著者
十津 守宏 Morihiro TOZU
出版者
鈴鹿国際大学短期大学部図書委員会
雑誌
鈴鹿国際大学短期大学部紀要 (ISSN:13450085)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.7-17, 2003

This article is an analysis of the popular carton, 'Neon Genesis Evangelion', focussing on Apocalyptism and its dissolution. Certainly, this cartoon contains those motives which have been typical of apocalyptic stories. It is also certain that these descriptions of the 'end' of history Insinuate the contemporary setback of the idea of the ever progressing World. In this carton, however, it is Apocalyptism as such which comes to the end. Experiential reality will not foreshadow, as the destination of its inherent d evelopment, any apocalyptic Utopia. This is the very reason that Apocalyptism was required in the West in order to radically terminate the repetiton of sinful human behaviours. Such Apocalyptism, however, is difficult in taking deep root in Japan, where human life has been imbued with Oriental pantheism and the concept of erernally returning time. In this respect, 'Neon Genesis Evangelion' calls our serious attention, as it clearly shows the cultural difference between the West and the East in their apocalyptic imagination.
著者
岡野 節子 堀田 千津子
出版者
鈴鹿大学短期大学部
雑誌
鈴鹿国際大学短期大学部紀要 (ISSN:13450085)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.69-75, 2003

こんにゃくの嗜好,調理頻度が現在どのような状況にあるのか調査し,次の結果が得られた。1)高校生,短大生ともにこんにゃく料理は「好き」と判断できた。2)摂取頻度は「月1〜3回」が高校生62.3%,短大生74.3%が最も多く常食しているとは言い難い結果であった。3)摂取されやすい料理は,高校生,短大生ともに上位3位は同じで「煮物」「おでん」「すき焼き」であった。4)摂取する主な目的は「好きだから」が高校生56.2%,短大生70.9%を示した。5)知名度が高い商品の種類は「糸こんにゃく」「板こんにゃく」であった。また,よく摂取されている種類も同じであった。6)新製品とされる「こんにゃくゼリー」は高校生,短大生ともに知名度が約100%と高く,摂取もされていた。
著者
十津 守宏
出版者
鈴鹿大学短期大学部
雑誌
鈴鹿国際大学短期大学部紀要 (ISSN:13450085)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.109-123, 2002

This paper studies the comic 'Kazenotani no Nausika' (Nausika on Kazenotani). The comic drawn by H. Miyazaki was published on an animation fun magazine Animejyu over ten years. Miyazaki was also the director of the much known animation film version of 'Kazenotani no Nausika.' There is a difference between the film and the comic about the heroine Nausika's role on the story. While she dies for people as a reliever 'the dressed in blue' and there is seen a kind of relieving myth in the film, Miyazaki tries to deconstract this mythical motif in the comic. This study shows the reason why the relieving mythical motif should be deconstracted, analyzing the story with a comparative method of culture and religions. It will be appeared that a conflict between Western historical theology and Oriental animistic cosmology lies on this story.
著者
横井 一之 松倉 信幸 森 久美子
出版者
鈴鹿大学短期大学部
雑誌
鈴鹿国際大学短期大学部紀要 (ISSN:13450085)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.29-40, 2005

An Australian kindergarten director visited a Yochien (kindergarten) in Nagoya ten years ago. At that time she brought one music tape as a souvenir (fig.1). The content is sixteen songs, whose titles are the names of Australian indigenous animals and birds'. kangaroo, wombat, possum, emu, koala, and so on. In this paper, we have invented the English educational materials. At first we pick out 'koala' and 'wombat' from the tape, and make music scores only using the original music songs, and finally create the finger rhymes. The unique educational materials are designed to develop the English ability for kindergartners and primary schoolchildren.
著者
山田 芳子 岡野 節子
出版者
鈴鹿大学短期大学部
雑誌
鈴鹿国際大学短期大学部紀要 (ISSN:13450085)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.87-93, 2003

本学学生と母親を対象に風土に生きる三重の味100種類の料理に関する意識調査を行った。次のような結果が得られた。1)三重の味について「知っている」,「食べたことがある」,「調理したことがある」の料理数は学生より母親のほうがやや多く,両者ともそれぞれにおいて50種類以下であった。2)両者とも上位にあげた「知っている料理」は赤福,伊勢うどん,へんば餅で約9割以上と高い値を示していた。3)「食べたことがある料理」について学生は「知っている料理」と同じ料理をあげており,それは名物菓子であった。一方,母親は食事となる料理名を多くあげていた。4)「調理したことがある料理」について10位にあがった料理数は学生で16料理,母親は21料理であった。1位にあげた料理には学生は蛤の潮汁が2割,母親は筍ごはんが約4割あった。
著者
梅原 頼子 藤原 いすず 川村 亜由美 乾 陽子 福永 峰子 山田 芳子
出版者
鈴鹿大学短期大学部
雑誌
鈴鹿国際大学短期大学部紀要 (ISSN:13450085)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.105-119, 2006

運動部に所属する高校生・大学生に食生活調査を行い、次のような結果を得た。1)牛乳の摂取頻度では、高校野球部の75%が「毎日」飲んでいた。2)豆類の摂取頻度では、高校サッカー部が他の運動部に比べ低かった。3)お菓子の摂取頻度では、高校サッカー部が高かった。お菓子の種類は、全ての運動部で「スナック菓子」が8割程度であった。4)エネルギー、カルシウム摂取量では、高校野球部が他の運動部よりも高かった。5)高校野球部は食意識の高いことが伺えた。
著者
中田 つかを Tsukao NAKATA
出版者
鈴鹿国際大学短期大学部図書委員会
雑誌
鈴鹿国際大学短期大学部紀要 (ISSN:13450085)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.19-56, 2003

近年授業崩壊・学級崩壊が発生し,不登校園児児童生徒が急増しています。2001年度の不登校児童生徒は,過去最高で13万9000人となった。実効があがっていないのである。(文部科学省の学校基本調査)子供は,学校は来たい所だけれど怖いし不安があり緊張するという。周囲から子供に愛情が十分に注がれていないことや社会の中の重要な子供もと言う責任ある指導と訓練,子供の人間になる体験が足りないためで,孤立しており社会的な存在としての精神的な力が衰退しているからだ。世界が多情報の中で個性化,選択性を求めており,大人は国際性,社会性,貢献性が求められているのにもかかわらず,教育と子育てが不適切なままである。世界における児童の国語の読みと計算,理科についての学力比較調査の結果が公表された。日本では,子供の学力が低下したと言われている。超不適切教育環境が,不登校児童生徒を増やしている。きめのこまやかな配慮が,特に都市部とその周辺で希薄になっている。子供のモデルとなる大人が第一に希薄なのです。社会の鏡であり,コピー人間が子供なのです。対症療法的な後手後手の手当ては,目に見える成果を出せないでいる。
著者
武田 恵実 梅原 頼子 福永 峰子 山田 芳子 田中 治夫
出版者
鈴鹿大学短期大学部
雑誌
鈴鹿国際大学短期大学部紀要 (ISSN:13450085)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.39-45, 2001

本学食物栄養専攻生(36名)を対象に給食管理学内実習における疲労の自覚症状についての調査を行い,次のような結果を得た。1)試作・大量調理の実習における疲労の自覚症状の訴えは実習前後ともに身体的症状の「ねむい」が一番高く,次いで「横になりたい」であった。2)試作よりも大量調理の方が身体的症状及び神経的症状の訴えが高くなった。3)アルバイトの有無に関わらず身体的症状を訴える者が多くなった。4)睡眠時間8時間以上の者の方が高い値で訴える項目が多くなった。
著者
岡野 節子 堀田 千津子 小倉 和恵
出版者
鈴鹿大学短期大学部
雑誌
鈴鹿国際大学短期大学部紀要 (ISSN:13450085)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.11-18, 2000
被引用文献数
1

1.包丁の持ち方は全握式,卓刀式が多かった。2.食品に添える手の扱い方は指を直角に置いて切断するが多かった。3.包丁の持ち方と食品に添える手の扱い方はの関連については,どのような包丁の持ち方でも食品に対して指を直角に置いて切断するが多かった。4.きゅうりの小口切りについては男子より女子のほうが数多く切断することができた。5.食品の知っている切り方の名称と切ることのできる名称は,男子より女子のほうが多く理解していた。[graph]6.食品の切り方の名称は知っているが実際には切ることができない名称については,知識と技術の相違がみられた。
著者
岡野 節子 岩崎 ひろ子
出版者
鈴鹿大学短期大学部
雑誌
鈴鹿国際大学短期大学部紀要 (ISSN:13450085)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.77-84, 1999

鈴鹿市玉垣地区における山の神行事の状況について現地において聞き取り調査を行なった。次のような結果を得た。(1)山の神行事の分布は農村の活性化に関連があり、農村地帯に多い。(2)祭祀場所は神社、または、山の神の祭祀場で行なう。(3)祭祀の実施は玉垣地区は秋1回であるが、土師地区のみ2回実施する。(4)祭祀の供物は赤飯、鶏飯、御神酒、みかん等である。(5)祭祀の象徴である「どんど火」は住宅事情により小さい火に移行してきた。(6)山の神行事は男児が中心に参加するのが原型であるのが、昨今においては子供数の減少により女児の参加の地域も増えてきた。
著者
福永 峰子 梅原 頼子 藤原 いすず 川村 亜由美 山田 芳子 前田 千津子 田中 治夫
出版者
鈴鹿大学短期大学部
雑誌
鈴鹿国際大学短期大学部紀要 (ISSN:13450085)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.9-17, 2005

本学食物栄養専攻生68名を対象とし,絵に描いた弁当箱の枠の中に日常弁当と理想弁当の中身をスケッチしてもらい,その中から食品数,料理数,料理の組み合わせなどを集計した。結果は次のとおりである。1)最も多く使用していた食品数は日常弁当,理想弁当とも10〜12種類であった。2)食品群別では最も多く使用されていたのは,日常弁当,理想弁当とも緑黄色野菜であり次いで,その他の野菜,穀類であった。3)料理頻度の割合では,日常弁当,理想弁当とも,主食と副菜は,100%,主菜は90%,デザートはわずか30%であった。4)料理の組み合わせは56パターンあり,最も多かった組み合わせは日常弁当で「主食+主菜+副菜6」,理想弁当で「主食+主菜+副菜3」であった。5)料理数では,主食が27種類,主菜が75種類,副菜が138種類,デザートが19種類であった。
著者
中田 つかを
出版者
鈴鹿大学短期大学部
雑誌
鈴鹿国際大学短期大学部紀要 (ISSN:13450085)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.69-89, 2000

学校に外部の人が入る「スクールカウンセラーの役割」として,地域住民,各種の相談所,各関係機関と連携する場合に,教育委員会とともに関係する人々が「結束する方向」にむくよう気を配ることが重要です。そのことは,「スクールカウンセラー」が多くの組織を「横につなぐ役割」をすることになります。そうなれば,親と子供,教師とスクールカウンセラーが,お互いに「適切な情報の処理」ができるからです。現在は親も子供も「情報」が少なく「処理が適切にできない」ため困惑している状態にあります。「情報と情報の間」で「ある種の通訳」をすることをスクールカウンセラーに求められています。子供や親は,教師,専門家や地域の人の「光と熱を持った協力と支援」を求めているのが実情です。スクールカウンセラーは,学校や家庭,地域の中で深刻な現実に直面しており,他の専門家たちの協力と支援なしには,子供と親たち,教師の支援を適切にできないでいます。住民や相談所,関係機関の人々の「バリアー」をこえた「地球市民」としての協力と支援が重要になります。次にスクールカウンセラーが持つべき主な観点を列記します。1.「子育ち,孫育ち,親育ち」の基本ノウハウを地域のみんなで普及する観点 2.「バリアーフリー」という観点 3.「住民の子育て同盟」をもつ観点 4."かけこみ寺"という「子供の居場所」を多くもてる「村や町」にする観点 5.「公的私的な相談所を5つ以上尋ねてに出向く」観点 6.「ボランティア」を公募する観点 7.「地域の子,孫は地域で育てる」観点 8.「三者(学校代表,市町村教育委員会代表,スクールカウンセラー)協議」の観点 9.「子供を守る家」・「安心の家」を協議する場の観点 10.「三世代の子育て,孫育て方式」が町や村に根付く観点 11.「地域広報の活用」の観点 12.「子供の心身の健康は,各相談所・各機関の協力で始めて達成できる」という観点 13.「親と子供に一番いい相談所,関係機関を提供する」観点 14.「四者(学校代表,教育委員会代表,県教委関係者とS・C)の連携と広域の人材協力を強化する」観点 15.「県内の大学がある都市部の連携」を得る観点 16.「村などの地域では大学生も少ないので,大学の協力を得る」観点 17.「状況把握を迅速にするために県単位かその次の単位の広域の関係者の会合が年間3回(春,秋,冬)は必要という観点
著者
岡野 節子 岩崎 ひろ子
出版者
鈴鹿大学短期大学部
雑誌
鈴鹿国際大学短期大学部紀要 (ISSN:13450085)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.69-75, 1999

鈴鹿市国府地区・平野町に伝承されている食文化「そうめんぬた」について探訪し,次の結果を得た。1.「そうめんぬた」は核家族世帯より複合家族の世帯に多く,日常的に調理されている。2.「そうめんぬた」の供食目的については法事食が最も多くみられ,次いで日常食としてであった。3.「そうめんぬた」に用いる材料(主材料・副材料)については,古くから伝承されてきた材料は,時代の嗜好変化とともに少しずつ変わってきている。4.「そうめんぬた」の供食法についてはご飯と一緒に食べることが多く,ご飯のおかずの一献立としている。嗜好状況について家族全員に好まれている。5.「そうめんぬた」の嗜好は年齢が高くなるにしたがって,「大好き」が増加している。6.その他,平野町に伝承される食文化に「どうかんだんご」がある。「天王祭」の伝承は住民あげて参加をしている。また,この祭事には必ず「どうかんだんご」を各家で作ったり,店で購入して行事食として伝承されている。