著者
森川 雄二
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.64, no.9, pp.780-783, 1969-09-15 (Released:2011-11-04)

しょう油容器は遠からずワンウェイの合成樹脂の材質に変ることは間違いない。間違いないにしても現在足踏み状態であるのはどんな事情にあるのであろうか。このような問題について容器の有力販売会社であるヤマト硝子の森川常務に書いていただいた。同氏は全国各地をまわり, 業界のこれらの事情に詳しいので, 必ず読者を稗益するところがあるであろう。
著者
清水 理通 青柳 尚徳 柴崎 茂郎 井上 浩 大塚 謙一
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.81, no.2, pp.113-120, 1986-02-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
24
被引用文献数
2

1. 市販国産白ワイン46点およびフランス産白ワイン24点の計70点と国産赤ワイン33点およびフランス産赤ワイン23点の計56点のワインを25の項目について分析し, その結果について主成分分析を行った。2. 白ワインでは抽出した8つの主成分の累積寄与率は81.7%であった。赤ワインでは6つの主成分が抽出され累積寄与率は80.4%であった。3. 第1主成分 (果汁成分とMLF) と(第4主成分フェノール成分) で国産白ワインとフランスボルドー産白ワインのグループとブルゴーニュ産白ワインが, また第7主成分 (グリセリン) と第8主成分 (残糖) でフランス産白ワインと国産白ワインが類別された。4. 赤ワインでは第2主成分 (ブドウ品種, 高級アルコール) と第3主成分 (ワインの色) で国産ワイン, ボルドー産ワインおよびブルゴーニュ産ワインが類別された.5. ワインを化学成分により, その産地別に類別することが可能であり, それらの成分はその産地に特有の原料, 醸造法に関係するものであった。

2 0 0 0 OA 味噌の味

著者
伊藤 寛
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.75, no.11, pp.881-884, 1980-11-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
24
著者
後藤 克己
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.63, no.5, pp.521-524, 1968-05-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
21

醸造用水中の鉄が有害であることは誰でもが認識することころであり, その除去法に関しては既に多くの研究や総説が発表されている。水中の鉄分といってもいろいろな形態のものがあリ, その形態によっては他の水には極めて有効な除鉄法も全く効をなさないということも生じてくる. そこでいままで余り取りあげられなかった鉄イオンの性質についてその面の権威である筆者に解説して頂いた。曝気法による第一鉄イオンの酸化にしても水中のOH-イオンの濃度が重要な影響を与え, pHが7, できれば7.5以上あることが望ましく, 曝気は単に溶存酸素の補給だけでなくCO2を追出してpHを高める意味もあるなどわれわれに示唆を与えるところが多いど

2 0 0 0 酒と経営

著者
山崎 誠三
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.73, no.1, pp.3-5, 1978

筆者の父君は山種証券の創業者で, 現在では第一線を退いて会長の役仁あるが, 伊豆の来宮で悠々自適。その波乱にみちた生涯は, 自伝『そろばん』(日経刊) で詳細をうかがうことが出来る。会長の事業は二分されて継承され, 辰巳倉庫は筆者が社長となり, 山種証券は兄上が主宰しておられる。<BR>米が筆者を愛酒家たらしめたか, はたまたその逆であるかは, さだかではないが, 酒類業界に対する関心と研究熱心には年季が入っているようである。大企業対中小企業の比較検討をビール業界と清酒業界との次元で行っているのには興味がそそられる。秋の夜に白玉の歯にしみとおる美酒を愛するが故に憂国の惰を洩らしている。
著者
臼井 英吉
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.74, no.5, pp.272-275, 1979-05-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
4

清酒業界では, 活性炭を60年にわたって使用している。使う側に立っての炭への注文はいたって厳しく, 時にはその中に酒を造る側の責任転嫁も含まれていたかに聞く〇ともあれ長年のかかわり合いが, このようにすでに一つの歴史の姿をとっていることに, 今更らのように驚かされる。本稿をもって, 将来一層有効な活性炭使用への指標としたいものである。
著者
小手川 力一郎
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.69, no.3, pp.133-135, 1974

味噌しょう油業界には割合に年輩者が多い。特にしょう油関係者にはそれが多いようであるが, 著者はこのなかにあって若いグループに属しいつの会合でも歯に衣をきせない卒直な意見を開陳して大向うの喝采を博している。この論文では中小企業の味噌, しょう油業者としての現状に対処するにあたって種々の問題点をみつめ, これに対しての結論は自ら大企業になることか, 各企業の集団化, 協業化を図ることかにあるとしている。
著者
玄地 昭八
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.79, no.7, pp.462-466, 1984

アメリカにおいて, ウオッカ, ジン, ホワイトラムの急伸は, スピリッツ界の白色革命と呼ばれている。日本でも, 最近の焼酎の伸びは, 目を見はるものがある。焼酎甲類の本質と復権をもたらした背景について知る必要があろう。
著者
井上 道隆
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.141-146, 1967-02-15 (Released:2011-11-04)

最近, おいしいしょう油あるいは “だししょう油” としてイノシン酸など核酸系の旨味成分が添加され発売されている。ところが生しょう油ではこれを入れても分解されてしまい効果がなくなる。それは生しょう油中に分解酵素があるからである。さて, その酵素とは一体どんなもので, どんな性質か?これを無力にするための火入温度は?この調味料の添加量はどの位が適量か?
著者
山下 貞利
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.67, no.5, pp.401-404, 1972

新しい味噌工場が全国に続々と建設されて行く, 頼もしい限りである。ここには新進気鋭の技術者の力を結集した, 創意に富んだ事例を御紹介願った。<BR>新工場建設の目標を高く掲げて計画するというのが近来の味噌工場の傾向のようである。大いに参考にしていただきたい。
著者
佐藤 信 大場 俊輝 高橋 康次郎 国分 伸二 小林 幹男 小林 宏治
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.72, no.11, pp.801-805, 1977
被引用文献数
6 16

国税局鑑定官室, 県工業試験所などの調査書・報告・成績書から得た昭和50年の市販清酒の一般分析値を解析して, 生産地による清酒の差別化の現状を考察した。<BR>また, ワイン, ポートワイン, シェリー, ベルモット, リキュール, 甘酒, ジュースなど多数の飲料の酸度・アミノ酸度・糖量を分析するとともに, 酸度と糖量を広い範囲にわたって変化させた清酒をつくり, 清酒の味として認められるか, あるいはワイン, リキュー・ルの味と考えられるかを判断して, 一般分析値による清酒の範囲ならびに味覚による清酒の範囲を検討し, 次の結果を得た。<BR>1) 生産地による清酒の差別化については, 同一国税局内においても県ごとに差があり, 地域差は少なくとも県単位で比較すべきである。<BR>2) 味覚による清酒の範囲は, 現在の市販清酒よりもはるかに広く, 清酒の多様化の可能性を示唆した。<BR>3) 清酒以外の飲料の酸度・糖量は, 糖量・酸度を直交軸とする平面にプロットすると, 味覚による清酒の範囲に外側にあり, 清酒と他の酒類の差別が可能である。さらに, 弁別閾による酒質の細分化, 熟度による差別化, 酸組成による差別化について考察した。
著者
秋山 裕一 田中 利雄 熊谷 知栄子 岡崎 直人
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.77, no.6, pp.352-360, 1982-06-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
24

自然界における物質輪回・ロがみ酒の歴史を現代の科学で眺め, 追求し, 新しい醸酒法の確立に迫ろうとする技術を紹介していただいた。その進め方が清酒を目標とするか新しい酒類を目標とするかと著者も問いかけている。真の理は常に漸近線の上にあリ, これからの発展が期待される。