著者
大藤 孝雄
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.70, no.7, pp.437-442, 1975-07-15 (Released:2011-11-04)

約6,000年前に起源を持つビールも, わが国においてはせいぜい100年そこそこの浅い歴史を持つに過ぎない。すでに近代社会がひらけつつある時に導入されたがために, 案外速かに整理統合が達成され典型的な寡占化が進んだのではなかろうか。それでもやはリ多くの波乱はまぬがれ得なかったようである。本文は正にビール業界100年の生々しい変遷の記録といえよう。

2 0 0 0 OA 秋田

著者
小松 三郎
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.73, no.1, pp.32-34, 1978-01-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
2
著者
宮地 和男
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.75, no.4, pp.248-250, 1980-04-15 (Released:2011-11-04)

みそ業においても労働省による技能検定試験がはじまり, みそ製造技能士がうまれることになった。この制度についての解説を希望される方も多いと思うので, 全国味噌技術会の宮地氏に指導された側から書いていただいた。
著者
竹内 直一
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.292-295, 1975
被引用文献数
1

日進月歩の技術革新の世にあっては, 食品もその製造技術の改良進歩により品質は益々向上し, 本来の製法が必らずしも良品を生むとは限らなくなる。ともあれ, 消費文明の高揚は昔のものへのノスタルジアにかられる。それもかけがえのない消費者の要求とあれば業界も十分に傾聴しなければなるまい。業界にとっては当然の事でも消費者の納得し得ない何物かがあるとすれば, 消費者への説得が不十分なのかも知れない。内ゲバから脱却し業界一丸となって消費者教育に乗り出す上にも, 一見身勝手と思える消費者の声を冷静に聞きとる寛容さが必要であろう。
著者
青木 淳一
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.74, no.9, pp.604-608, 1979

「ダニのように喰いついて離れない」などといわれ, ダニは嫌われものの代表格であり, 地球上の到る所に生息している。その種類も実に数万に及ぶという。ダニについては姿が小さいために, 意外に知られていないし偏見も多い。今回はダニ学の権威である筆者に食品にわくダニを中心にその興味深い世界の一端を紹介していただいた。
著者
宮城 文
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.29-31, 1976

宮城先生は本年84才, 2年前702頁におよぶ御労作 〈八重山生活誌〉 を自費で出版され, 八重山の人々が伝承してきた行事や明治・大正・昭和にわたって先生自ら体験されてこられたことどもを集大成するお仕事を完成された。先生は太平洋をかこむ国々に, 原料はことなるとはいえ, われわれの祖先が醸み伝えてきた口かみの酒づくりを自ら体験された数まれな方でもある。特に本誌がお願いして, お孫さんに口伝されて寄せられた手記をここに掲載させていただいた。
著者
李 沢守
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.102-105, 1973

米を主食とする韓国人に味噌は古来から愛用されてきたが, その製造は今もなお自家製が主体であるという。そして工業生産は約50年前から始まり, 軍用民需が共に増大するにつれ規模が拡大してきたとはいえ, 現在もなお企業体の大部分は施設, 賃金の零細性は免れず, したがって製品, 品質面においても消費者の信用をかち得ていないという。<BR>著者は本誌の愛読者ということから韓国の資料を収集してこの稿を寄せられたが, 著者の願いは, 恐らく韓国味噌製造の現状を改良して近代的な食品工業に脱皮したいということにあるのであろう。
著者
斎藤 和夫 蓮尾 徹夫 蓼沼 誠 秋山 裕一
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.78, no.1, pp.69-72, 1983-01-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
8
被引用文献数
1 1

インド北東部のキネマー及びタイのトウァ・ナァーと呼ばれる大豆を原料とする発酵食品と日本の市販ナットウについて, 主として成分面からの比較を行うとともに, 日本のミソとの相違を明らかにした。キネマー及びトウァ・ナァーは食塩の含量, アミノ酸組成, 顕微鏡による微生物相の観察結果より, 日本のナットウに類似する発酵食品であると考えた。
著者
高橋 篤
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.75, no.1, pp.2-5, 1980

いま清酒業界は他の酒類との激しい競合のなかで苦境にたたされ, これを乗り越えるため総力をあげて清酒の需要増大という大きな課題に取り組んでいる。<BR>そこでマーケティングに詳しい著者に, その豊富な知識と貴重な経験を通してえた清酒製造業者としての販売戦略のあり方, 進め方について解説していただいた。
著者
栗山 一秀
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.78, no.12, pp.921-924, 1983

滴酒についての一般の人々の誤解はきわめて多い。<BR>曰く,「清酒は長くおくと酢になる」「日本酒には防腐剤が入ってるから頭が痛くなる」「清酒を冷やで飲むと, メチルアルコールやフーゼル油が残っているため二日酔になる」などなど全く荒唐無稽なものばかり。<BR>セールスマンはまずこうした誤解をとくことから始めねばならない。