著者
高埜 利彦
出版者
学習院大学
雑誌
學習院大學經濟論集 (ISSN:00163953)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.153-154, 2005-07
著者
細川 裕史
出版者
学習院大学
雑誌
学習院大学ドイツ文学会研究論集 (ISSN:18817351)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.41-62, 2006

Welcher Text wurde in Deutschland am längsten gelesen? Zur Bibel und zum "Nibelungenlied" könnte man auch mehrere Volksbücher, zum Beispiel "Eulenspiegel", hinzufügen. Dieses Volksbuch ist noch heute beliebt und davon werden noch immer neue Fassungen und Bearbeitungen geschrieben. Bei der Forschung darüber muss man aber zuerst in Betracht ziehen, dass "Eulenspiegel" eigentlich aus mündlich überlieferten Geschichten entstand und seine mündliche Geburt auf die geschriebenen Werke einen Einfluss ausübte, insbesonders auf seine Frühdrucke im 16. Jahrhundert. Unter den sogenannten Volksbüchern finden sich solche, aus mündlich überlieferten Geschichten stammende Werke, aber nur selten. Damals veröffentlichte man meistens auf Lateinisch geschriebene Sachliteratur oder klassische Romane. Zum größten Teil sind die in der Frühneuzeit in der Volkssprache gedruckten Bücher, die heute oft "Volksbücher" genannt werden, tatsächlich die Übersetzungen davon, und solche angeblichen "Volksbücher" werden heute schon nicht mehr beachtet, im Gegensatz zu "Eulenspiegel". Angenommen wird also, dass der Text "Eulenspiegel" der Nachwelt überliefert werden wird, weil er die Eigenschaft der "Mündlichkeit" besitzt und folglich nicht nur alleine gelesen, sondern auch anderen oder mit anderen erzählt wird. Folgende 5 Aspekte zeigen uns die "Mündlichkeiten" im Text von "Eulenspiegel"; - Die Vorrede, die die Leser I Zuhörer darum bittet, den Text neu I weiter zu erzählen. - Der Stil des "Erzählens". - Die Darstellungen der Geschichten, die sich auf die Leser I Zuhörer im 16. Jahrhundert beziehen. - Der Vorrang der Illustrationen. - Die fahrlässige Redigierung der Überschriften. Zwar ist "Eulenspiegel" ein geschriebener Text, aber er enthält noch die Eigenschaft der "Mündlichkeit" und folglich bleibt er, meiner Meinung nach, immer noch lebendig und übt auf die heutigen Menschen Einflüsse aus.
著者
五味 知子
出版者
学習院大学
雑誌
東洋文化研究 (ISSN:13449850)
巻号頁・発行日
no.16, pp.1-29, 2014-03

众所周知,明清时期对女性贞节的要求极为严格,而要求守护贞节的对象一般是指担负家族传宗接代责任的女性。然而,清代中期甚至连婢女也被列入贞节表彰的对象。如果婢女身处主人家时,那么其忠诚及贞节的对象又是谁呢?明清时期,不让婢女婚配,使其终生服劳役的习俗称为"锢婢",这种现象是在平衡当地的男女比例、结婚需求、婢女身价等要素的过程中产生的。在地方官的著述及善书中,都强调应遏止锢婢,令婢婚配。但当主人染指婢女对自身家庭有利时,善书中并不一定视之为"恶"。尤其当婢女成为妾时,意味着可以提升自己的身份,是一种幸运。另一方面,担心婢女与终生服劳役的奴仆婚配后,婢女会永久固定在"贱民"身份的记载并未见诸史料。同时,婢女出嫁时的条件,究竟是正妻或是小妾好,管窥所见也未有相关记述。由此可见,关于锢婢的社会观念充满了矛盾,这正是贞节、身份与家庭之间剪不断理还乱关系的写照。
著者
福地 純一郎 砂見 しづゑ
出版者
学習院大学
雑誌
学習院大学経済論集 (ISSN:00163953)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.33-45, 2005-04

レベニューマネジメントにおける統計的手法をホテル業を例にとって概観する. 特に, ブッキングデータによって将来の予約客室数および販売客室数を予測する方法について, 確率モデルを仮定した上で詳細に論じる. また, 打ち切られた客室需要量データから確率分布のパラメータを推定する方法についても述べる.
著者
谷川 多佳子
出版者
学習院大学
雑誌
人文 (ISSN:18817920)
巻号頁・発行日
no.12, pp.41-60, 2013

ライプニッツ(1646-1716)はデカルト(1596-1650)より50 年後にドイツで生まれた。17世紀後半のヨーロッパは、アカデミーや学問のさまざまな分野でデカルト主義が大きく浸透していた。ライプニッツはデカルト哲学に強い関心をもち、若い頃のパリ滞在期には熱心にデカルトの稿を収集した。しかしライプニッツの哲学は、デカルトとは異なる多様な視点を有し、デカルト主義を超える業績をさまざまな領域で示していく。以下、本稿では次の3 つの問題設定から、ライプニッツ哲学の特徴、独自性を、とくにデカルト哲学との対比、ライプニッツのデカルト主義批判を通して明らかにしていく。(1)力学における力の保存の問題について、デカルト、マルブランシュへの批判を通してライプニッツは形而上学や生命論にもつながる「力」の概念を確立する。(2)1695 年以降、『新たな説』から『モナドロジー』にいたるモナド論で、とくに魂と表象について、デカルトとの大きな差異があらわれる。(3)魂と生命について、当時の生物学や医学との関連を探りつつ、ライプニッツの生命論の意味を考察する。 Leibniz(1646-1716) was born in Germany 50 years after Descartes(1596-1650). In the late 17th century of Europe, Descartes' philosophy and science pervaded the academic world and various other elds. Leibniz had a strong interest in Cartesian philosophy in his youth, eager to collect the drafts of Descartes when he stayed in Paris for about three years. In the formation of his philosophy, Leibniz had a variety of di erent perspectives, and exhibited them in various areas, exceeding the Cartesian sciences. From the three problems set out below, we try to clarify the original features of the philosophy of Leibniz, in contrast with Cartesian philosophy.(1)Power conservation in mechanics: Leibniz established the concept of power by criticizing Descartes and Malebranche.(2)Reading "Monadology"(1714) and "New theory"(1695), we study the problem of representation and soul, and thus show the di erence between Descartes and Leibniz.(3)Life and soul: while exploring the relationship between biology and philosophy at the time, we consider the meaning of the life theory of Leibniz.
著者
宮武 慶之
出版者
学習院大学
雑誌
人文 (ISSN:18817920)
巻号頁・発行日
no.13, pp.252-223, 2014

江戸時代を通じ溝口家は新潟新発田を中心とした下越地方を治めた。歴代藩主は文芸や茶の湯に親しんだため、多くの道具を所蔵した。それらの道具の大半は明治三七年の売立およびそれ以前の個人取引で流出した。溝口家の売立目録は確認されていない。調査により松山喜太郎(一八三六─一九一六)による「つれづれの友」を息子・米太郎(一八七〇─一九四二)が写した写本の存在を確認した。「つれづれの友」には溝口家の売立に関する記述があり、この点から当時の周縁を明らかにする。本稿では筆者のこれまでの調査から美術品の移動とそれに関係する人物の関係、溝口家の当時の家政状況などを明らかにした。調査により溝口家の道具流出は当時の当主であった溝口直正の意向と次女・久美子の輿入れも関係していることが判明した。明治期の溝口家のコレクションの大半が流出する点を明らかにすることができれば近世大名家の道具流出の実態の一例を溝口家においてみることができるものと考える。In the Edo period, the Mizoguchi House governed the Shibata-Niigata district. In Meiji 37, items from the Mizoguchi House were sold off. However, very few records from those days remain. A writer discovered Tsurezure-no-tomo, which is a document articling the sale of items in the Meiji Era. Tsurezure-no-tomo was written by Ginsho-an, Kitaro Matsuyama. In a part for a main subject, the background out of which the tool of Mizoguchi house flows Tsurezure-no-tomo into reference is discussed.
著者
宮武 慶之
出版者
学習院大学
雑誌
人文 (ISSN:18817920)
巻号頁・発行日
no.13, pp.252-223, 2014

江戸時代を通じ溝口家は新潟新発田を中心とした下越地方を治めた。歴代藩主は文芸や茶の湯に親しんだため、多くの道具を所蔵した。それらの道具の大半は明治三七年の売立およびそれ以前の個人取引で流出した。溝口家の売立目録は確認されていない。調査により松山喜太郎(一八三六─一九一六)による「つれづれの友」を息子・米太郎(一八七〇─一九四二)が写した写本の存在を確認した。「つれづれの友」には溝口家の売立に関する記述があり、この点から当時の周縁を明らかにする。本稿では筆者のこれまでの調査から美術品の移動とそれに関係する人物の関係、溝口家の当時の家政状況などを明らかにした。調査により溝口家の道具流出は当時の当主であった溝口直正の意向と次女・久美子の輿入れも関係していることが判明した。明治期の溝口家のコレクションの大半が流出する点を明らかにすることができれば近世大名家の道具流出の実態の一例を溝口家においてみることができるものと考える。
著者
東 みづほ
出版者
学習院大学
雑誌
学習院大学国語国文学会誌 (ISSN:02864436)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.63-71, 1975
著者
有賀 夏紀
出版者
学習院大学
雑誌
人文 (ISSN:18817920)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.222-210, 2015-03

本稿は、「神道集」巻三「稲荷大明神事」におけるダキニ天信仰の考察をとおして、本書の儀礼テキストとしての側面を論じるものである。本文を検討した結果、つぎのような特徴が明らかになった。まず、本章段は密教の修法であるダキニ法の思想を取り込み、それを対句表現などの修辞を用いて構成していること。その際、中心の辰狐王菩薩と囲繞する眷属たちの尊容を列記することで、儀礼の本尊図像を連想させるような叙述になっていること。さらに、現世の利益とともに後生の救済を強調していることの三点である。これら修辞がほどこされた叙述は、表白や願文に通じるものであり、辰狐王菩薩と眷属たちの描写は、本尊図像を前に読み上げられるといっそう効果的である。また、後生守護の功徳は、法会の場で聴衆をつよく惹きつけるものとなる。このように、本章段はダキニ天信仰の要素を、仏事法会の場の言辞としてふさわしいかたちで享受しているのである。This paper is a study of the ritual aspects of Shinto-shu (神道集) through investigation of the Dakini faith (ダキニ天信仰) as it is presented in the Shinto-shu text "Inari-daimyojin-no-koto"(稲荷大明神事).Several characteristics are detected. First, this book reflects the notion of the Dakini-hou (ダキニ法), which is a ritual of esoteric Buddhism, comprised of the rhetoric of antithetical phrases. Second, it implies Buddhist iconography, which was used in religious rituals, by describing the images of Shinko-ou-Bosatsu (辰狐王菩薩) and his followers. Third, it emphasizes the divine grace of this life and the relief to come after death. These findings remind us of hyobyaku (表白) and ganmon (願文), and the passage of Shinko-ou-Bosatsu and his followers would be truly impressive especially when they were read in front of Buddhist iconography.To conclude, this text willingly accepts the elements of the Dakini faith in Buddhist rituals.
著者
有賀 夏紀
出版者
学習院大学
雑誌
人文 (ISSN:18817920)
巻号頁・発行日
no.13, pp.222-210, 2014

本稿は、「神道集」巻三「稲荷大明神事」におけるダキニ天信仰の考察をとおして、本書の儀礼テキストとしての側面を論じるものである。本文を検討した結果、つぎのような特徴が明らかになった。まず、本章段は密教の修法であるダキニ法の思想を取り込み、それを対句表現などの修辞を用いて構成していること。その際、中心の辰狐王菩薩と囲繞する眷属たちの尊容を列記することで、儀礼の本尊図像を連想させるような叙述になっていること。さらに、現世の利益とともに後生の救済を強調していることの三点である。これら修辞がほどこされた叙述は、表白や願文に通じるものであり、辰狐王菩薩と眷属たちの描写は、本尊図像を前に読み上げられるといっそう効果的である。また、後生守護の功徳は、法会の場で聴衆をつよく惹きつけるものとなる。このように、本章段はダキニ天信仰の要素を、仏事法会の場の言辞としてふさわしいかたちで享受しているのである。This paper is a study of the ritual aspects of Shinto-shu (神道集) through investigation of the Dakini faith (ダキニ天信仰) as it is presented in the Shinto-shu text "Inari-daimyojin-no-koto"(稲荷大明神事).Several characteristics are detected. First, this book reflects the notion of the Dakini-hou (ダキニ法), which is a ritual of esoteric Buddhism, comprised of the rhetoric of antithetical phrases. Second, it implies Buddhist iconography, which was used in religious rituals, by describing the images of Shinko-ou-Bosatsu (辰狐王菩薩) and his followers. Third, it emphasizes the divine grace of this life and the relief to come after death. These findings remind us of hyobyaku (表白) and ganmon (願文), and the passage of Shinko-ou-Bosatsu and his followers would be truly impressive especially when they were read in front of Buddhist iconography.To conclude, this text willingly accepts the elements of the Dakini faith in Buddhist rituals.
著者
山本.章博
出版者
学習院大学
雑誌
学習院高等科紀要 (ISSN:18813577)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.180-175, 2012-11
著者
下田 誠
出版者
学習院大学
雑誌
人文 (ISSN:18817920)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.107-136, 2008

筆者は2008 年8月26 日に上海博物館所蔵青銅兵器の調査を実施した。上海博物館は銘文を持つ戦国時代(紀元前5世紀半ばから紀元前221 年)製造の青銅器を多数所蔵する。 今回、総合的な金文著録である『殷周金文集成』(全18 冊、中華書局、1984 年~ 1994 年)に収録されている15 件の有銘青銅兵器について調査を実施した。本稿はその調査報告である。この15 件は戦国七雄の中でも中原に位置した戦国三晋諸国(韓・魏・趙)において製造された青銅兵器(以下、三晋兵器と略称)である。 2007 年4月、『殷周金文集成(修訂増補本)』(全8冊)が刊行された。本書は『集成』の修訂増補版であるが、とりわけ戦国青銅兵器部分について面目を一新する内容となっている。本調査は新版の性格と出版の意義を改めて示すことになった。本稿では実見した15 件の青銅兵器銘文の分析を基礎に、『集成』収録の三晋兵器全体(141 件)について旧版との移動を確認した。 検討の結果、新版では60% を超える新模本の作成が見られ、近20 年の戦国青銅兵器研究の成果をふまえた時期区分の精密化や新しい研究の積極的な採用など見られることを指摘した。本書は今後の戦国文字・戦国史研究の展開にかかせない必備の金文著録といえる。This article describes our investigation report which was carried out on bronze weapons at the Shanghai Museum, on 2008/08/26. The Shanghai Museum has a collection of numerous bronze weapons (of the San Jin 三晋), created during the Warring States Period in China. With the provision of scientifi c research expenses and also of support from all concerned, we were able to gain access to collections normally inaccessible. As a result of our investigation, we succeeded in confi rming the erroneous/missing world and phrases in Shiwen 釈文(The Chinese University of Hong Kong Institute of Chinese Studies,2001),which is supposed to contain the same contents as Yinzhou Jinwen Jicheng (Zhong Hua Book Co.1983 ~ 1994).The result of our investigation reveals the characteristic features of Yinzhou Jinwen Jicheng (revised and expanded edition)(Zhong Hua Book Co,2007), and also the signifi cance of its publication.