著者
宮下 規久朗
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.26, no.12, pp.12_58-12_62, 2021-12-01 (Released:2022-04-22)
参考文献数
8

コロナ禍の現在、かつてのパンデミックに際して美術がどのように反応し、機能してきたかを振り返る機会となった。西洋では14世紀にペストが人口の三分の一を奪い、中世文化の繁栄を終わらせた。疫病の守護聖人や「慈悲の聖母」への信仰がさかんになったほか、ミースの古典的研究によれば、このときイタリアでは禁欲的な宗教美術が隆盛して大きな様式的変化が見られた。17世紀にもイタリアで大きなペストの流行があり、美術の様式変化こそ促さなかったものの、イタリア各地の美術に大きな痕跡を残した。ヴェネツィアではロンゲーナのバロック建築、ローマではプッサンの歴史画、ナポリではプレーティによる城門の聖母壁画が生まれた。聖母は中世以来、疫病から保護してくれる存在としてつねに信仰を集め、バロック時代にもますますさかんに表現された。パンデミックに際して、美術はこうした信仰を具現化したものとして求められ、大きな役割を果たしたのである。
著者
野家 啓一
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.12, no.12, pp.86-89, 2007-12-01 (Released:2012-02-15)
被引用文献数
1 1

1 0 0 0 OA 研究所の誕生

著者
長岡 洋介
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.3, no.6, pp.34-36, 1998-06-01 (Released:2009-12-21)

1 0 0 0 OA PD-1研究の動向

著者
岡崎 拓
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.2_8-2_14, 2019-02-01 (Released:2019-06-24)
参考文献数
22
著者
國井 泰人
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.26, no.11, pp.11_40-11_46, 2021-11-01 (Released:2022-03-25)
参考文献数
20

私たちが現在直面しているCOVID-19流行による社会的混乱は、人々の日常生活や社会経済活動に広範な影響を及しており、今なお収束が見えない現状にある。日本でも、この長期にわたるストレスへの暴露や急速な景気の悪化に伴う失業などの経済問題により、うつ病、適応障害、アルコール関連障害などの精神疾患の発症や悪化及び自殺者数の増加、子どもの精神発達への影響などが懸念されており、メンタルヘルスの問題は極めて深刻である。このメンタルヘルス危機に対しては従来の精神医療の体制や方法論では対応が困難であり、いわゆる「With/Postコロナ」の社会におけるニューノーマルなメンタルヘルス対策が必要である。本稿では、コロナ禍のメンタルヘルスの実態を世界各国の研究報告を交え報告し、脳科学やAI技術などの先端技術を活用した科学的根拠に基づくメンタルヘルス対策を提案する。
著者
長谷川 眞理子
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.3_58-3_61, 2010-03-01 (Released:2010-10-25)
参考文献数
3
被引用文献数
1
著者
吉村 忍
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.19, no.10, pp.10_26-10_30, 2014-10-01 (Released:2015-02-06)
参考文献数
5