著者
矢田部 浩平
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.77, no.8, pp.537-544, 2021-08-01 (Released:2021-09-01)
参考文献数
11
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.73, no.5, pp.330-331, 2017-05-01 (Released:2017-11-01)
著者
柳澤 絵美 荒井 隆行
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.71, no.10, pp.505-515, 2015-10-01 (Released:2017-06-02)

本研究の目的は,促音に先行する母音の出わたりにおける「フォルマント遷移の有無」と「インテンシティの減衰」が促音の知覚に影響を与えるか検証することである。この二つのパラメータ,及び,閉鎖区間を変化させた2音節の無意味語を合成し,聴取実験を行った。その結果,まず,閉鎖区間が長くなると,促音として知覚され易くなることが確認された。次に,フォルマント遷移がない刺激音は,促音として知覚されにくいことが分かり,フォルマント遷移が促音知覚の手がかりになっていることが明らかになった。更に,インテンシティの減衰の緩急は,促音の知覚には大きな影響を与えていないことが示唆された。
著者
大内 康裕 山﨑 芳男
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.73, no.1, pp.5-11, 2017 (Released:2017-07-01)
参考文献数
11

音響ホーンは電気を使わず音の放射効率を上げることができ,我々は省エネルギーを目指したコミュニケーションエイドとして音響ホーンを積極的に利用している。しかし,低い周波数帯域まで効率よく拡声するには長い経路長と大きな開口部が必要となり,衣服のように身に着ける道具として利用するには小型化が必要となる。本研究では音響ホーンの特性を保ったまま,音響ホーンの小型化を目指した輪状開口部を持つ音響ホーンを提案している。3Dプリンタを利用し開口面積を一定とした輪状開口部を持つ音響ホーンを作成し音響特性の測定を行ったところ,輪状開口部の半径の増加に伴い指向性の向上を確認でき,同時に音響ホーンの厚みを120mmから59mmに小型化することができた。
著者
長町 三生
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.49, no.9, pp.638-644, 1993-09-01 (Released:2017-06-02)
参考文献数
7
被引用文献数
1
著者
蘆原 郁 桐生 昭吾
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.56, no.8, pp.549-555, 2000-08-01 (Released:2017-06-02)
被引用文献数
2

オーディオ信号の広帯域化による可聴域の音質変化について調べるため, 周波数帯域が48kHzと24kHzの検査音を作製し, それぞれの再生時に可聴帯域内に生じるスピーカの非線形歪を観測した。8種類のスピーカについて調べた結果, スピーカの定格周波数範囲の広さに関係なく, ほとんどのスピーカで, 信号の周波数帯域の拡張が可聴帯域内の非線形歪率を増加させることが示された。非線形歪率の変化は, 特にパルス性の検査音の場合に顕著であった。結果から, オーディオ信号の周波数帯域を不必要に拡張することが, 可聴域の音質劣化を招くことが示唆された。
著者
下條 信輔 シャイア クリスチャン ニジャワン ロミ シャムズ ラダン 神谷 之康 渡辺 克巳 岡田 美苗 柏野 牧夫
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.219-225, 2001-03-01
参考文献数
24
被引用文献数
9

聴覚刺激による視知覚の変容に関する三つの新しい発見を概説する。第1に, 視覚的な時間分解能は, 音が付随すると, 視聴覚刺激の時間系列及び遅延に依存して, 向上もしくは低下する。第2に, 単一の視覚フラッシュは, 複数の音と共に提示されると, 複数のフラッシュとして知覚されることがある。第3に, 互いに近づくように動く二つの物体からなる多義的な運動パタンは, それと同期していない音が鳴っても, あるいは音がなくても, 二つの物体が交差してまっすぐ動いていくように知覚されるが, 二つの物体が重なった時点に同期して音が鳴ると, それらの物体が衝突して反発するように知覚される。これらの発見に基づいた著者らの主張は, 従来信じられてきた視覚優位性に反して, 聴覚が強力な過渡的信号を与える場合には特に, 聴覚が視覚を変化させるというものである。
著者
板橋 秀一
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.47, no.12, pp.951-953, 1991-12-01
被引用文献数
42

日本国内の企業、大学、国立研究所の研究者で構成される委員会で作成した騒音データベースと日本語共通音声データを紹介している。騒音データベースは、音声入力装置の使用が予想される環境を考慮して、典型的な騒音を十数種類収録し、装置の性能評価などに利用できるものである。これはDATテープ18巻に収録されている。日本語共通音声データは、装置の性能評価及び音声処理システムの研究開発への利用を目的として作成された。単音節、地名、4桁数字、制御語、計323語を20代から60代まで男女各75名計150名の話者が各項目を4回ずつ発声している。DATテープ76巻に収録されている。