著者
水野 修治
出版者
情報処理学会 ; 1960-
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.62, no.7, pp.326-330, 2021-06-15

2021年3月24日,独立行政法人大学入試センターは,平成30年告示高等学校学習指導要領に対応した令和7年度大学入学共通テストからの出題教科・科目について,これまでの大学・高等学校関係団体からの意見も踏まえ,出題科目を現在の6教科30科目から,「情報」を含む7教科21科目に再編するとの大学入試センターとしての結論とともにサンプル問題を公表した.そこで,大学入学共通テストに「情報」を導入するに至った経緯と公表したサンプル問題の一部を解説する.
著者
苫米地 英人
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.33, no.7, pp.768-770, 1992-07-15
参考文献数
31
著者
長沼 健
出版者
情報処理学会 ; 1960-
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.152-158, 2020-01-15

本稿では,匿名送金機能を持つ代表的な暗号通貨Zcashと,その基盤技術であるゼロ知識証明:zk-SNARKを暗号技術の非専門家向けに解説する.また,このような匿名性の高い暗号通貨が,マネーロンダリングなどの不正な送金手段として利用される恐れが指摘されているが,ゼロ知識証明を用いることで,適切な監査機能を実現可能なことも紹介する.
著者
松尾 真一郎
出版者
情報処理学会 ; 1960-
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.200-202, 2020-01-15

ビットコインは,暗号研究者の夢である「信頼できる第三者の存在がなくてもネットワークを介して支払いを行う」の実現を試みた画期的なプロトコルの提案である.ビットコインを成り立たせるために,暗号,分散コンピューティング,ゲーム理論などさまざまな異なる研究領域が有機的かつ絶妙に組み合わされている.本稿ではこの絶妙な組合せを5分でわかった気にさせるという無茶な要求に対し,その無茶の度合いを説明しつつも,しっかり参考文献を時間を掛けて読めば,その組合せの絶妙さと,ビットコインがいかに暗号プロトコル研究者にとってコロンブスの卵的に素晴らしい提案であるかを理解できる道しるべを得る解説を提供する.
著者
大石 岳史 池内 克史
出版者
情報処理学会 ; 1960-
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.55, no.11, pp.1235-1240, 2014-10-15

本章では,東京オリンピック招致の際に利用されたVR/AR・MR技術について概説する.前回,2016年招致の際には,晴海ふ頭に建設予定のスタジアムをVR/MR技術によって再現し,未来の競技を体験できるシステムによって国際オリンピック 委員会(IOC)委員へのプレゼンテーションが行われた.また今回2020年の招致 活動においてもAR技術によって競技をより魅力的に観戦できるアイディアが紹介映像の中で用いられ,日本の技術力をアピールするとともに招致に大きく貢献した.本章ではこれらの技術について紹介し,さらに2020年東京オリンピックにおける映像処理技術への期待について述べる.
著者
松尾 和洋
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.44, no.5, pp.552-553, 2003-05-15
参考文献数
3

とうとうイラク戦争が始まった.連日,テレビや新聞,そしてインターネットで刻々の戦況が日本でも報道されている.米国では戦争反対の意見もかなりあるが,国が決断して戦争を始め,多くの家族が戦場に身内を送りだしているので,報道のトーンも日本とは違ったものになっている.
著者
岩崎 修
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.52, no.8, pp.930-933, 2011-07-15

米国Aniomagic社が開発,販売を行っている「スキーマ」や「スパークル」をはじめとするツールキットは,導電性糸を用いて縫って美しく光り輝く電子手芸が手軽に楽しめます.ハンダ付けを前提とした電子工作と比べて最初に揃えなければならない道具も少なくて済み,基本的には縫い物など手芸のテクニックそのままで作品を作り上げることができるのが大きな特徴です.
著者
石畑 清
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.84-89, 2003-01-15

この連載では,今まで難しい問題をいかに解くかということに重点を置いてきた.プログラムの書き方に関する解説なのだから,これは当然である.誰にでも解けるような問題では,解説する甲斐がない.しかし,やさしい問題の中にも議論すべきテーマを含んでいるものがある.今回は,そのようなやさしい問題の1つを取り上げることにした.1999年の国内予選問題B「Unable Count」である.
著者
小宮 常康 佐藤 喬 Tsuneyasu KOMIYA Takashi SATO
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.62, no.9, pp.490-494, 2021-08-15

高校では2022年度から必履修科目「情報I」の学習が始まり,情報教育の充実が図られる.それに基づいて大学入学共通テスト「情報」が加わる方針が示されている.そこで,本会第83回全国大会で開催されたイベント企画「2025年実施の大学情報入試への展望」では,情報教育と情報入試について,これまでの動向と最新情報を提供し,これからの大学情報入試へ向けた展望を議論した.本稿では,本イベントについて報告する.
著者
高木 正則
出版者
情報処理学会 ; 1960-
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.62-65, 2018-12-15

情報処理学会では,2017年8月末から教員研修の講師紹介の相談窓口を設置している.本記事では,この相談窓口に最初に講師紹介の依頼があった青森県の教員研修(小・中学校プログラミング教育研修講座)について報告した.研修は2018年8月28日に青森県総合教育センターで行われた.講義後の事後アンケートでは,「企業・団体や地域等との連携について,今後希望する連携方法や支援してほしい内容」として,IT機器や教材等の貸し出し(5名),支援員等の派遣(4名),研修(4名),などの回答があり,2020年度から始まる小学校でのプログラミング教育に向けて,教員への支援体制の充実が必要不可欠であることが伺えた.
著者
松尾 和洋
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.43, no.5, pp.590-591, 2002-05-15
参考文献数
5
被引用文献数
1

和田新編集長から,新しい連載を始めるから手伝ってほしいとの依頼を受け,何かお役に立てればとお引き受けした.インターネット時代に情報が満ち溢れていても現地の感覚はなかなか伝わりにくい.身近な話題を通して少しでも現地の感覚をお伝えできればと思う.
著者
髙田 真弥
出版者
情報処理学会 ; 1960-
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.62, no.11, pp.610-613, 2021-10-15

愛知県高等学校情報教育研究会では,令和7年度より実施される大学入試共通テスト「情報」に向けてサンプル問題を題材として研究協議を行った.参加者は事前にサンプル問題を解き,アンケートに解答,当日はZoomを用いて講演,研究協議を行った.大学入試共通テスト「情報」では,情報デザインや画像処理,プログラミング,データの活用や統計処理等幅広い分野からの出題が想定される.令和4年度より実施される「情報I」では,授業時間の配分や授業の構成,他教科との連携による読解力や計算力などの向上が課題となる.需要の高まる情報教育の発展のため,教員の情報交換や資質向上の場として本研究会が活発に運営されていくことが期待される.
著者
小松原 潤子
出版者
情報処理学会 ; 1960-
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.61, no.10, pp.1058-1061, 2020-09-15

教育産業の立場から,高校の情報科教員応援サイト「キミのミライ発見」を通して訴えてきた情報教育の重要性,および,情報教育における情報処理学会の役割等について感じていることについて解説する.
著者
赤澤 紀子 久野 靖
出版者
情報処理学会 ; 1960-
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.61, no.11, pp.1126-1129, 2020-10-15

学習指導要領の改訂により,2020年度から小学校でプログラミングが必須の内容になった.2022年から高等学校でも「情報I」が必履修になり,全員がプログラミングを学ぶことになる.今後,プログラミングについて,強い意欲を持つ高校生も今以上に増えると考えられる.そこで,筆者らは,大学の初年次情報基礎科目の内容を,そのままe-ラーニングにより提供する「大学授業科目先取学修」の環境を整備し,「高大連携・基礎プログラミング」を実施した.これらは,プログラミングに興味のある,進んだ内容を学びたい高校生に活用してもらうことを目的としている.本稿では2019年度の実施について報告する.