著者
中村 悟之 近藤 和彦 三重野 哲
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.71, pp.594, 2016

<p>本実験は、宇宙空間における小惑星衝突を想定したモデル実験である。高速飛翔体の衝突時に発生する高温プルーム内の分子回転温度や黒体温度を測定することにより、実際の小惑星衝突での分子形成の様子を解明することを目的としている。高速飛翔体にはポリカーボネイト弾を使用し、標的には鉄と水とヘキサンを、充填気体には窒素を用いた。衝突後の高温ガス中にはCN分子が多く含まれ、その発光からCN分子回転温度の特性を調べた。また、同時に、黒体輻射温度も測定した。</p>
著者
吉田 敬 梅田 秀之 高橋 亘 石徹白 晃治
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.71, pp.315, 2016

<p>我々から数100pc離れた近傍で超新星爆発が起こる時,爆発前から親星での核燃焼によって生成されるニュートリノを現行及び将来のニュートリノ検出器で検出することが期待できる.そして,ニュートリノイベントの時間進化から爆発直前の星の燃焼過程を推定できる可能性がある.本講演ではKamLAND, JUNO, Hyper-Kによる前兆ニュートリノ観測から得られる爆発直前の星の燃焼過程の情報について議論する.</p>
著者
尾田 颯太郎 Shew Chwen-Yang 吉川 研一
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.71, pp.3057, 2016

<p>生命体は非平衡ゆらぎにより、自らの生命を創り出し、その活動を維持している。ゆらぎが、空間的な閉鎖条件下で、秩序を形成する条件を探る目的で、振動板を使った実験を進めている。混雑条件に設定すると、特定のサイズや形態の構成要素が空間的な極大化を起こすことが私たちの実験で明らかになってきている。今回の発表では、このような実験と、モデル系での数値シミュレーションにより、どのようなシナリオで非平衡ゆらぎが閉鎖系での自己組織をもたらすかを調べたのでその結果を報告する。</p>