著者
伊藤 愼介 村井 翔 北虎 叡人 松村 真宏
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

本稿では、大阪大学の待兼山に自生している竹林を阪大坂のブランディングに利用する試みとして行ったイベント「流しそうめん@阪大坂」について報告する。地域住民と一緒に竹林に入って竹の伐採、搬出、加工を行って約30メートルの流しそうめん台を阪大坂に設置し、そこに地元商店街が用意したそうめんを流した。地元商店街と地域住民と阪大生との交流、竹林の維持管理、阪大坂の有効活用が達成され、竹林の再価値化を実現した。
著者
平野 雄一 鳥海 不二夫 高野 雅典 和田 計也 福田 一郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

オンラインでの交流は便利である一方で、特に未成年を初めとしてネットいじめや性犯罪の被害に合う等の事件に発展するリスクがある。そのため、ユーザーが未成年者かどうかを推定する技術は未成年者をリスクから守るためには必要不可欠である。そこで、本研究では、年齢が分からないチャットデータから年齢層を推定し、年齢情報から未成年者と他世代の交流を分析し、特に大人との交流に危険性が高いことを示した。
著者
神嶌 敏弘
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

データ分析技術は社会の中で多方面で利用されるようになり,その分析結果が様々な意思決定に利用されるようになった.この意思決定に際し,情報の取り扱いの公正性や中立性に配慮が必要な場合が生じている.例えば,ローン審査などにおいて,性別や人種などの情報を決定にあたって直接的・間接的に利用してはならない.このような制約に配慮したデータ分析手法について俯瞰する.
著者
松田 英子 池上 高志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

生物は膨大な量の情報から、適応的な行動を自己組織的に学習する。一方ロボットの学習では、恣意的な教師信号が与えられ、センサー刺激も限定されていた。そこで生物の学習モデルとして、predictive codingに基づく脳を備えたロボットを構築・実験を行った。ここでは、センサー値を予測するために学習が行われる。複雑な環境における情報の構造が脳内に再構成され、生物が有用な情報を取り出す過程を議論する。
著者
松村 真宏 三浦 麻子 小森 政嗣 平石 界
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

東日本大震災の際、情報を得るためのインフラとして活用されたツイッターは、他メディアに流れた情報を共有する「メタメディア」としても機能していた。震災関連情報の中には真偽の明確でない情報、悪質なデマ、賛否の分かれる事柄など、議論や論争を呼び起こすものが多かった。本稿では、ツイートログを対象として、メディアが誘発した投稿者の感情を分析し、メディアが投稿者の心理的な側面に及ぼした影響について探る。
著者
寺島 裕貴 岡田 真人
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

複雑細胞という概念は大脳皮質視覚野で古くに確立されたが、皮質の均質性にも関わらず他の感覚野では未だ議論されていない。単純細胞については視覚野モデルの聴覚野への応用が実を結びつつある。我々は、視覚野の複雑細胞モデルを自然画像の代わりに自然音に適応させた「聴覚野版複雑細胞」の反応特性を調べ、その一部が近年サル一次聴覚野で発見されたピッチ細胞に酷似することを発見した。
著者
後藤 真孝 吉井 和佳 中野 倫靖 緒方 淳
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

本招待講演ではメディア処理におけるクラウドソーシング利用の先駆事例として、音楽理解技術によって音楽の聴き方を豊かにする能動的音楽鑑賞サービスSongleと、音声認識技術によって動画中の音声を書き起こせる音声情報検索サービスPodCastleを紹介する。いずれも自動理解誤りの訂正インタフェースをWeb上で提供し、不特定多数による自発的な訂正がユーザ体験の改善に結びつくことでさらなる利用を促していく。
著者
中野 哲平
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

医療ミスというのはヒューマンエラーであり、更に多くのミスは単純な確認ミスである。例えば動脈の位置や患者情報の誤認、1桁違いの薬物投与量などがミスの原因である。このような問題に対して異常検知という意味で機械学習というのは非常に有効である。高齢化社会になるにつれ、ますます医師への負担は増えるだろう。その状況下でも絶対にミスが起こらない医療を提供できるようなシステムを構築したい。
著者
水地 良明 稲邑 哲也
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

複数エージェントによるマルチモーダルな対話経験の蓄積を目的としたクラウド型VRプラットフォームSIGVerseでは、独自のAPIに依存して、仮想環境の構築やVRデバイスの利用、ロボット制御における開発リソースの再利用性が課題となっていた。本稿では、課題解決のアプローチとして、ゲームエンジン(Unity)とロボットミドルウェア(ROS)を統合した新たなソフトウェア構成について提案する。
著者
菊田 遥平 染谷 悠一郎 Rybicki Leszek
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

Deep Learningを用いた画像判別は解決したタスクとして認識されているが、サービス化に際しては実用に足る性能を発揮するために数多くの困難が存在する。 クックパッドにおける料理きろくサービスを題材として、料理画像判別におけるアーキテクチャの工夫と出力クラス数の調整や物体検出との組み合わせなどによる総合的な判別性能向上に関して解析した結果とその効果を報告する。
著者
北 雄介 荒牧 英治 若宮 翔子 宮部 真衣 河合 由起子 清田 陽司
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

建築・都市領域には、建物や樹木などの個別の要素を越え、雰囲気や佇まいを含む都市の全体的な在り方を指す「様相」という概念がある。100ninmap projectでは、ITで街の様相情報を収集する試みとして、街歩きイベント「100人でつくる京都地図」を皮切りに様々な取り組みを行っている。本発表では、クラウドソーシングによる街の雰囲気の可視化など、不動産検索体験を変えることを目指した取り組みに触れる。
著者
加藤 直 馬場 雪乃 鹿島 久嗣 横路 隆
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

企業の会計業務は煩雑を極め、作業量の多さから自動化が望まれるが一般に自動化は困難である。しかし近年、クラウド会計ソフトを通じてデータが蓄積されるようになり、機械学習による会計業務の自動化の実現が現実味を帯びてきている。本研究では会計業務の一つである消込処理について業務自動化の実現可能性を検証する。機械学習により入出金データのマッチングを予測することで作業の効率化が可能であることを示す。
著者
戸次 大介 峯島 宏次 金子 貴美 田中 リベカ 谷中 瞳 木下 恵梨子 伊藤 友里菜 簗 有紀子
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

自然言語の意味論はモンタギュー以来、モデル理論的意味論が主流であったが、ランタらによる証明論的意味論の流れが存在する。特に近年、著者ら自身の研究を含む理論的進展により、証明論的意味論の経験的、計算的優位性が明らかにされつつある。本発表では、証明論的意味論の中心的枠組みの一つである依存型意味論(DTS)を紹介するとともに、その言語学的意義、哲学的位置付け、自然言語処理への応用などについて解説する。
著者
西田 典起 中山 英樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

In this paper, we propose a new approach to learning syntactically plausible word representations. The proposed method learns word embeddings by solving word ordering tasks using pointer networks.