著者
尾上 哲治 永井 勝也 上島 彩 妹尾 護 佐野 弘好
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.110, no.4, pp.222-236, 2004-04-15
被引用文献数
5 22

九州・四国のジュラ紀新世〜白亜紀古世付加体である三宝山付加コンプレックスから産出する玄武岩の産状・岩相及び岩石学的特徴を記載し,化学組成(主成分元素,微量元素)を検討した.玄武岩類は,主に泥質岩および玄武岩質火山砕屑岩基質中に岩塊として産出し,interpillow limestoneを伴う枕状溶岩と塊状溶岩,玄武岩角礫岩,ハイアロクラスタイトから構成される.玄武岩の産状からは陸源砕屑物の堆積場で噴出した証拠は認められない.変質による移動が少ないと考えられている元素(Ti,Zr,Nb,Y)を用いた地球化学的判別図では,多くの玄武岩がTi,Nbに富む海洋島玄武岩(OIB)に類似する.したがって,三宝山付加コンプレックスの玄武岩は,太洋域でのプレート内火成活動によって形成された海山に起源を持つと考えられる.
著者
大西 郁夫
出版者
日本地質学会
雑誌
地質学論集 (ISSN:03858545)
巻号頁・発行日
no.39, pp.33-39, 1993-03-29

中海・宍道湖周辺地域の過去約2400年の最上部完新統はイネ科花粉帯に属する。この花粉帯は次の4亜帯に細分される。スギ亜帯:約2400年前〜西暦約700年。この亜帯は高率のスギ属とイネ科で特徴づけられ, 湖周辺の低地にはスギ林がひろがっていた, 水田の開発はこの亜帯の初めに始まった。カシ・シイ亜帯:西暦約700年〜約1500年。この亜帯の初めにスギ属花粉は低率となる。イネ科とカシ類・ナラ類などの広葉樹の花粉は高率である。開発は更に進み, 水田は低地の大部分を被ったが, 丘陵地では照葉樹林が繁茂していた。マツ亜帯:西暦約1500年〜約1930年。この亜帯は二葉マツ類著しい高率で特徴づけられる。人為的な影響により, 照葉樹林は急速にアカマツの二次林に変わっていった。マツ・スギ亜帯:西暦約1930年以後。この亜帯はスギ属の増加で特徴づけられる。いたるところでスギが植林された。
著者
藤 則雄 北中 拓夫
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.94, no.2, pp.137-140, 1988-02-15
被引用文献数
1
著者
茅原 一也 布施 弘
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.69, no.814, pp.324-325, 1963-07-25
著者
西脇 親雄
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.90, no.5, pp.369-370, 1984-05-15