著者
藤澤 茜
出版者
学習院大学
雑誌
研究年報 (ISSN:04331117)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.103-118, 2003
著者
広瀬 淳子
出版者
学習院大学
雑誌
人文 (ISSN:18817920)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.119-152, 2011

本稿は学習院大学に埋もれていた華族会館旧蔵洋書についての調査報告である。 明治2 年の布達により新たに華族と称されるようになった旧諸侯(大名)と公卿(公家)たちによって明治7 年に設立された華族会館は、明治10 年に学習院を創立した際、図書館を作る目的で収集していた資料のほとんど即ち和漢書9,159 冊及び洋書1,614 冊を学習院へ寄贈した。 その事実を裏付ける『華族会館寄贈図書目録』が学習院大学図書館書庫に眠っていた。 そのなかの洋書目録は日本語で記載されているため、表示された書名等を手掛かりに原書をすべて同定することは不可能であった。そこで、学習院が明治30 年以前に受入れた洋書のなかで明治10 年(1877 年)までに出版されたものを選び出してその蔵書印等を調査した結果、836 冊の華族会館旧蔵洋書を確認した。そうしてリストを作成すると、明治初期の新しい国造りに向けたコレクションが浮かび上がった。その多くは勝海舟をとおして徳川宗家から寄贈されたものである。Kazoku Kaikan, the Peer's Club established in 1874 by peers, former feudal lords and high court nobles, planned to have its library, and collected books. In 1877 Kazoku Kaikan founded the school named Gakushuin for the children of its members and transferred most of its book collections, 9,159 Japanese and Chinese books and 1,614 Western books to the library of the school, and became the patron of the library. This transfer and the history of individual book became traceable by the recent discovery of the catalogue, prepared in 1879 and written in Japanese under the title of Kazoku Kaikan Kizo-tosho Mokuroku, of the transferred books, within the Gakushuin University Library. The author found out 836 Western books bearing the ownership stamps of the Kazoku Kaikan in the Gakushuin University Library collection, by investigating the books published before 1877, and accepted by Gakushuin Library before 1897. These books were published in the United States of America, Great Britain, France, Germany, etc., and turned out to be a leading collection to promote modernization of Japan in early Meiji Era. Most of the literatures were contributed by the Tokugawa Shogunal Household by the arrangement of KATSU Kaishu. The story about the Japanese and Chinese books donated by the Tokugawa Shogunal Household was described before(No. 8 of this journal).
著者
岡 孝 朴 仁煥 諸 哲雄 尹 泰永 申 政武 張 学軍 馬 新彦 李 国強 黄 詩淳 蘇 恵卿 TAUPITZ Jochen KUNZ Jurgen BIDERBOST Yvo
出版者
学習院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

①日韓台湾ともに(中国梁慧星第二草案も)、法定後見の中の特に成年後見類型では被後見人の能力を制限しているが、2008年の国連障害者権利条約との関係では検討しなおす必要がある。改革の方向性はいくつか考えられるが(「相対的意思能力」概念に依拠して、「意思無能力者の行為は無効である」というルールを活用することなど)、なお十分には立論が詰められていない。②医療行為の同意については、韓国新民法(家庭法院の許可)が日本の立法論としても参考になろう。③任意後見については、2013年から施行されているスイス成年者保護法の「事前支援委託」が参考になる(法定後見と任意後見を併存させている)。
著者
小松 英輔 松沢 和宏 下宮 忠雄
出版者
学習院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1994

この研究の出発点は、言語学習ソシュールの残した自筆原稿や学生の講義ノートで研究者自身がマイクロフィルム撮影し、そこから研究することであった。この段階で我々が実証したことは、マイクロフィルムは専門の技術者にその作製をまかせるより、研究者が自分で影写した方がはるかに安価で上質のものができるということであった。次の段階でこれを全国の研究者に公開した。そのためにマイクロフィルムを長巻のままとせず、帰国して紙に定着させ、整理した上で、分類目録を発行して検索しやすくした。その結果、この資料集から多くの論文や著書が生れた。この研究に対して、日本国内から幾つかの反応があった。その一つは日本人が外国の文化に対してこういうことをやるのは、研究者として謙虚さに欠けるという批判、また、純粋に、資料を提供するという目的でやればいいのに、君の書いた英語版の序文は討論家気取りである等。自分自身の著わした著書は外国でも幾つかの書許の対象になったが、日本国内では、大学院の教科書にも使われるようになった(例、名古屋大学、大学院)同書の英訳版は補遺を伴って全三巻として英国のパ-ガモン書店より発行された(二巻まで既刊)。欧文研究誌FENESTRAはこれらの研究の成果を海外に発信するために企画された。ソシュールの『一般言語学講義』は言語学の「原論」であり、また他の多くの分野の人々に刺激を与えている。この研究誌の発行を通じて、多くの全国の研究者とネットワークを作った。
著者
大橋 洋一
出版者
学習院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究では、大規模災害時における警報・避難に関して比較法研究を進めた。災害対策基本法を始めとして、大規模災害時における住民避難や避難勧告等に関する法令や条例を精査した。わが国では、避難所設置や自宅から避難所への避難が主要な方策とされてきた。しかし、これは十分ではない。その理由は、そうした避難に十分な時間的余裕がない場合が見られるからである。他方、市町村長にとって、迅速に避難勧告や避難指示を発令することは容易ではない。したがって、市長が早く判断を下すことができ、市民が適切な避難行動をとることができるように、市町村は明確な判断基準を策定すべきである。結論として、災害対策基本法の改正が必要である。
著者
正田 義彰
出版者
学習院大学
雑誌
研究紀要
巻号頁・発行日
vol.9, pp.1-14, 1978

学習院男子高等科では希望者を対象とする海外での英語研修を、49年度から夏休みを利用して米国ハワイ州のオアフ島で毎年続けていますが、過去4回の参加者は合計163名に達し、ユニークな学校行事として注目されています。57名という多数の学生が参加した今夏(52年度)は、後述のごとく組織を改めて内容を画期的に充実させたことによって、そのプログラムはほぼ確立したといえを段階に達したので、これを機会にこのセミナーの概要を御紹介したいと思います。
著者
冨田 ゆり
出版者
学習院大学
雑誌
学習院大学史料館紀要 (ISSN:02890860)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.65-77, 2014-03
著者
冨田 ゆり
出版者
学習院大学
雑誌
学習院大学史料館紀要 (ISSN:02890860)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.65-77, 2014-03
著者
近松 鴻二
出版者
学習院大学
雑誌
学習院大学史料館紀要 (ISSN:02890860)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.39-58, 2014-03