著者
脇山 宗也 櫻井 康平 山崎 吉倫
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

結婚は数少ないライフイベントであるが,事前に十分な知識を有しているユーザは少ない.慣習や挙式をあげる際の式場・指輪・ドレスなど,ユーザに求められる知識は多岐にわたるため,ユーザが長期間かけて情報収集を行うことも少なくない.そこで筆者らは,ブライダル・ウェディングに関する情報を提供するメディアの中で嗜好・タイミングに応じた情報提供を行い,ユーザが効率的に欲しい情報を得られるシステムを構築した.
著者
関 喜史 松尾 豊
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

SNSの登場によってウェブ上のコンテンツはアクセスされるだけでなく共有される様になった.最近ではSNSに共有されることを狙ったバイラルメディアとよばれるウェブメディアも登場し,その重要性はさらに高まっている.本研究ではニュースアプリのユーザ行動を分析することにより,ユーザがどのようにコンテンツを消費し共有するに至っているのかを明らかにすることを目指す.
著者
大野 礼儀 福原 知宏 山田 剛一 増田 英孝
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

インターネットの普及などでウェブ上では多くのレシピや献立の情報が存在する.一食分の献立を考えるとき,一つの料理から献立を考えるのは手間になり,献立単位で纏まっている場合は,献立内の料理の入れ替えなどの融通が利かない場合がほとんどである. そこで本研究では献立全体の雰囲気や作りたい料理を起点とした献立作成支援システムを目指して,献立内のレシピ情報に着目し,共起関係を用いて料理間の相性の分析を行う.
著者
中谷 仁 岡 夏樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

コンピュータによるユーモア生成の研究は数多く行われているが、なぞなぞやなぞかけといった言葉遊びを対象としたものが多く、ロボットと人間の日常会話に応用できるものが少ない。 そこで、ロボットが出力するメッセージ中の一語を他の語と置換することで駄洒落を生成するアルゴリズムを提案する。 本論文では、語が持つ意味の観点から、ユーモアを生成するであろう置換に用いる語の候補を自動的に抽出することを試みる。
著者
東 弘樹 津田 和彦
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

通信販売においてはWebからの注文が増加傾向にある.Webでは電話での注文と比較して,架空名義の顧客が多くなる傾向にある.そのため,顧客の特定が困難になり,マーケティングや代金回収に思わぬコストがかかるなどの問題が生じている.そこで本研究では,顧客リストと受注情報の顧客とが同一の人か否かを,受注情報の氏名・住所・電話番号やメールアドレスを分析することで,揺れ記載のルールを構築する手法を提案する.
著者
植野 剛
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

方策探索法は,方策をパラメトリック関数で記述し, そのパラメータを学習する強化学習法である.本研究では確率推論の立場から方策探索法を考察し,KL距離最小化に基づく新しい方策探索法を提案する.この提案法は大域的収束性を持つなど望ましい性質を持つが,周辺化が困難な確率分布を計算する必要がある.この問題を解決するため,確率分布の近似推論の1種であるe射影を用いた近似法も併せて提案する.
著者
馬場 正剛 鳥海 不二夫 榊 剛史 篠田 孝祐 栗原 聡 風間 一洋 野田 五十樹 大橋 弘忠
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

災害時においては、避難場所等の情報を素早く得ることが重要である。ソーシャルメディアは新聞やテレビよりも素早く情報を得ることができ、その一つとしてTwitterがある。災害時では飛び交っている様々な情報の分類が必要がある。本研究においては、東日本大震災時にTwitterで共有された情報をネットワーク構造によって分類し、そのクラスタリングの評価を行った。
著者
片山 俊明 菊池 正隆 荻島 創一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

医学生物学研究者が手元にもつ遺伝子発現データを解釈するために、外部知識を参照して、データドリブンに仮説を検討するためのインタラクティブなプラットホームはほとんどない。遺伝学、パスウェイ、疾患・医薬品、文献などの様々な知識の整備が進んでいるアルツハイマー病について、これらをセマンティック・ウェブ化したデータとして参照しながら仮説を検討するウェブアプリケーションを開発したので、これを報告する。
著者
西垣 貴央 小野田 崇
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

観測データをそのデータの高次独立性に基づきクラスタリングする手法を提案し,文書情報など,複数のクラスタに属する情報がある場合での有効性を示した。しかし,ユーザが望むクラスタリング結果とならない場合があった。そのため,ユーザ制約を考慮できるように提案手法を拡張する必要がある。本報告では,ユーザ制約を考慮できる一つの拡張方法について述べるとともに,その有用性をベンチマークデータによる実験で示す。
著者
清水 涼人 服部 俊一 高間 康史
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

本稿では,ユーザのレビュー閲覧履歴から,アイテム評価時に重要視する属性を推定することで,価値観に関するユーザモデルを構築する手法について提案する.レビュー記事には投稿者によるアイテム及びその属性についての評価が記載されているため,どのレビューを参考にしたかに基づきユーザモデルを構築する.構築したユーザモデルを情報推薦に適用し,その有効性について考察する
著者
田村 吉宏 山内 崇資 林 佑樹 中野 有紀子
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

eラーニング等で利用される学習問題は人手で作成されているため,多くのコストがかかる.そこで本研究では,学習に利用できる多くの知識が格納されているWikipediaに着目し,歴史上の人物や出来事に関する記事情報を収めたデータベースを作成し,一問一答形式の歴史学習問題を自動生成することを目的とする.また,作成された問題を学習に利用するために,記事情報から難易度やカテゴリの情報を付与する手法を提案する.
著者
鍵谷 龍樹 白川 由貴 土斐崎 龍一 渡邊 淳司 丸谷 和史 河邉 隆寛 坂本 真樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

本研究では,粘性情報を持つ動画・静止画がどのようなオノマトペの音韻によって表されるかを調べ,粘性に関連する運動情報、形態情報に特徴的な音韻を特定した.その結果を利用することで粘性を表す映像を対象とし,「ドロドロした動画を欲しい」という直観的な要望を叶える粘性映像推奨システムを実現可能である.
著者
大知 正直 関 喜文 川上 登福 小野木 大二 野村 眞平 吉永 恵一 松尾 豊
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

家や車を購買する場合,さまざな商品を比較し検討をするだろう.本研究はこうした購買行動を考慮した推薦手法を提案する.不動産情報サイトの行動履歴を元に実験した結果,従来手法と比較し最大1.14倍将来的なCV率が上昇することがわかった.また,推薦ページへの遷移確率が0.4以上の場合効果があった.本研究は購買したい商品イメージがあいまいなユーザに対しても効果的な推薦を可能にする.
著者
村田 悠也 山本 学 寺野 隆雄
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

大規模エージェントシステムのベンチマークとして適切なものは知られていない.本研究では,移動目標探索を拡張し障害物が動的に変化する環境での実時間探索問題をエージェントシステム上に実現し,ベンチマークとして有用であるか考察する.移動目標探索では,探索側の速度が大きく,問題空間が有限で,目標までの経路が存在すれば,必ず目標に到達する.しかし,動的環境ではある時間において到達経路が存在するとは限らない.
著者
和嶋 雄一郎 足利 純 鷲田 祐一 植田 一博
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

近年最も身近な人工物となったインターネットを利用してアイデア生成のための情報収集を行った場合,どのような情報収集傾向が見られるのか,またその情報収集傾向が生成されるアイデアの質にどのような影響を与えるのかを検討した.インターネットを利用して情報を収集させた後,アイデア生成を行わせたところ,多くの実験参加者が技術的な情報を収集する傾向があり,独自性の低いアイデアが生成されることが明らかになった.
著者
松崎 拓也 岩根 秀直 穴井 宏和 相澤 彰子 新井 紀子
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトにおける数学問題への取り組みについて報告する。開発中の解答システムは、問題文の論理表現を接点として、統語・意味理論に基づく言語解析と数式処理システムによる推論とを直接結合したものである。本稿では、システムの概要および実際の試験問題を用いた実験について述べるとともに、さらに多様な解答システムの開発へ向けた基礎資源となる数学問題対訳コーパスについて紹介する。
著者
白川 真澄 中山 浩太郎 原 隆浩 西尾 章治郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

文書をあらかじめ設定したカテゴリに分類するタスクは,情報検索の分野において重要な課題である.文書分類の一般的なアプローチとしてナイーブベイズが挙げられるが,教師データを用意するためのコストが問題であった.そこで本研究では,Wikipediaのカテゴリ構造を解析することで,ナイーブベイズに必要な教師データ,すなわち,ある語句が出現したときのカテゴリの事後確率を自動的に計算する手法を提案する.
著者
村上 明子 鈴木 秀幸
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

SNSなどのソーシャルメディアで,ある発言がどのくらい拡散されるかを発言の初期の段階で知ることは,マーケティングなどにおいて有用である.ソーシャルメディアではTwitterにおけるRetweetのような情報の再投稿により情報が拡散することが知られている.そのため,本研究では発言の再拡散のされやすさとして,情報そのものの新奇性と情報と再拡散する人との親和性を利用し,最終的な情報拡散の予測を行う.
著者
伊藤 惇貴 有沢 怜士那 加納 政芳 中村 剛士 小松 孝徳
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

人型ロボットの動作編集は,自由度が多く容易ではない.そこで,物体の音の響きや状態を感覚的に表すオノマトペを用いて人型ロボットを直感的に操作する手法を提案する.具体的には,オノマトペが付与された既知の動作を用いてニューラルネットワークを恒等写像学習させることで人型ロボットの操作平面を作成する.この平面を用いることで,モーション編集に馴染みのない人でも直感的にモーションを変化させることができる.
著者
森山 徹 右田 正夫
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

ダンゴムシをT字路に連続して遭遇させると、左右交互に転向を続ける(交替性転向)。我々はT字路を搭載した2台の回転盤を操作し、個体を140回連続してT字路に遭遇させ、歩行軌跡を平面展開し、空間的パターンを得た。交替性転向の発現率が高い個体ではパターンは直線的だったが、片方への転向や引き返しを頻繁に生じた個体では、より複雑で平面的だった。これらのパターンの生成過程に意思決定の片鱗を探る試みを紹介する。