著者
堂園 昌伯 上坂 友洋 道正 新一郎 高木 基伸 小林 幹 松下 昌史 大田 晋輔 時枝 紘史 下浦 享
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.71, pp.291, 2016

<p>高分解能磁気スペクトロメータSHARAQにおいて、陽子-重イオン同時測定のための新しいイオン光学モードを開発した。これにより陽子過剰核領域の不変質量核分光が可能となり、元来SHARAQが得意としていた質量欠損核分光と組み合わせることで、核物理研究に新たな可能性をもたらす。講演では、新モードの概念・特性とともに、例として(^16^O,^16^F)反応の測定から得られた性能について報告する。</p>
著者
月出 章 都留 忍
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.72, pp.3334, 2017

<p>我国では倍率重視のため初心者向の小望遠鏡の視野は狭く、月と木星の衛星くらいしか見るものがなく、子供向けになってしまう。小望遠鏡でも地方の夜空の暗いところに行くと数々の星団・星雲を楽しむことができる。今回、自作用の4.5cm紙筒望遠鏡と塩ビ望遠鏡を改良した。低倍率の望遠鏡で淡い天体を観察しようとすると、眼の構造、感光細胞、眼の心理学が関わってくるので、医学・看護学系の学部教育にも活用できる。</p>
著者
近藤 憲治 寺本 央
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.71, pp.1112, 2016

<p>Bi_2_Te_3_における表面の電子状態のヘキサゴナルなワーピングを解明するFuの論文により、実験によるDirac-Coneの歪みの理解が進んだ。しかしながら、特異点論の考察から、3次摂動ではミニマルなモデルではないことがわかり、3次より高次の摂動を考慮した場合、質的な変化も起こりうるので、5次までの摂動計算を行った。その結果、質的な変化はないが、有意な定量的な変化がエネルギーバンドならびにスピン分布にもたらされたので、報告する。</p>
著者
園田 柊平 笹本 智弘
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.71, pp.2789, 2016

<p>1次元ASEPに対し、弱非対称極限を取ることで、1成分KPZ方程式に収束することが知られているが、多成分KPZ方程式に収束するミクロな多粒子系は未だ知られていない。本講演では、異常拡散モデルの一つである運動量交換モデルを簡略化した、2成分の保存量を持つBernardin Stoltzモデルに対し、相互作用が戸田ポテンシャルで表される場合では、BSモデルが2成分KPZ方程式に収束することを解析的に示す。</p>