著者
中野 悠紀 戸次 大介
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

高階依存型理論の研究はMartin-L"of型理論にさかのぼるが,自然言語への応用についてはRanta(1994)などがあり,その後も様々な拡張が行われている. 自然言語の意味論は高階依存型理論によって解決しうる問題がいくつかあるが,本研究は高階依存型理論を用いてCategorial Grammarを拡張する手法を提案する.
著者
常川 真央 小野 永貴 松村 敦 宇陀 則彦
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

現在の図書館は、情報提供機関であることを越えて知識創出を支援することを求められつつあり、そのためにはコミュニティの形成が欠かせない。筆者らは、貸出履歴を活用した利用者間のコミュニケーション支援システム「Shizuku」を開発してこの課題の解決を試みた。本研究では、Shizukuを改良し、利用者同士が図書館に関するノウハウを教えあえる機能を実装することでより密なコミュニティの形成の実現を試みる。
著者
戸次 大介
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

90年代初頭に登場した動的論理は、古典論理の意味論を差し替えることによって、文脈に依存した現象を構成的意味計算に落とし込むことに成功した。しかし同時に、古典論理を支えていた証明論との良好な関係(健全性・完全性)を失うこととなった。本発表では、型付きラムダ計算から構成できる動的論理を提示し、この問題への解決法を示す。同時に、この動的論理が自然言語の意味論における幾つかのパズルを解消することを述べる。
著者
東中 竜一郎 杉山 弘晃 成松 宏美 磯崎 秀樹 菊井 玄一郎 堂坂 浩二 平 博順 南 泰浩 大和 淳司
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトにおける英語科目の到達点と今後の課題について説明する.現状,短文問題については高精度に正解しつつも,複数文からなる問題(複数文問題)については深層学習などの手法を適用しても精度が伸び悩んでいる.本稿では,短文問題における成績向上のポイント,そして,複数文問題の難しさについて触れ,複数文問題・長文問題の解決に向けた今後の方向性を示す.
著者
牧 良樹 中村 聡史
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

これまでの研究で,ネタバレが小説の面白さを増加させる場合があることが示唆されているが,ネタバレの問題について十分に研究されているとは言い難い.そこで我々は,読み進めた度合いがネタバレの影響は増減すると考え,コミックを対象とした実験を実施し,ネタバレ遭遇タイミングを人により変更することでその影響を調査した.その結果,3分の2の部分まで読んだ段階でネタバレされると面白さが減少することを明らかにした.
著者
岡田 敦志 上村 譲史 目良 和也 黒澤 義明 竹澤 寿幸
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

近年,表情,音響的特徴,発話文字列の情報を総合して発話者の感情推定を行う手法が提案されている.しかし,「半笑いで褒める」のように各情報源からの推定結果が食い違うことが意味を持つ状況も存在する.このような状況を捉えるため,本研究では表情,音響的特徴,発話文字列からの感情推定を並列かつリアルタイムに行うシステムを構築した.本稿では提案システムの構成および各感情推定処理の評価結果について述べる.
著者
岩崎 亘典 和山 亮介
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

地図タイルとはWeb上で地理空間情報を利用するために最も一般的なデータ形式である。本研究では、この地図タイルのDeep Learningで活用することを試みた。まず、旧版地形図の地図タイルからConvNetにより土地利用分類図を作成した。次に、Conditional GANを用いて様々なタイル画像の変換を試みた。地図タイルはDeep Learningのとして有効であることが確認できた。
著者
栗原 聡 高屋 英知 髙橋 良暢 芦原 佑太
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

今後のAIは大人・子供の2つの流れに分化しつつ発展すると考えられ,近年は大人のAIへの取組が主であるものの,世間では「AI=子供のAI」の認識が強く,これが「AIの驚異」等の議論を巻き起こしている.子供のAIの実現は黎明期にあり,鍵は自律性とマルチモーダル性にある.本発表では,子供のAIの実現に向けた技術的課題や,AI研究において欧米に遅れている日本の巻き返し戦略について考察する.
著者
櫻田 麻由 矢入 健久
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

宇宙機の運用において,テレメトリデータから素早く異常を発見することは重要な課題であり,様々な機械学習手法が用いられている.本研究では,オートエンコーダとよばれる,ニューラルネットワークによる非線形次元圧縮手法を人工衛星のテレメトリデータに適用し,異常の検出に成功した.線形PCA、カーネルPCAと比較することで,その有用性を示した.
著者
河島 茂生
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

本発表では,ネオ・サイバネティクスの理論に依拠しながら,人工知能に関わる倫理的問題の整序-再編を目指す。社会的な領域では人工知能は公正さや公知性を保ちながら社会システムの継続・改善に資することが求められるのに対して,個人的な領域では人工知能の利活用というよりもオートポイエティック・システムとしての相手への配慮が引き続き求められる。人工知能が普及した社会では,こうした複眼的な倫理的観点が欠かせない。
著者
松原 仁
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

「きまぐれ人工知能 作家ですのよ」のプロジェクトでは星新一らしいショートショートをコンピュータに自動生成させることを目指している。。扱っているテーマ、出てくる単語、文体、落ちのパターンなどさまざまな要素が星新一らしさに関係していると考えられる。本稿ではショートショートが星新一らしいというのはどういうことか、いくつかの観点から考察する。
著者
石橋 賢 宮田 一乘
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

オノマトペは,適切なフォントを用いることで直感的な情報伝達を促す.すなわち,フォントはオノマトペに重要な要素の一つであると言える.フォントの視認性に関する議論は行われるものの,情報伝達を促進する文字情報に適切なフォントは,デザイナの知識に依存している.本研究では,一般の人々がオノマトペに適切だと感じるフォントを視覚的特徴量から分析することで,オノマトペに適したフォントの要素について考察する.