著者
村瀬 隆二
出版者
千葉大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:05776856)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.19-41, 1959
著者
林 史典
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要. 第1部 (ISSN:05776856)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.95-108, 1973-08-31

本稿は,日本字音史のたちばから,法華経の読誦に際してもちいられた字音の体系と性格とをあきらかにしようとする意図のもとになされる研究の,基礎的考察の一部をなすものである。ここでは,法華経の諸音義所載の反切の比較・検討を通じてそれらの相互関係をあきらかにせしめると同時に,誤写およびそれぞれの音義に特有の反切に注目することによって,現存の諸音義にみえる反切の背景を想定し,あわせてこれらの反切のはたしえた役わりについても,一応の歴史的なみとおしをえようとする。
著者
工藤 典代 浅野 尚 内藤 準哉 金子 敏郎
出版者
千葉大学
雑誌
千葉医学雑誌 (ISSN:03035476)
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.333-337, 1981-12

We have experienced 6 patients with the psychogenic hearing impairment in the past 6 months. They were all female and their age ranged from 11 to 13 years. Hearing impairment was bilateral in 5 patients and was unilateral in one. To establish the diagnosis, standard audiometry, speech audiometry Bekesy audiometry, Evoked Response Audiometry (Auditory Brainstem Response and Slow Vertex Response), stapedius reflex test, and tympanometry were performed. The visual field test was also examined and the personality of the patients was tested using Yatabe-Guilford test. The pure tone test revealed that the degree of hearing loss ranged from 40 dB to out of scale. The degree of hearing loss obtained by the speech audiometry was better than that was obtained by the pure tone test. Bekesy audiometry in 11 ears showed type V in 5 and type I in 6. The tympanogram, ERA (ABR and SVR), stapedius reflex were normal in all patients. In two patients, the defect of the visual field was observed. The results of the tests to study the personality of the patients revealed various types of abnormalities. This abnormalities were thought to be the intrinsic factors in this disease. In 5 patients, we found the extrinsic factors in their daily lives. The prognosis of 5 out of the 6 patients was good, but in 1 patient, whose charactor showed to be in a high grade neurotic state, the hearing loss was not changed. We treated her with the co-operation of a psychiatrist.
著者
松田 伯彦 時田 光人 西村 正司 宮野 祥雄
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要. 第1部 (ISSN:05776856)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.101-110, 1975-12-26

教育実習を初めて体験する大学3年次生を用いて,ロールプレイングによる実演が実際の授業過程に及ぼす効果を,統制群法により実験的に検討することを第1の目的とした。さらに,ロールプレイングが,教職への態度・意識の変容および教育実習への動機づけの変容におよぼす影響についてみることを第2の目的とした。結果は次のとうりである。1.ロールプレイング群の内省から,この群では教育実習や教職に対して,強い印象・感動があったことがうかがえた。2.授業技術についてみると,両群とも,最初の授業から最後の授業へ望ましい方向に変化しているが,ロールプレイング群でよりそれが著るしい。特にロールプレイング群では"児童が理解しやすい話し方"をするように変化した。3.授業過程の印象は,両群とも好ましい方向への変化がみられたが,ロールプレイング群でよりそれが著るしかった。4.教職に対する態度では,ロールプレイング群は「教職が精神的満足の得られる仕事だ」 と大きく賛成に変化し,さらに教職に対し"あたたかい"イメージの方向に変化した。5.教育実習への動機づけの変化をみると,ロールプレイング群は積極的・意欲的になった。最後に,実践的研究の問題点にふれ,ロールプレイングの有効性について考察し,さらに教生の指導方法について述べた。
著者
石山 隆
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学環境リモートセンシング研究センター年報
巻号頁・発行日
vol.10, pp.51-52, 2005-05

新彊ウイグルは文型から理系にまたがる基礎科学研究の対象として、また出すとストームの発生、土壌の塩分集積、荒漠化といったような生活環境研究の対象として極めて重要、かつ興味ある地域である。研究発表は長年、新彊ウイグルにおいて調査、研究を行っている5人の研究者によって行われた。上原(緑資源機構)は新彊ウイグル北部のアルタイ地域における実践的な砂漠化防止プロジェクトの成功の詳細を説明した。それによると自然草地の退化面積は自然草地全体の45%近くとなっている。食肉需要により家畜頭数が増加している。羊一頭あたりの草地面積は、4.8ha(1949年)から1.3ha(1995年)に減少したと報告した。杜(農業環境技術研究所)はタクラマカン沙漠の縦断道路の建設と道路周辺の植栽による環境変化、とくに局地気候の変化を放射エネルギーの収支と観測とその解析結果から説明した。安部(防災科学技術研究所)は天山山脈と崑崙山脈のそれぞれ標高2400m、2800mの斜面に気象観測装置を設置してダストの輸送量を見積もった。そして高山帯の氷河に降着するダストの氷河の融解の役割を説明した。石山(千葉大学)はオアシスを形成する河川の水資源総量と衛星データから求めたオアシスの耕作可能地、灌漑農地との関係について報告した。水資源総量がほぼ50億立方平方キロまでは両者は直線の関係があるが、それ以上になると耕作可能地は飽和する。水資源がすべて効率よく利用されるならば灌漑農地とともに耕作可能地も増加してよいはずである。しかし実際には西縁のオアシスのように流域面積が大きくなるほど、耕作可能地の増加につながらないのは、それらの地域では感慨水路の未発達や低い水管技術により、水資源の浪費が大きいことが原因と指摘した。Buhe(北海道環境科学研究センター)は新たに開発した植生指数を衛星データの解析応用し、得られた植生指数からタクラマカン沙漠周辺の土壌水分を推定した。また植生指数から新彊ポプラなどの植生分布を推定した。