著者
近藤 雅樹 Masaki Kondo
出版者
国立民族学博物館
雑誌
国立民族学博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Ethnology (ISSN:0385180X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.395-407, 2012-02-27

火葬後,近親者が集まり,遺骨を粉にして服用する。あるいはこれに類する行為をおこなう。そのような習俗が日本のいくつかの地域で近年までおこなわれていた。公然とではないが点在していた。 この原稿では,何人かのインフォーマントから聞いた話と,近年の報告を紹介する。そして,こうした習俗が行われていた理由について考えてみる。 主要な事例報告対象とした地域は,以下のとおりである。 兵庫県淡路島南部,愛媛県越智郡大島,愛知県三河地方西部,新潟県糸魚川市。 近親者による食屍は,アブノーマルなことに思われる。しかし,長寿を全うした者,崇敬を集めていた人物が被食対象となっていることからは,死者の卓越した生命力や能力にあやかろうとする素朴な思いが反映していることを認めることができる。最愛の妻などの遺骨をかむことに対しても,哀惜の感情が表明されている。これらの行為は,素朴な人間感情の表出であると考えてよい。

言及状況

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国立民族学博物館学術情報リポジトリ(みんぱくリポジトリ) https://t.co/t0RX22p55O ちな、これ読んでる
WEKO - 国立民族学博物館学術情報リポジトリ(みんぱくリポジトリ) https://t.co/qivPWwuHpF みんぱくのこれ、もしかして最高なのでは……?!?!読み物に不自由しないぞー!!!!
現代日本の食屍習俗について 著者 近藤 雅樹 雑誌名 国立民族学博物館研究報告 https://t.co/JwDmLBlT3Q
去年の今頃読んでました。 https://t.co/grRmvxniza
@Chiether https://t.co/6bM8fRRDfa https://t.co/NsUUICyo9Q 戦後でも有るぞ。

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