著者
恵木 正史 間瀬 正啓 濱本 真生
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.63, no.8, pp.e31-e36, 2022-07-15

XAI(eXplainable AI)技術の中でもデファクトの1つとなっているShapley値による説明方法について,その使いこなしのポイントを概観する.また,実案件への適用の過程で我々が遭遇したShapley法の2つの課題とその解決策について述べる.いずれもAIおよびXAIの信頼性にかかわる課題であり,現場から信頼されるAIを実現する上で重要な論点になると考えられる.

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出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.5, 2023-04-15
著者
植野 真臣
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.5, pp.e1-e6, 2023-04-15

CBT(Computer Based Testing)は,従来の日本型テストとはまったく異なる考え方に基づいたテスト技術で,単にペーパーテストをコンピュータ上に置き換えたものではない.本稿では,CBTの考え方,最先端技術と問題,について解説する.具体的には,1.CBTの世界標準,2.テストの測定誤差と等質性,3. CBTでしか実現できない能力測定,4. CBTを用いた大学入学者選抜,について述べる.
著者
高岡 詠子
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.5, pp.239-243, 2023-04-15

本会では8年間にわたり,教員免許状更新講習を開設してきた.その経験を活かし,2022年7月〜8月に4日間のオンライン研修(一部対面を含む)を行い,その内容を収録・編集しコンテンツ化を行った(コンテンツ化は文部科学省教員講習開設事業費等補助金事業).10月中旬から2023年1月まで,コンテンツ化した映像をオンデマンド配信した(研修からオンデマンド配信まで文部科学省の後援をいただいた).研修内容としては,学習指導要領に沿った内容とすることに加え,特に補助金事業タイトルにある「教員免許状を保有するものの教職には就いていない者または外部人材が教職に入職する際に活用できる」ことを重視した.夏のオンライン申込者が524名,オンデマンドのみの申込者数は119名,デジタルバッジ申請者は延べ6,612名であった.
著者
朴 泰祐 中島 研吾
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.12, pp.1193-1197, 2019-11-15

本記事では,スーパーコンピュータの中心となるプロセッサアーキテクチャとして,メニーコア型のものを取り上げ,その代表的システムであるOakforest-PACSを例に解説する.同アーキテクチャに基づくプロセッサとして最もよく用いられているのはIntel社性のXeon Phiプロセッサファミリーであるが,一般的なマルチコアプロセッサと異なり,細かい性能チューニングが必要である.Oakforest-PACSのシステム構成と代表的アプリケーション,およびJCAHPCにおける運用について解説する.
著者
須賀 敦浩 今井 賢 田中 篤志 早川 文彦 多湖真一郎
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, 2006-01-15

我々は,これまでコンピュータアーキテクチャで議論されている並列性の粒度を超える大きな並列処理を実行することに適したスレッドレベルのアーキテクチャを導入したFR1000プロセッサを開発した.FR1000プロセッサは,8並列同時実行可能なVLIWプロセッサコアを4個搭載したチップマルチプロセッサである.このようなマルチコアプロセッサを実行するために使用するOSとしては,従来のμITRONをコア間通信のサービスコールに拡張したOSを開発した.
著者
中野 由章
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.63, no.8, pp.412-415, 2022-07-15

本会は第81回全国大会より,全国大会併催イベントとして「中高生情報学研究コンテスト」を実施している.中高生が情報学に関して探究的に学んだ内容を1枚のポスターにまとめ,それを発表するこのコンテストは,本会の重要なイベントとして定着しつつある.そこで,このようなコンテストを本会が実施することの意義について述べる.また,実際の審査の様子を紹介するとともに,どのような課題があるかも紹介する.
著者
筧 捷彦
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.179, 2023-03-15

情報入試研究会10周年を記念して,これまでの活動を振り返るとともに,次の10年に向けてやるべき課題を展望する.
著者
広瀬 健一
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.8, pp.772-776, 2015-07-15

イプシロンロケットは平成22年に開発着手し,平成25年9月14日に試験機により「ひさき」(惑星分光観測衛星:SPRINT-A)を計画どおりの軌道へ投入することに成功した.イプシロンロケットの開発では,「小型衛星への柔軟な対応」「信頼性の向上とコストの低減」「運用性の革新」といった開発方針のもと未来志向で進められ,汎用の情報技術(Ether-net通信,マハラノビスタグチシステム等)を活用して少人数,短時間で打上げ整備・管制作業を可能とする「モバイル管制」「自動・自律点検」と呼ばれる輸送系共通の革新技術を開拓,打上げ管制システムに革命をもたらした.
著者
安田 豊
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.63, no.5, pp.e26-e37, 2022-04-15

本稿では情報入試における情報通信ネットワーク関連の問題について,これまでの作題傾向と今後の方向性について考察する.情報入試におけるネットワーク分野の問題は単純で類型的なものになりやすい.近年の大学入学共通テストの問題を見ると,ネットワーク関連問題はその第1問に現れることが多く,充分な理解がなくても丸覚えで解答可能なものが見られる.しかしその一方でさまざまな形で「理解を問う」問題とする工夫が行われており,本稿ではその手法・アプローチについて具体的な解説を試みる.またそれを踏まえて今後の方向性・可能性について展望する.
著者
高木 正則
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.e32-e44, 2023-01-15

本稿では,情報Iの「3.コンピュータとプログラミング」で学ぶことになっている「モデル化とシミュレーション」分野の問題として,2020年11月に公開された「情報」試作問題(検討用イメージ)の第4問「交通渋滞シミュレーション」について解説する.
著者
文部科学省初等中等教育局学校デジタル化プロジェクトチーム情報教育振興室
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.78-81, 2023-01-15

学習指導要領の改訂により,小学校,中学校,高等学校の情報教育の学習内容はより実践的な内容に改訂された.その内容は,Society 5.0時代にふさわしい,将来どんな進路に進んでも必要となる知識へと大きく変わった.その実践的な学習内容を各学校段階ごとに解説するとともに,高等学校が直面している指導環境の最新の情報など情報教育を取り巻く喫緊の課題などについて触れることとする.
著者
小宮 常康
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.63, no.11, pp.e34-e52, 2022-10-15