著者
宮沢 洋 萩原 詩子
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.918, pp.83-85, 2010-01-25

共用部を活用する賃貸集合住宅が増えてきた。その形態や運営方法は様々で、呼び方も統一されてはいない。ここでは、エントランスや廊下ではなく、"生活そのものにかかわる共用施設"を持つ賃貸住宅を仮に「施設共用型賃貸」と呼び、その現状や将来性を探る。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.759, pp.10-14, 2003-12-08

て主の中部熱工は、掛川市郊外にある熱処理の会社だ。自動車やオートバイなどに使用する金属部品を炉で熱して、強度を高める。昔風の呼び方で言えば「鍛冶屋」だ。同社が既存の工場の北側に増築した新工場は、東側にしか壁がない。金属部品を炉に出し入れする様子が周囲からまる見えだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.956, pp.46-53, 2011-07-25

柱や梁を建物の外周に出したアウトフレーム構造の超高層ビル。外観を特徴付けるほか、耐震性や機械設備だけに頼らない環境性能も確保する。アウトフレームは100%のプレキャスト化を実現した。 東京都港区の赤坂見附交差点。白い格子を外装にまとった超高層ビルが全貌を現した。鹿島が自社の旧本社跡地で設計・施工するAKASAKAK-TOWERだ(写真1)。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.937, pp.44-49, 2010-10-25

サッカー場4面分の太陽電池パネルが、東京国際空港(羽田空港)国際線の新貨物ターミナルで本格稼働を始めた。需要増が期待される"薄膜シリコン"の太陽電池パネルでは国内最大規模を誇る。 幅40mの太陽電池の帯が360mも続く。下の写真は10月21日に開業した羽田空港国際線のエアカーゴターミナルで、第1国際貨物ビルと呼ばれる建物の屋上だ。
著者
斎藤 優
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.815, pp.84-87, 2006-02-13

ひび割れを発見するには、型枠を外したすぐ後がよい。穂高工房に協力してコンクリートの修復に取り組むサイトー工業の斎藤優代表はこう語る。ひび割れが生じやすい個所や、ひび割れの原因が見過ごされている個所など、現場で目を光らせる点を解説する。(本誌) 建築に携わる技術屋は、「コンクリートにひび割れはつきもの」と言う。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.803, pp.69-71, 2005-08-22

事故台風で屋根葺き材の約半分が脱落、飛散原因屋根の固定強度の設定が不十分対処2900万円かけて強度を高める 2003年3月に竣工したばかりの山口情報芸術センターが、2004年9月の台風18号によって屋根材が飛散する被害を受けた。脱落、飛散した屋根葺き材は屋根面積の約半分に相当する2540m2に上った。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.937, pp.36-43, 2010-10-25

ユニクロは、国内初のグローバル旗艦店を大阪・心斎橋にオープンした。恒久的な建築の外装材としては初めて、ETFE(エチレン四フッ化エチレン共重合樹脂)フィルムを採用。夜はLED照明で様々に変化する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.820, pp.24-29, 2006-04-10

飲食店からブランドショップまで93の店舗が入居する商業施設エリア。このうち初出店は22店、既存店の新業態は26店、旗艦店は74店に及ぶ。 森ビルがテナントを選ぶ際に重視したのは、表参道に対するこだわりだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.989, pp.38-41, 2012-12-10

冬は日中の暖かさを、夏は夜間の涼しさを潜熱蓄熱材に蓄えて、その放熱効果を生かす手法に挑んだ。寒さ対策には有効だったが、暑さ対策には、夜間の外気温が想定より下がらず課題を残した。 本多健建築設計室(東京都中央区)の本多健氏は、自ら設計した自邸「えるいえ」(写真3-1、図3-1)のリビングで、潜熱蓄熱材(以下、蓄熱材)を利用した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.818, pp.33-35, 2006-03-20

都市型住宅ブランド「東京ハウス」の第一号プロジェクトで、約36m2の敷地に建築面積約25m2で建つ。うなぎの寝床や旗ざお地など東京をはじめとする都市部に多い敷地形状に合わせて、三つのプロトタイプをあらかじめ用意して、建て主が気に入ればデザインを購入するというビジネスモデルだ。第一号とあって、設計者は「うなぎ001」の設計とプロトタイプの設計を平行して進めた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.893, pp.52-57, 2009-02-09

フランス北東部の都市、メスに、パリのポンピドー・センターの分館として計画された美術館。2003年の国際コンペで、坂茂建築設計が当選した。 パリのポンピドー・センターには5万9000点の所蔵品があるものの、多くは一般公開の機会を得られないまま眠っている。これらの展示機会を増やして、今後さらに増える収蔵品の展示に対応するのが分館建設の狙いだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.943, pp.56-63, 2011-01-10

大多喜町役場は建築家、今井兼次(1895-1987年)の代表作の一つで、59年度の建築学会賞受賞作だ。築50年目に行われた公開設計競技で、千葉学氏が当選。原設計の軸線を生かした増築棟が、このほど着工した。 2009年に実施された「大多喜町庁舎建設設計業務プロポーザル」。最終選考は同年4月18日、一般公開で行われた。
著者
村島 正彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.839, pp.88-93, 2007-01-08

間口3.8mの短冊状の敷地で、しかも軟弱地盤。都市部にはよくある敷地だが、こうした条件下でも意匠性をおろそかにしたくないというのが設計者の本音だろう。連載第3回は、鉄筋コンクリート(RC)造と木造の混構造を採用した住宅を取り上げる。RCで強度を確保しつつ、木造を組み合わせて建物荷重を小さくし、構造の合理的解決を図った。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.812, pp.14-17, 2005-12-26

構造設計者が置かれている立場はどれほど厳しいのか、建築界は法令を犯しかねないほどのプレッシャーを受けているのか──。本誌では、その実態を探るため、読者などを対象に緊急アンケート調査を実施した。結果は、今回のような事件が続きかねない状況が垣間見えるものとなった。
著者
加藤 光男
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.845, pp.10-17, 2007-03-26

いわき平競輪場の全面的な建て替え工事がひと段落し、2006年10月に開業した。地上の駐車場を覆う形で、バンクと呼ぶ自転車の競争路を配置。バンクの内側にも観戦スペースや広場を設けた。こうしたスペースは、競馬場などでは例はあるが、競輪場では全国初の試みだ。
著者
三宅 常之
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.937, pp.63-70, 2010-10-25

学校が、図書館や図書室の役割を変え始めている。管理者よりも、学生や児童という就学者目線で、施設の設計や運用を考えるようになったためだ。就学者のニーズは時代とともに変わるため、今後も新たな機能を持つ図書館や図書室が登場しそうだ。(三宅常之) 「役立っている」98.5%、「満足している」約9割。
著者
田原 賢
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.752, pp.48-51, 2003-09-01

合板張り耐力壁の施工は簡単そうだが注意しなければならない。例えば、くぎ打ちだ。くぎ打ち機を使っていると、くぎが合板内に深くめり込んでしまうことがある。そうなったとき、耐力壁はどの程度、性能が低下するのか。めり込んだくぎの影響の度合いを、実験結果とあわせて田原氏に解説してもらった。
著者
磯 達雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.898, pp.88-91, 2009-04-27

建築巡礼ポストモダン編は、今回から「隆盛期」に入る。ポストモダン建築が、多様な花を開かせた1980年代の建築群を採り上げていく。幕開けを飾るのは、この時期の記念碑的傑作、つくばセンタービルである。 東京・秋葉原からつくばエキスプレスの快速に乗って45分。2005年にこの新路線が開通して、つくばはずいぶんと便利になった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.963, pp.66-69, 2011-11-10

出雲大社の本殿は現在、遷宮の真っ最中。拝殿だった建物にご神体が移されて仮の本殿となり、本来の本殿には全体を覆う素屋根が架けられて、その外観は見ることができない。許可を得て、改修工事中の本殿を見せてもらうことになった。通常であれば、遠目に眺めることしかできない本殿を、すぐそばから見られるのだ。取材が遷宮の時期に当たったのは、かえって幸運だったかもしれない。
著者
奥山 恵美子 真部 保良
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.952, pp.40-42, 2011-05-25

市職員として、1978年の地震から復興する都市と共に歩んできた。たたき上げの首長だ。東日本大震災で得た教訓は、壊れないだけでなく使い続けられる建物や街の大切さだと、生活者目線で指摘する。(聞き手は本誌編集長、真部保良)─仙台市内の建築被害をどう受け止めていますか。過去の大地震を教訓に実施してきた防災対策は、効果がありましたか。