著者
前川 純孝
出版者
中部大学
雑誌
国際関係学部紀要 (ISSN:09108882)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.89-94, 1998-11-30
著者
近藤 美奈 中垣 裕子
出版者
中部大学
雑誌
CUJC gazette (ISSN:09158561)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.61-104, 1992-03-01
著者
足達 義則 尾崎 正弘 尾崎 正弘
出版者
中部大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

Web教育では端末側に座っている人間を特定することが、評価などを行う上で重要になる。本研究では平仮名を用いた筆者識別の検討を行い、「そ、よ、ま、わ」の文字を使うことで精度の高い筆者識別を実現した。また、顔画像を使った個人認証について検討し、主成分分析の手法と学習理論を併用した簡便な識別法を提案できた。さらに、学習を継続する上で理解度を予測し適切な教材を提供することが必要となるが、こまめなレベル調整が学習効率につながることを見出した。
著者
磯部 友彦 秋山 哲男 佐藤 克志 園田 眞理子 吉田 浩 畑農 鋭矢
出版者
中部大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2002

1.バリアフリー化のための設備投資を考慮した簡便な経済モデルを構築し、効率性の基準によって最適なバリアフリー化水準を明らかにした。効率性基準で考えた場合でも、およそ半分程度の社会資本をバリアフリー化することが効率的である。2.コンピュータ・シミュレーションの方法により、移動障壁の程度、集団に含まれている高齢者の割合の多寡別に移動時間を計測し、バリアーの移動時間増加に与える効果を測定した。その結果から、政策的にバリアフリー事業を推進するべき程度について、30%が一つの転換点であることがわかった。3.バリアフリー環境整備による影響・効果を一つの土俵上で評価するために、SDモデルを作成し、(1)障害者・高齢者、(2)介助者、(3)商業施設などの事業者、(4)一般市民、(5)行政の各セクターに分けて、その挙動確認のためのシミュレーションを実行した。4.実際の駅前商店街の商店および商店街通りで実態把握調査、利用者実験を実施した。それを元に商店および商店街のユニバーサルデザインに関する整備条件の把握、整備方法の提案、整備に関する費用対効果の検討を行った。5.鉄道駅内での昇降装置の設置が完了した駅で、利用実態調査・利用者に対してアンケート調査を実施した。エレベーターは、高齢者や移動制約者など本当にバリアフリー整備を必要としている人に対する効果が非常に高いこと、エスカレーターは、設置場所や昇降方向によって違いがあるが、一般の利用者には段差解消として効果は高いが、車椅子使用者や視覚障害者にとっては効果はあまりないことがわかった。6.ユニバーサルデザインをめざした新しい交通システムの適用性の研究を行った。過疎地域の公共交通の現状、及び高齢者の特性を踏まえ、ダイヤの最適化を図り、ドアツードア性を高めてしかも料金を安くするシステムを考案した。その結果、市民の利用は予約の手間を除いて、概ね好評であった。
著者
中野 里美
出版者
中部大学
雑誌
現代教育学部紀要 (ISSN:18833802)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.67-80, 2009-03

J・S・Bach (1685〜1750)が、オルガニストとして活躍し、数々のオルガン曲を生み出したワイマール時代を経た後の任地:ケーテンにおいての約5年間は、彼の芸術家としての生涯の中でも、特に大きな転機を迎えることとなる。現在われわれが親しむ器楽曲の大部分は、このケーテン時代(1717〜1723)、いわゆる「クラヴィーア音楽の黄金時代」に書かれている。この「3声シンフォニア」もまた、その時期の所産である。「練習曲」にも関わらず、練習曲を超えた素晴らしい芸術作品として、また今日のピアノ学習者たちにとっての不可欠な教材として、必ずと言って良いほど使用されている。2つの曲集「2声インヴェンション」と「3声シンフォニア」は、同時期に書かれた「平均律曲集」と同じく、一曲も同じ調性のものを持たない。違うのは「平均律曲集」のように、24の全ての調を網羅せず、共に15曲から構成されている点である。その調性は(C、c、D、d、Es、E、e、F、f、G、g、A、a、B、h)で、第1番より第15番に向けて、比較的易しい調から、徐々に調号(bや#)が増えていくように配置されている。通常、ピアノ学習者達は「2声インヴェンション」を学び、ポリフォニーに親しんだ後、「3声シンフォニア」へと移っていく。しかし移行した途端、声部の増加に困惑し、各声部の弾き分けに困難を覚える。音を必死に追いかけるだけの平面的な演奏で精一杯となってしまい、ひいてはこの「3声シンフォニア」をきっかけに、J・S・Bachの作品の演奏を苦手に思ってしまうケースも少なくない。この作品集を通じて、今回は「完全4度音程」及び「完全4度音程で構成される音階」においての解釈と、その演奏における表現法に焦点を絞って、立体的なポリフォニー音楽の演奏への手掛かりについて考えてみた。
著者
丹羽 義信 青井 潔 山田 修治
出版者
中部大学
雑誌
国際関係学部紀要 (ISSN:09108882)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.57-78, 1998-03-25
著者
河内 信幸
出版者
中部大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

ニューディール政策には、公共芸術事業計画(Public Works of Art Project)、財務省芸術救済計画(Treasury Relief Art Project)、連邦芸術計画(Federal Art Project)など多くの芸術計画があり、財務省や雇用促進局(Works Progress Administration)の芸術プロジェクトも実施された。ところが、これらの芸術計画は財政基盤が不安定であり、失業者に対する救済事業か、芸術の向上を図る公的支援かという論争も常につきまとっていた。そのため、芸術計画は政府の支持基盤や政治情勢の変化に翻弄されるのであり、「戦時体制」への移行と非米活動調査委員会(House Un-American Activities Committee)の結成によって終焉を迎えることになるのである。しかし、"文化は社会を映す鏡"などといわれるように、「社会史」の観点から時代状況を総合化しようとすると、ニューディール研究も芸術計画を取り上げないわけには行かないのである。ベン・シャーンはこの1930年代の社会危機を目の当たりにし、ニューディールの芸術計画から大きな影響を受けた芸術家であった。そして、シャーンは「社会」と「人間」を見つめる眼を磨き、強烈な社会意識をもって創作活動に取り組んだのであった。そのため、シャーンの作品には強い「社会的メッセージ」が込められており、冷戦や「ホロコースト」にも眼を背けることがなかったのである。その意味では、シャーンは自らのアイデンティティを問い続けた「社会派リアリスト」であり、作品を通して芸術の社会的意義を確かめようとした芸術家であった。ところで、ニューディールの芸術計画には運営面で多くの問題点があり、計画自体の評価は必ずしも高いわけではない。しかし、連邦芸術計画などに参加した芸術家のなかには、後世に残る仕事へと発展する契機となったケースも多々ある。しかも、短期間であったにせよ、連邦政府の公共政策として芸術計画が実施されたのであり、文化遺産の保存や歴史の記憶・記録という観点からも、ニューディールの芸術計画を再検討する意義があると思われるのである。私は、芸術計画とベン・シャーンを調べるためにアメリカへも調査に出かけたが、シャーン自身は2度ほど日本にもやってきており、京都に代表される日本文化に興味や関心を抱いた芸術家であった。2度目の来日は1960年であり、シャーンが第五福龍丸のビキニ被爆事件をテーマに、『ラッキー・ドラゴン・シリーズ』を制作し始めた頃であった。シャーンはパリのモンパルナスに馴染めず、アメリカに眼を据えて創作活動をしたわけであるが、晩年は東洋文化にも惹かれていったことも忘れてはならないのである。
著者
小栗 成子 柳 朋宏
出版者
中部大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究では、セミダイレクトな添削指導のためのWebシステムERRMarkerをMoodleモジュールとして開発し、あらたな添削指導モデルを構築した。セミダイレクト手法の添削指導は、学習上の弱点に対する学習者自身の気づきを促すために有用で、英語レベルや学習動機に格差がある学習者集団においても、学習者それぞれの学習段階に応じて発生する学習ニーズを的確に把握する事を可能にしている。このセミダイレクト添削手法のMoodleモジュールは、スパイラル型指導の実践に貢献することができる。
著者
渕野 昌 ブレンドレ ヤーグ 酒井 拓史 薄葉 季路 ジョアン バガリア ソウクプ ライオシュ ユハス イシュトバン セントミクロッシ ゾルタン
出版者
中部大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本研究で得られた主要な結果としては, (1)[雑誌論文][5], [4]でのコーエンモデルや, もっと一般に小さなp.o.のside by side productによる強制で得られるモデルの組合せ論的性質を公理化すると考えられる組み合せ論的原理に関する理論の確立, (2) 多くの数学的な反映原理と同値になるFodor-type Reflection Principle (FRP)と名付けたstationary reflection principleのバリアントの定式化と, その理論の確立([雑誌論文][3], [1])があげられる. 特に(2)の研究では, 本研究終了前後の時期に, 従来AxiomRと呼ばれるFRPより真に強いことの知られている原理から証明されていたトポロジー, グラフ理論などでのreflectionに関する結果の多くが, ZFC上FRPと同値になるという結果が得られているが, この結果は, FRPが"正しい"原理の定式化であることを強く示唆しているもの, と解釈できる.
著者
堀部 貴紀
出版者
中部大学
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2020-04-01

耐乾性や高温耐性など多様な環境ストレス耐性と健康機能性を併せ持つ食用サボテンは、 食品としてのみならず、過酷な環境に適応するモデル植物としても大きなポテンシャルを有 している。本研究では、サボテンの環境ストレス耐性をゲノム解読と遺伝子機能解析技術の確立により明らかにする。またメタボローム解析によりサボテンに含まれる特徴的な生体成分の動態を明らかにする。さらに、それらの成果をもとにしてサボテンの機能性や生産性を高める新規栽培方法の検討を行う。