newly developed plastic such as 100 percent pure polyethylene naphthalate exceeds that of conventional organic scintillators. By measuring the light output spectra and emission spectra of several samples, we revealed that the plastic emits a high number of photons per incident radiation event (~10500 photons/MeV), and, surprisingly, deep-blue photons (425 nm). Even though the plastic has a simple composition, it could replace the expensive organic scintillators that have been used in many applications.
著者
R. Zhang T. Hamada S. Inagi Y. Kitamoto
出版者
(公社)日本磁気学会
雑誌
Journal of the Magnetics Society of Japan (ISSN:18822924)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3-2, pp.303-306, 2013-05-01 (Released:2013-05-23)
参考文献数
20
被引用文献数
3

Novel multifunctional superparamagnetic and optical nanohybrids are fabricated for biomedical applications. This architecture involves a silica core surrounded by a thin shell of FePt that is further covered with an outer shell of gold. Polyethyleneimine was utilized as a linker to bridge the FePt shell with the gold shell, which allowed 3-nm gold nanoparticle seeds to be loaded and a uniform gold shell to be formed. These gold and FePt doubly coated silica nanoparticles take advantage of the tunable resonance absorption in the visible and near-infrared (NIR) ranges and can be controlled by using an external magnetic field, which makes them very promising candidates for future biomedical applications.
著者
ヨーダー ロバート. S.
出版者
日本犯罪社会学会
雑誌
犯罪社会学研究 (ISSN:0386460X)
巻号頁・発行日
no.12, pp.125-140, 1987

本稿は,神奈川県下の対照的な2つの地域に居住している少年たちにイソタビューを行ない,彼らの教育歴を基にして,不良行為のパターンを比較検討したものである.本稿では,この2つの地域を「南」と「北」と呼ぶことにする.例えば,社会経済的に中の下の階層に属する人々が多くを占める地域(南)に居住している少年たちにおいては,中の上の階層の人々の住む地域(北)の少年たちに比べ,不良行為の平均行為回数が非常に多い,ということが公式資料によって明らかとされている.この南と北の少年たちの不良行為経験の差の基部には,環境条件と両親の社会階層的背景が生み出す学歴の質の差が作用していると考えられる.南と北,2つの少年集団が通学しているそれぞれの中学校は,各地域やその周辺地域の社会経済的水準を反映したものとなっている.南の少年たち全員は,いわゆる荒廃した中学校へ通い,これに対し,北の少年たちは平穏な中学校あるいは私立の付属中学校に通っている.南の少年たちは,北の少年たちに比較し,学業成績は低く,多様で多量な学校問題を抱えている.結果として,北の少年では,大学進学率の劣る低ラソクの高校卒業者は15パーセソトでしかないのに対し,南の少年では,これが40パーセソトにも達している.例えば,低ラソクの高校の生徒は,多くの者が不良行為を働き,その回数も多い.これら低ラソクの高校では,高ラソクの学校よりもより生徒を厳しく管理する.そのことがまた,低ラソクの高校の多くの少年たちを反抗させ,不良行為へと走らせる原因ともなっている.学校のランクはまた,少年たちの最終学歴の到達水準に関連する.高ラソクの高校へ通った少年たちの半数が大学に進学したのに対し,低ランクの高校の少年たちでは,わずかしか大学進学者がいなかった.さらにその上,北の少年たちの多くが,大学に進学したのみならず,出身家庭が社会経済的に豊かであることから,非常に授業代の高い職業学校(専門学校)へも同時に通学しているのである.本稿は,以上の様な事実に対し,レベリソグ理論を適用し,結論づける.日本の社会においては,刻印づけによる社会的統制が,低階層の少年たちの通う学校に対し厳しく作用している.こうした問題な社会的統制が,少年の不良行為のみならず,今日の日本社会を覆う陰鬱な学歴問題を生じさせる主要な原因と成っている,と考察される.
著者
長瀬 文昭 田中 靖郎 石田 学 高橋 忠幸 満田 和久 井上 一 宇野 伸一郎 HOLT S. 伊藤 真之 SERLEMITSOS P. 松岡 勝 北本 俊二 WHITE N.E. 林田 清 MADJSKI G. 田原 譲 CANIZARES C. 大橋 隆哉 MUSHOTZKY R. 紀伊 恒男 PETER R. 国枝 秀世 山内 茂雄 堂谷 忠靖 村上 敏夫 常深 博 牧島 一夫 小山 勝二 山下 広順 三原 建弘 小川原 嘉明 吉田 篤正 槙野 文命 HUGHES J. 宮田 恵美 鶴 剛 粟木 久光 石崎 欣尚 藤本 龍一 上田 佳宏 根来 均 田代 信 河合 誠之 RICKER G. HELFAND D. MCCAMMON D.
出版者
宇宙科学研究所
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1996

「あすか」は、日米共同で製作されたX線天文衛星であり、1993年2月に打ち上げられた。そして、その後の観測運用も両国の緊密な協力によって遂行されている。これまで衛星は順調に運用され、装置は正常に稼し、所期の性能を発揮しており、試験観測・公募観測とも順調に行われてきた。本研究の目的はこの衛星の観測・運営を日米協力の下で行い、中性子星やブラックホールを含むX線連星や、超新星残骸、活動的銀河核、銀河団等からのX線放射、宇宙X線背景放射等の研究を行うことであった。この目的に沿って研究を進め次の各項目に述べる成果を挙げた。(1) 専門科学者グループの会合を定期的に開催し、観測計画の評価・ターゲットの選択、衛星の運用、適切な検出器較正等の衛星観測運営上の基本方針について討議をおこなった。(2) X線望遠鏡および各測定装置の精密な較正を行うとともに、各検出器の諸特性・応答関数の時間変化を明らかにし、すべての観測に対し正確な解析を可能とした。(3) データ解析ソフトウエアーの改良・拡充、科学データの編集、管理を両国研究者が協力し且つ継続的におこなった。(4) 観測から得られたデータを共同で解析、討議を行って、その科学的成果をまとめた。さらにこれらの得られた成果を各種国際学会・研究集会において発表し、また学術専門誌に公表した。(5) 観測者の占有期間を過ぎたデータを統一的に編集・管理し、またその観測記録を整備して、これらの観測記録、アーカイブデータを広く公開し、世界中の研究者の使用の便に供した。特に、「あすか」によるX線観測では、その高感度、高帯域、高分光撮像特性により、宇宙論研究に重大な寄与をするX線背景放射の解明、遠方のクエーサーや原始銀河からのX線放射の発見、銀河団の進化および暗黒物質の解明、活動銀河核、ブラックホール天体、ジェット天体、強磁場中性子星等の特異天体の解明、激変星、高温白色わい星、超新星残骸等における高温プラズマ状態の研究等において重要な成果を得ることが出来た。これら「あすか」の成果は国際的にも高く評価されている。以上、本研究課題に対する科学研究費補助金により、国際協力の下での「あすか」衛星の観測・運営が円滑に行われ、また十分な科学的成果を挙げることが出来た。
著者
谷 武幸 ALI Arnaut HORVATH Pete HOPPER Trevo SCAPENS Robe 加登 豊 TREVOR Hopper PETER Horvath ROBERT Scapens ARNAUT Ali HORYATH Pete HOPPER Trero SCAPONS Robe WANGENHEIM S
出版者
神戸大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1996

平成10年度には、過去2年間の研究を踏まえて、研究成果の総括を行った。研究の成果は、次の3点にまとめることができる.(1) 原価企画の日独比較。3年間のフィールド調査に基づいて、またすでに実施済みの日本企業対象の「原価企画の実態調査」をドイツ企業対象に実施した.これらの比較調査の分析観察結果については、8月に神戸大学でワークショップを開催し、日米の研究者・実務家が参加してディスカッションを行った。このワークショップでのディスカッションをフィードバックして、研究成果をとりまとめ、公刊することにしている。(2) サプライヤーマネジメントの日独比較。これについては、平成9年度に行った日独比較のサーベイ調査をとりまとめ、論文を公刊した。ドイツ企業において、試作から量産までのリードタイムが長くなっている要因をサプライヤーマネジメントの観点から析出できた。(3) グローバル組織の管理会計に関する日英比較。次の諸点が明らかになった。1 日本の多国籍企業は、本社主導でマネジメントコントロールを行う傾向があること2 日本における場合と同様に、業績評価を行うが、それとインセンティブとの関連が希薄なこと3 指揮や指示がハイコンテキストな方式で行われる結果、現地人管理者には不平や不満が少なくないこと4 現地からすれば、不要だと思われるような頻繁で大量の情報を本社が要求すること、そして、それらの情報に基づいた本社からの指示がほとんと行われていないこと5 上記の点を含めて、「マネジメント・コントロール」という用語が世界共通で用いられるにもかかわらず、その意味の理解については、国ごとに相違があり、このことが、多国籍企業のマネジメント・コントロールの実施にあたって,多種多様な問題を生じさせていることなどが明らかになった。