著者
中山 泰一 Yasuichi NAKAYAMA
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.79-80, 2022-01-15

文部科学省は2021年7月30日,2025年の大学入学共通テストから「情報」を出題教科として,「情報I」をその科目とすることを決定した.現在,国立大学協会(国大協)で,2025年に実施する入学者選抜制度が議論されている.これまで,国立大学は一般選抜においては,第一次試験として大学入学共通テスト(原則5教科7科目)を課してきた.これに「情報」を加えた「6教科8科目」を原則とすることが検討されている.本稿では,その経緯と,国立大学の入試科目に「情報」が加わることの意義について述べる.
著者
稲垣 俊介
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.63, no.9, pp.512-517, 2022-08-15

情報Iの「データの活用」における「問題解決」の実践である.高校生がインターネットの利用時間などのデータを分析し,レポートを作成し,その発表をした.この実践から,インターネット依存に対する問題に対し,生徒自身が当事者意識をもって解決を図る実践である.生徒のレポートには,問題を当事者意識として解決を図る記述が確認でき,さらに,実践の前後で比較するとSNSの利用時間の減少といった効果が見られた.
著者
相原 玲二
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.49, no.10, pp.1135-1139, 2008-10-15

JGN2の大きな目的の1つである,全国レベルでの研究者相互の協調活動活性化を実現するために,さまざまな取り組みと活動が展開された.地域活動の強化による研究開発活動の活性化と,広域協調型教育研究活動基盤の整備は,ハードウェアだけではなく,ソフトウェアおよびコミュニティの充実が必須となる.本稿では,JGN2利活用の地理的な展開に関する具体的な活動の総括を行い,今後の課題の整理を行う.さらに,地域ネットワークとの連携や,地域に根ざしたアクティビティとの協調など,JGN2での成功は今後の地域活性化のモデルとしても価値が高いと思われる.情報処理研究者としてネットワークというメディアを使った地域貢献に関する考察も行う.
著者
潮田 明 富士 秀 大倉清司 山下 達雄
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.44, no.9, pp.931-939, 2003-09-15
著者
丸山 勝己 吉田 靖之
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, 1980-03-15
著者
河口 英二 野田 秀樹 新見 道治"
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.236-241, 2003-03-15

社会の情報化とネットワーク化が進み,インターネットはすでに日常生活に必須のものとなった.そして,情報セキュリティに関する社会の関心も高くなった.このような状況の中で,最近,“ステガノグラフィ(steganography)”という言葉が少しずつ広まりつつある.本稿では画像を用いたステガノグラフィに関する一般的な解説をするとともに,筆者らの研究グループが取り組んでいる最新の研究テーマについても解説する.
著者
丸山 武
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, 1970-01-15
著者
澤野 弘明
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.8, pp.746-747, 2015-07-15

本稿では,映画バック・トゥ・ザ・フューチャー PART 2を題材とした,1980年代の未来の映像技術について述べる.劇中の未来は2015年であり,執筆時の時代とリンクしている.劇中に登場する未来の技術には,現在実現されている製品もある.劇中のシーンの簡単な紹介を添えて,現在の技術を紹介する.
著者
稲垣 知宏
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.63, no.8, pp.416-419, 2022-07-15

第84回情報処理学会全国大会の中で開催された第4回中高生情報学研究コンテスト応募作品の中から,中高生研究賞最優秀賞(1件),中高生研究賞優秀賞(2件),および情報処理教育委員会委員長賞(1件),初等中等教育委員会委員長賞(1件)を受賞した5件について,発表ポスターおよび概要を紹介する.
著者
田﨑 丈晴
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.63, no.8, pp.411, 2022-07-15

本稿では,2022年3月5日に開催された「第4回中高生情報学研究コンテスト」で発表された多くの研究が,問題の発見・解決に向けて情報と情報技術を適切かつ効果的,創造的に活用し,情報社会の発展に寄与する研究成果と言えることに言及した.また,これから生徒たちが「情報 I」「情報 II」を学習指導要領に基づいて学び,革新的,創造的な発想で問題解決に取り組み,情報社会に主体的に参画し,その発展に寄与しようとする力を探究的な学習活動を通して養い,研究成果を次回の中高生情報学研究コンテストで共有することへの期待を述べた.
著者
須川 賢洋
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.278-283, 2016-02-15

2015年9月に開催されたFIT2015でのパネルディスカッションの記録.シンギュラリティが社会にどのような影響を与えるのかを,人工知能(AI),FinTech,法律といった分野の専門家がそれぞれの立場から意見を述べている.特に,AIの法人格や知的財産権,収益の取り扱いなどについて検討している.
著者
石田 亨
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, 1985-03-15
著者
松尾 隆史
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.48, no.6, pp.556-560, 2007-06-15

交通系・金融系など民需サービスで多く使われているFeliCa 技術に関して説明を行う.基本的な技術スタックの説明に加え,縮退鍵を用いた高速認証技術等のFeliCa に特徴的な技術を解説する.また,Type A 規格との融合であるNFC (Near Field Communication)や,マルチサービス利用技術等の最新動向も必要に応じて取り込む.以降でサービス例について触れるため,ここでは技術に関する記述を中心とする.
著者
保木 邦仁
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.47, no.8, pp.884-889, 2006-08-15

5月に行われたコンピュータ将棋選手権において,拙作の Bonanza が接戦のリーグ戦をすり抜け,幸運に助けられながらも優勝することができた.Bonanza の思考アルゴリズムは,チェスで広く用いられている全幅探索の手法に基づく.将棋においても,全幅探索が有効な手法の一つになり得ることが示された.本原稿では,このプログラムの仕組みを,探索アルゴリズムの概要と,特に将棋ドメインにおける futility pruning の応用に的を絞り,解説する.Futility pruning を行うことによるプログラムの棋力上昇が,次の一手問題の正答率に基づいて示された.