著者
福元 和真 川崎 洋 小野 晋太郎 子安 大士 池内 克史
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.105-111, 2015-03-01 (Released:2015-03-30)
参考文献数
10

近年,ドライブレコーダーなどの車載カメラの増加とWeb による画像や動画の共有サービスの一般化により,世界中の都市の風景画像や映像をインターネットから取得することが出来るようになってきた.これらの情報は,都市の三次元モデル生成への応用や,地図の頻繁な更新,あるいは景観シミュレーションへの応用が期待出来るが,そのためには撮影された位置の情報が必要となる.しかし,必ずしもこのような情報が付加されているとは限らない.そこで,このようなシーンの情報から撮影位置を同定する研究が盛んに行われているが,複数の都市の画像や映像の同定に成功した事例はほとんど知られていない.そこで,本論文では世界中の画像を対象として,大域的な位置推定を行うことを目標とし,その国ごとの識別をすることを目標にする.提案手法では,ストリートビュー画像から各都市の情報をランダムフォレストを用いて学習させ,撮影位置の不明な画像の撮影場所の推定を行う.実験では15 都市の画像を用いて検証を行った.
著者
山口 莞爾 福元 和真 松下 侑輝 川崎 洋 小野 晋太郎 池内 克史
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.115-121, 2016-03-01 (Released:2016-03-31)
参考文献数
10

近年,ドライブレコーダーなどの車載カメラの増加とWeb による画像や動画の共有サービスの一般化により,世界中の都市の風景画像や映像をインターネットから取得することが出来るようになってきた.これらの情報は,都市の三次元モデル生成への応用や,地図の頻繁な更新,あるいは景観シミュレーションなど,幅広い応用が期待されるが,そのためには撮影された位置の情報が必要となる.しかし,GPS などの位置情報が,必ずしも画像や映像に付加されているとは限らない.そこで,このようなシーン情報から撮影位置を同定する研究が盛んに行われているが,ほとんどの研究は,ある程度の位置が分かっていることを前提に,詳細な位置合わせをするものであった.一方で,世界中の都市を対象として,大域的な位置推定を目指した研究例はほとんど無い.そこで,本論文では世界中の映像を対象として,大域的な位置推定を行うことを目標とする.大域的な位置推定ができれば,既存の詳細位置合わせ手法を適用できると考えられる.提案手法では,Google Street View の画像を学習データとして深層学習(Deep Learning) による認識を行うものとし,認識に際して,カメラごとの特性の違いや,視点の位置姿勢が異なることよる見えの変化に対応するものとした.都市の数が増えると難易度が上がると考えられることから,今回は,主要都市のみを対象として,どの程度の認識が可能か検証を行った.実験の結果,提案手法により,従来よりも高い認識率を実現できることが分かった.
著者
大石 岳史 池内 克史
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.55, no.11, pp.1235-1240, 2014-10-15

本章では,東京オリンピック招致の際に利用されたVR/AR・MR技術について概説する.前回,2016年招致の際には,晴海ふ頭に建設予定のスタジアムをVR/MR技術によって再現し,未来の競技を体験できるシステムによって国際オリンピック 委員会(IOC)委員へのプレゼンテーションが行われた.また今回2020年の招致 活動においてもAR技術によって競技をより魅力的に観戦できるアイディアが紹介映像の中で用いられ,日本の技術力をアピールするとともに招致に大きく貢献した.本章ではこれらの技術について紹介し,さらに2020年東京オリンピックにおける映像処理技術への期待について述べる.
著者
黒河内 宏昌 稲蔭 博子 池内 克史 吉村 作治
出版者
東日本国際大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究は、エジプト・ギザ遺跡のクフ王ピラミッド足元のピットに解体して埋納されている、今から約4600年前の世界最古の木造船「クフ王第2の船(仮称)」(紀元前2600年ころ)の復原考察を行うことを目的としている。「第2の船」は鉄の無い時代に造られた後世とはまったく異なる構造を持つ船であり、当初は約40メートルの長さを持っていたと思われる大型木造構造船である。またピット内に保管されていたため、部材が100%残存しており、人類の木造構造物の歴史上極めて貴重な遺構である。本研究の方法は次のとおりである。A.まずギザ遺跡の現場において部材をピットから取り上げ、保存修復する。B.次に部材をマニュアル測量し図面とスタディ模型を用いて復原考察を行う。C.また一方で部材を三次元測量し、専用のシステムを開発してコンピューター内で組み立て復原のシミュレーションを行い、B.の結果と比較考察する。D.復原像を表現する方法を研究し、CG、イラスト、模型などで実際に表現する。ギザ遺跡のクフ王の船は2つのピットにそれぞれ1隻ずつ、合計2隻埋納されており、「第1の船(仮称)」はすでにエジプト考古省によって1980年代までに取り上げ、組み立て復原を終えている。我々の対象となる「第2の船」の部材総数は、その「第1の船」と同様であると考えると約1200点と推測される。現場では甲板室や甲板など船の上部構造に属する部材の諸作業を2016年度までに終了し、2017年度からは船の下部構造すなわち船体を構成する大型部材の取り上げを開始した。しかしピット内の保存環境が劣悪であったため、「第2の船」の部材は予想以上に劣化しており、大型部材の取り上げと保存修復、測量の作業のためには、専用の設備を新たに製作し、極めて慎重に行わなくてはならなかった。
著者
池内 克史
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.9, pp.829-829, 2016-08-15
著者
高野 照久 松下 侑輝 小野 晋太郎 川崎 洋 池内 克史
出版者
Institute of Industrial Science The University of Tokyo
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.99-104, 2015

自動車のバックカメラや監視カメラで,魚眼カメラの搭載が広がっている.このような魚眼カメラは一般のデジタルカメラに比べて解像度が低く,レンズの収差等による画質の劣化が起こりやすい.本稿では,魚眼カメラの画像を複数枚使った超解像処理により,魚眼カメラで欠損しやすい高周波成分を復元する手法を提案する.そのために,魚眼カメラの歪みを補正して位置合せし,歪補正後の画像で超解像を行う.超解像に用いる劣化行列には,レンズのブラーと歪補正による拡大・縮小を合わせたブラー行列を用いる.実際に魚眼レンズを取り付けたデジタルカメラで撮影した画像を用いて実験を行い,本手法の有効性を確認したので,その結果を報告する.
著者
白鳥 貴亮 中澤 篤志 池内 克史
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.90, no.8, pp.2242-2252, 2007-08-01
被引用文献数
6

近年コンピュータグラフィックスの分野では,自然なキャラクタのアニメーションを生成する手法が数多く提案されてきている.しかし,人間の振舞いの印象を大きく左右する表現を考慮した手法はほとんど提案されていない.そこで本論文では,表現が重要な要因となる舞踊動作を対象として,入力される音楽信号から舞踊の表現に関係する音楽情景を解析し,その結果に合った舞踊動作を生成する手法を提案する.これにより従来手法では不可能であった,音楽に合った豊かな表現をもつ舞踊動作を生成することを目的とする.動きデータからは動きのリズムと盛り上がりの特徴量を,音楽データからは楽曲構造解析によってセグメント分割し,特徴量としてリズム,盛り上がりを抽出する.舞踊動作生成時は,まず構造解析によって得られる音楽セグメント内のリズム成分と高い相関を示す動きの候補セグメントをすべて抽出する.そして最後に盛り上がり成分の相関を求めることで最適な動きセグメントを選択し,連結することで舞踊動作が生成される.様々な楽曲や動きデータに適用して実験を行い,その有効性を示す.
著者
佐藤 亮 小野 晋太郎 永塚 遼 川崎 洋 池内 克史
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.88, pp.1-6, 2009-06-11
被引用文献数
1

実写画像ベースのImage-Based Rendering(IBR)を用いて,広域な都市空間を再現するシステムについて提案する.これを実現するために,入力として大量の全方位画像データを固有空間法を用いて効率よく圧縮する手法と,より良いレンダリング結果を得るための障害物除去手法を併せて提案する.障害物の除去は,圧縮の際に障害物のあった箇所をサンプリングに含めないことにより圧縮率の向上にも寄与する.また,GPUを用いた実時間での自由視点レンダリング手法を実装し,その効果を描画時間の評価により確認した.さらに,これらの手法をドライビングシミュレータシステム上に実装した.
著者
池内 克史 佐藤 洋一 西野 恒 佐藤 いまり
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.4, no.4, pp.623-630, 1999-12-31 (Released:2017-02-01)
参考文献数
16
被引用文献数
7

This paper presents an overview of our efforts on mixed reality. These efforts span two aspects: how to create models of virtual objects, and how to integrate such virtual objects with real scenes. For model creation, we have developed two methods, the model-based rendering method and the eigen-texture method, both of which automatically create models by observing the real objects. For the integration of a virtual object with a real scene, we have developed a method that renders virtual objects based on real illumination distribution. We have successfully tested the proposed methods by using real images to demonstrate their effectiveness.
著者
大石 岳史 池内 克史
出版者
情報処理学会 ; 1960-
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.55, no.11, pp.1235-1240, 2014-10-15

本章では,東京オリンピック招致の際に利用されたVR/AR・MR技術について概説する.前回,2016年招致の際には,晴海ふ頭に建設予定のスタジアムをVR/MR技術によって再現し,未来の競技を体験できるシステムによって国際オリンピック 委員会(IOC)委員へのプレゼンテーションが行われた.また今回2020年の招致 活動においてもAR技術によって競技をより魅力的に観戦できるアイディアが紹介映像の中で用いられ,日本の技術力をアピールするとともに招致に大きく貢献した.本章ではこれらの技術について紹介し,さらに2020年東京オリンピックにおける映像処理技術への期待について述べる.
著者
鎌倉 真音 大石 岳史 高松 淳 池内 克史
雑誌
じんもんこん2005論文集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.55-61, 2005-12-16

歴史的な建造物や文化遺産から取得した3次元モデルは,現状を永久に保存できること,修復作業のガイドラインに使用できることなど非常に有用性が高い,また,このような3次元モデルを用いた形状の比較や様々な手法による分類などは考古学にとても有益であるとされている,大小52の塔からなるバイヨン寺院は,カンボジアアンコール遺跡群の代表的な寺院のひとつであり,塔の東西南北に尊顔が刻まれているというユニークな特徴を有する.日本国政府アンコール遺跡救済チーム(JSA)の調査によると,尊顔は全部で173現存し,デーヴァ(男神),デヴァター(女神),アシュラ(悪魔)の3種類に分類できると言われている.また,多数の職人で形成されたグループが複数存在し,同一のグループによって制作された尊顔は類似していると言われている.本論文では,レーザレンジセンサを用いた計測により取得した尊顔の3次元形状モデルを用いて,定量的な尊顔の分類・分析を行う,そして,この分析から尊顔の制作背景を考察する,
著者
内藤 理 佐藤 啓宏 工藤 俊亮 池内 克史
出版者
一般社団法人 日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.30, no.6, pp.629-638, 2012 (Released:2012-08-15)
参考文献数
19
被引用文献数
1

In recent years, the social network has attracted attention as the system which causes the innovation, and various studies for researchers' networks have been carried out. This paper conducts social network analysis for a researchers' social network based on co-authorship in papers in the journal of RSJ. We investigate the 1,912 papers published from 1983 to 2010, which include 2,736 authors (nodes of the network) and 6,531 co-authorship (edges of the network). The network turns out to have general features as a complex network, such as scale-free structure, small-world structure, and cluster structure. We extract 710 core members from the network and analyze various centrality among them to show that some researchers demonstrate more importance in the network than their degrees. We also apply cluster analysis to the network to find 27 clusters in which researchers have close relationship, and give a coarse-grained representation of the clusters to clarify the adjacency among them.
著者
福元 和真 川崎 洋 小野 晋太郎 子安 大士 前川 仁 池内 克史
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.169-174, 2013

近年,車載カメラの普及に伴い動画サイトへの車載動画の投稿が普及し始めている.これらの映像を利用し,日常的に自由走行しながら撮影された様々なカメラ映像をつなぎ合わせることで,より広範囲にわたる地域で高い頻度での更新が実現できるが,位置情報の無い映像をプローブカーなどで得られた情報つき映像と対応付ける必要がある.そこで本手法では,まず時系列画像をから建物の相対的な高さ情報を保持するTemporal Height Image(THI) を作成し,それに対してAffine SIFT によりロバストな特徴を取り出す.得られた特徴をBag of Feature で表現し,効率のよいマッチングを実現する.実際に市街を撮影したデータで検証した.[本要旨はPDFには含まれない]
著者
松下 康之 西野 恒 池内 克史 坂内 正夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 = The transactions of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers. D-II (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.86, no.8, pp.1186-1195, 2003-08-01
参考文献数
16

天候の変化に伴う影の動き及び静的な影の影響は,ビデオ監視システムの物体追跡アルゴリズムや認識アルゴリズムの精度低下の要因として問題視されている.本論文では,このようなシーンの照明による影響を入力画像中から頑健に取り除くために,イントリンシック画像を用いた照度成分の正規化に関するフレームワークを提案する.これまでに提案された手法とは異なり,本手法ではシーンの照明変化に伴う反射成分の変化を考慮することにより,より正確な照明画像を推定することができる.この照明画像を用いた照明成分の正規化手法について述べると同時に,入力画像から直接的に照明成分を推定するために照明固有空間を用いる手法を提案する.最後に照明成分を正規化した画像において車両のトラッキング性能を評価することにより,本手法の有効性を確認した.
著者
大石 岳史 増田 智仁 倉爪 亮 池内 克史
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.429-436, 2005-09-30 (Released:2017-02-01)
被引用文献数
2

We digitally restored the original Great Buddha and the main hall of Todaiji temple. Todaiji temple has been destroyed by natural and artificial disasters and rebuilt for a number of times. As a result, the shapes of the current Great Buddha and its main hall are slightly different from the original states. We reconstructed the 3D models of the original Great Buddha and its main hall. The 3D model of the original Great Buddha was reconstructed by morphing the 3D model of the current Great Buddha, which was obtained by laser scanning and Modeling-from-Reality techniques. The 3D model of the original main hall was reconstructed by assembling the partial 3D models of the main hall of Toshodaiji temple. We combined these models and visualized the original state of Todaiji temple by Computer Graphics techniques.
著者
工藤 俊亮 小川原 光一 ルチャヌラック ミティ 高松 淳 池内 克史
出版者
The Robotics Society of Japan
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.26, no.6, pp.612-619, 2008-09-15 (Released:2010-08-25)
参考文献数
17
被引用文献数
1

This paper describes a painting robot with multi-fingered hands and stereo vision. The goal of this study is for the robot to reproduce the whole procedure involved in human painting. A painting action is divided into three phases: obtaining a 3D model, composing a picture model, and painting by a robot. In this system, various feedback techniques including computer vision and force sensors are used. As experiments, an apple and a human silhouette are painted on a canvas using this system.
著者
宮崎 大輔 Mahdi Ammar 川上 玲 池内 克史
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.82, pp.25-32, 2008-08-29

近年,バーチャルアースやグーグルアース,マップキューブなど,屋外環境をモデル化して仮想都市を作ったり,そこに他の仮想物体を合成するサービスが盛んに展開されている.本稿では,屋外環境の解析の第一歩として,屋外環境の情報の半分を占める天空光の偏光解析の結果について報告する.太陽光は非偏光であるが,大気中のエアロゾルに太陽光が反射することにより,空が偏光する.本稿では,直線偏光板と魚眼レンズを搭載したカメラで天空を観測し,晴天時および曇天時において太陽の方向を検出した実験結果を示し,その考察を行う.Recently, Virtual Earth, Google Earth, or Map Cube provide a virtual city modeled from real outdoor environment, and they aJso provide a service to embed other virtual objects into the virtual space. For the first step for analyzing such complex outdoor scene, we show some results of analyzing the skylight, which dominates the half of the outdoor scene, The sunlight is unpolarized, and the sky becomes polarized when the sunlight is reflected at the aerosol. We provide some experimental results of detecting the sun onentation under clear sky and cloudy sky, using linear polarizer and fisheye lens.
著者
佐藤 啓宏 楢崎 雄太 大石 岳史 池内 克史
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.185-193, 2014-06-30 (Released:2017-02-01)

Smart-tourism is one of the important applications in the trends of Mixed Reality System. A MR Bus system, a mobility platform, is designed for the large-area contents based tourism. In this paper, we propose a novel sound system to support the MR Bus platform which can play the sound realistically in the real environment mixed with virtual objects. Our method consists of three main components: 1) HRTF Open-Air Headphone, 2) Acoustic synthesizer using the image processing with simple sound models, 3) Sound Source Management by GPS. Our method is evaluated by the questionnaire from tourists. The result shows a good performance on the enjoyment of sound effects.