著者
田坂 寛之 國武 広一郎 西谷 巧太 盛田 隆行 勢戸 祥介
出版者
日本食品微生物学会
雑誌
日本食品微生物学会雑誌 (ISSN:13408267)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.100-104, 2019-06-30 (Released:2019-07-01)
参考文献数
8

Total of 52 food additives and food materials were screened using norovirus surrogate feline calicivirus (FCV) to assess the effect of reduction against norovirus. Over 0.01% GSE (Grape Seed Extract) ethanol solution and FCV solution mixed by 1 : 1 for 1 min at room temperature, the virus infectivity were reduced <1/1,000. We had found out the effective antiviral activity in GSE containing Proanthocyanidin.
著者
竹下 朱美
出版者
日本食品微生物学会
雑誌
日本食品微生物学会雑誌 (ISSN:13408267)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.115-121, 2007-10-15 (Released:2008-05-23)
参考文献数
28
被引用文献数
1
著者
左近 直美
出版者
日本食品微生物学会
雑誌
日本食品微生物学会雑誌 (ISSN:13408267)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.135-139, 2017-06-30 (Released:2017-07-13)
参考文献数
7
被引用文献数
2 2

Food borne outbreaks by norovirus caused more than 10,000 acute gastroenteritis patients every year in Japan. Food handler with norovirus infection often contaminates food with the virus. Monitoring norovirus infection in food handlers is thus critical. A small number of norovirus particles are sufficient to establish infection in humans. If a food handler is infected with norovirus, co-workers are at high risk of norovirus infection. Norovirus establishes asymptomatic infection. It is recommended to implement a highly sensitive norovirus testing to every food handlers regardless of gastrointestinal symptoms to reduce the risk of norovirus contamination in food. To do this, the cost and the rapidness of the laboratory test are concerned. In this study, we evaluated a novel nucleic acid-based diagnostic kit for norovirus infection free from standard nucleic acid purification. This was shown to have sensitivity and specificity comparable to the conventional diagnostic procedures employing two-step real-time PCR, suggesting that the new kit offers a rapid and inexpensive laboratory test of norovirus infection. This kit should be able to contribute to the periodic norovirus monitoring of food handlers, leading to the prevention of food poisoning by norovirus.
著者
寺田 厚 山本 政重 吉村 栄治
出版者
Japanese Society of Food Microbiology
雑誌
日本食品微生物学会雑誌 (ISSN:13408267)
巻号頁・発行日
vol.16, no.4, pp.221-230, 1999-12-28 (Released:2010-07-12)
参考文献数
36
被引用文献数
9 20

健康成人7名に納豆 (50g/日) を2週間摂取させ, 腸内フローラおよび腐敗産物に及ぼす影響を検討した.腸内フローラでは納豆摂取中にBifidobacterium (p<0.05), Bacillus subtillis (B. natto; p<0.001) は有意に増加し, レシチナーゼ陽性clostridia (p<0.05) の菌数と検出率は有意に減少した.また, 納豆摂取中にEnterobacteriaceaeは減少傾向を示し, Bacillus subtillisの検出率は増加傾向を示した.その他の細菌群の変動は認められなかった.短鎖脂肪酸では納豆摂取中に酢酸 (p<0.05), 摂取2週目に総有機酸 (p<0.05) とコハク酸 (p<0.05) は有意に増加した.腐敗産物では納豆摂取中にフェノール, エチルフェノール, スカトール (p<0.05) は有意に減少し, 摂取2週目ではアンモニア, クレゾール (p<0.05) が有意に減少した.pH (p<0.05) は納豆摂取2週目に有意に低下した.以上より, 納豆摂取は腸内フローラの構成と代謝活性によって, 腸内環境の改善と便の脱臭効果が示唆された.
著者
藤川 浩 和宇慶 朝昭 楠 淳 野口 やよい 橋本 由美 太田 建爾 伊藤 武
出版者
Japanese Society of Food Microbiology
雑誌
日本食品微生物学会雑誌 (ISSN:13408267)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.41-44, 1996-06-20 (Released:2010-07-12)
参考文献数
11
被引用文献数
2

一般消費者からの苦情品および製造・販売業者から収去品として集あられた市販ミネラルウォーター292件 (90銘柄) について微生物性異物を調べた.その結果, 異物として45検体 (20銘柄) から真菌, 14検体 (10銘柄) から細菌の菌塊が検出された.検出された真菌の種類としてはPenicillium属が極めて多く, 次いでAcremonim属, Cladosporium属などであった.一つの銘柄から複数の菌種が検出されたものもみられた.また真菌性異物の認められた試料では細菌汚染は低かった.
著者
髙木 陽光
出版者
日本食品微生物学会
雑誌
日本食品微生物学会雑誌 (ISSN:13408267)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.23-27, 2019-03-31 (Released:2019-04-03)
参考文献数
32
著者
沼間 雅之 宮崎 雅雄 梅原 健治 倉田 浩
出版者
日本食品微生物学会
雑誌
日本食品微生物学会雑誌 (ISSN:13408267)
巻号頁・発行日
vol.13, no.4, pp.173-177, 1997

食品製造工程上の汚れ (主に残留蛋白質) を検出する洗浄度判定キットを用い, 各種食品の検出感度, 牛乳濃度と大腸菌数の増殖経時変化を調べた.フキトリマスターを用いると牛乳ではおよそ80mg/m<SUP>2</SUP>, 脱脂粉乳では2mg/m<SUP>2</SUP>, 固形チキンコンソメでは20mg/m<SUP>2</SUP>, 卵白においては4.2mg/m<SUP>2</SUP>の汚れ量の検出が可能であった.これは目視観察できる汚れ量のおよそ1/3から1/400であった.分光光度計を併用すればさらに検出感度は向上することがわかった.一方, 大腸菌はわずかな栄養源の存在下でも増殖する可能性が示唆された.すなわち菌が増殖するレベルまで汚れの残存 (清浄度) を管理するためには, 目視観察による判定では管理不十分と考えられた.<BR>以上の成績から, 製造工程の自主衛生管理のための洗浄度モニタリグの極めて有効な手法の一つとして市販の洗浄度判定キット (フキトリマスター: コニカ) の使用を提案する.
著者
神吉 政史 勢戸 和子 原田 哲也 久米田 裕子
出版者
日本食品微生物学会
雑誌
日本食品微生物学会雑誌 (ISSN:13408267)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.133-138, 2011

EHEC O157, O26, O111, O103をヤギ乳チーズおよびゴルゴンゾラチーズに添加して,mEC+n, mTSB+n, UPB, mECで培養し,LAMP法,直接法,IMS法による検出率で4種の増菌培養法を比較した.各菌株を少量添加したヤギ乳チーズの非保存検体および冷蔵保存検体では,UPBと比較してそれぞれmEC+nおよびmECで検出能の低下が見られた(<i>p</i><0.0016).少量添加したゴルゴンゾラチーズでは,非保存検体でmEC+nと比較して,冷蔵保存検体ではmTSB+nおよびUPBと比較してmECによる培養での検出能の低下が見られた(<i>p</i><0.0011).また,大量添加したゴルゴンゾラチーズでもUPBと比較してmEC+nおよびmECで冷蔵保存による検出能の低下が見られた(<i>p</i><0.0063).このようにmECでは冷蔵保存による損傷菌に対する大きな検出能の低下が見られ,チーズの検査においては汚染菌の損傷や菌量の少なさを考慮すると,mECの選択には疑問が残る.UPBでは損傷菌に対する検出能の低下は全く見られず,汚染菌が損傷している可能性が高いチーズでは,非選択培地であるUPBは重要な選択肢の一つとなると考えられた.
著者
伊藤 均
出版者
日本食品微生物学会
雑誌
日本食品微生物学会雑誌 (ISSN:13408267)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.149-156, 2011-09-30 (Released:2011-10-18)
参考文献数
27
被引用文献数
1
著者
川崎 友美 村田 容常 冨永 典子 川本 伸一
出版者
日本食品微生物学会
雑誌
日本食品微生物学会雑誌 (ISSN:13408267)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.171-177, 2007-12-15 (Released:2008-05-23)
参考文献数
14

接種鶏卵からのサルモネラの回収に関してふき取り法とクラッシュ法との比較検討を行った. 37℃のリン酸緩衝液を用いたクラッシュ法が最も菌の回収率が高く, ふき取り法と比べて10倍高い菌数値を得た. 107 CFU/eggのサルモネラ汚染卵を, 50℃, 200 ppmの次亜塩素酸ナトリウム水溶液で殺菌処理した場合, ふき取り法は2分間処理で菌数が検出限界以下となったが, クラッシュ法は10分間処理においても最大5オーダーの菌数の減少しか観察できなかった. 洗浄中における有機物の混入を想定して, 次亜塩素酸ナトリウム水溶液200 ppmへの液卵の添加実験 (0~1.0%) を行った. 液卵が0.5%以上混入したときでは有効塩素濃度が直ちに低下した. 液卵を0.5%添加して50℃, 10分間処理を行った場合, ふき取り法による検出では101~102 CFU/eggのサルモネラ菌数が検出された. 一方, クラッシュ法による計測では105~106 CFU/eggのサルモネラ菌数が検出され, ふき取り法での検出結果から期待されるような顕著な殺菌効果は観察されなかった. さらに4,000個の市販鶏卵を購入し, 両方法で微生物汚染レベルを調べたところ, 接種実験と同様にクラッシュ法はふき取り法と比べて10倍高い一般生菌数値を示した. クラッシュ法は卵殻からの菌回収法としてより優れており, 従来のふき取り法では殺菌効果の過大評価や汚染レベルを過小評価している可能性がある.
著者
高鳥 浩介
出版者
Japanese Society of Food Microbiology
雑誌
日本食品微生物学会雑誌 (ISSN:13408267)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.231-236, 2004-12-31 (Released:2010-07-12)
参考文献数
18
被引用文献数
2
著者
中村 信一
出版者
日本食品微生物学会
雑誌
日本食品微生物学会雑誌 (ISSN:13408267)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.1-5, 2006-04-30 (Released:2010-07-12)
参考文献数
17