著者
井上 寛
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, 1999-01-20

Milionia fulgida Vollenhovenのボルネオ亜種はM.fulgida reducta Gaede,1914として知られるが,reductaは初めaberrantとして提出され,規約のもと亜種より下のtaxonと考えられる.この名称を種群名として適格としたのは,従ってProut(1932)となるが,M.elegans reducta Rothschild,1926の一次ホモニムとなって使用できないので,新名borneensisを提出した.一方,Prout(1931)はM.elegans reducta Rothschild,1926をM.fulgida reducta Gaede,1914の一次ホモニムと考え,置換名conductaを提出していたが,上述のようにreducta Rothschild,1926が有効なので,conducta Prout,1931をそのシノニムとした.
著者
西中 康明 石井 実
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.202-216, 2006-06-30
参考文献数
36
被引用文献数
10

里山林における下刈りがチョウ類の種多様性および群集構造に与える影響を明らかにするために,1999年および2001年に,大阪府北部の三草山の里山林「三草山ゼフィルスの森」においてトランセクト調査を行った.調査地の林床は1999年にはササに被われていたが,2000年の秋以降,下層植生の下刈・非下刈帯を25m間隔で縞状に配置する管理(縞状管理)が試験的に行われた(Fig. 2). 2年間の調査の結果,合計52種1750個体のチョウ類が観察された(Table 1).そのうち日華区系(日浦, 1973)の種は35種(4種の日本固有種を含む)と全体の約67%を占めた.寄生植物に注目すると,落葉広葉樹食者(14種)や高茎草本食者(11),藤本食者(8),低木食者(7)などが多かったが,常緑広葉樹食者(2)は少なかった.低木食者にはササ食者を含めたが,そのうち3種のヒカゲチョウ類(クロヒカゲ,ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲ)が両調査年ともに最上位の優占種であった(Table 2).このほか,落葉広葉樹食者であるミヤマセセリやミズイロオナガシジミ,アカシジミ,高茎草本食者であるヒメウラナミジャノメやジャノメチョウなども優占種に含まれた.チョウ類の種数と個体数は,縞状管理の完成前(1999年)の調査では41種975個体であったが,完成後(2001年)には46種775個体となり,種数は増加したものの,個体数は減少した(Table 1).チョウ類群集の種多様度や均衡度(H', 1-λ, J')は,いずれも2001年(3.99, 0.89, 0.72)のほうが1999年(3.40, 0.83, 0.64)よりも高かった.2001年のみに確認されたチョウ類は11種で,その中にはミドリヒョウモンやオオウラギンスジヒョウモンなどの森林性草本食者やウラミスジシジミ,ウラキンシジミ,ウラジロミドリシジミなどのゼフィルス類,環境省のレッド種であるオオムラサキなどが含まれていた.一方,1999年のみに確認されたチョウ類は6種で,そのうちの半数はオープンランド性の種(イチモンジセセリ,ジャコウアゲハ,ツバメシジミ)であった.寄生植物や成虫の食物,分布,化性などに基づいて分類した各グループの種の割合は,種数については調査年間での違いは認められなかった(Table 3).しかし,個体数の割合については,両調査年とも,日華区系の種であり,多化性,樹液食,ササ食の種でもあるクロヒカゲ,ヒカゲチョウ,サトキマダラヒカゲの3種が優占していたが,これらの種の割合は2001に大きく低下した(Tables 2, 3).それに対して,2種の1化性ヒョウモンチョウ類(ミドリヒョウモン,メスグロヒョウモン)を含む花蜜依存種や森林性草本食のチョウ類の個体数は2001年に増加した.季節変化をみると,種類は1999年には6月(16種)と8月(19)に2つの,2001年には6月(19),7月(16),8月(18),9月(12)に4つのピークが認められた(Fig. 3).密度については,両年ともに6月と9月にピークが認められたが,9月のピークは1999年(約フ5個体/km)の方が2001年(35)よりも高かった.また,種多様度(1-λ)は,両年とも5-9月の間,約0.8前後で比較的安定していたが,夏期と秋期については2001年の方がやや高かった.ヒョウモンチョウ類の密度は1999年より2001年の方が高く,特に9月下旬に最大(約3.5個体/km)となった.それに対して,ヒカゲチョウ類では2001年に密度が低下し,特に夏世代の密度は1999年(最大約65)に比べて,2001年(30)は2分の1以下であった(Fig. 4).以上のような結果から、縞状の下層植生管理は,調査地のチョウ類群集の種構成に大きな影響を及ぼさす,優占種であるササ食者の密度の低下や森林性草本食者の増加などを通じて,群集の種多様度を増加させることが示された.
著者
泉 健司 加納 一三 佐々木 健二
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.155-162, 1984
被引用文献数
1

従来,翅の形態の比較検討は数個所の測定値の相互比などにより行われてきた.筆者らはカラスアゲハの翅形の地理的変異を比較検討する目的で前後翅9部位の長さを測定し,さらに理論性と客観性を加える目的で主成分分析を行った.その結果,第1より第4主成分(Z_1〜Z_4)に意義のあることを確かめることができた.Z_1は大きさを表わす主成分で,台湾産の集団は小型であることがわかった.また他の地域集団間では,差異はほとんど認められなかった.形を表わすZ_2〜Z_4では地域差が認められた.Z_2は前翅の細長さを,Z_3は後翅の細長さを,そしてZ_4は後翅の幅を表わす主成分であった.Z_2とZ_3を座標軸として得られた個体の散布図をみると,地理的に近接する地域集団は互いに似た形態を示すことが多い.しかし,中国の上海,韓国のソウル,済州島,日本の本州,中之島,および台湾から得られた個体は,F(後翅基部から第4脈末端までの長さ)が長く後翅が比較的細長い傾向がみられ,前翅は細長いものからずんぐりしたものまであったのに対し,奄美より西表にかけての島娯群,紅頭喚および八丈島から得られた個体は,いずれもC(前翅翅端から第1b脈末端までの長さ)とFが短く,前後翅ともにずんぐりとした傾向を示すことがわかった.

3 0 0 0 OA 谿間にて(1)

著者
北 杜夫
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
やどりが (ISSN:0513417X)
巻号頁・発行日
no.22, pp.4-7, 1960-06-01
著者
有田 豊 木村 正明 大和田 守
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.60, no.3, pp.189-192, 2009-09-30

チュラスカシバ(新称)Paradoxecia chura Arita,Kimura&Owada,sp.nov.本部半島乙羽岳で9月に性フェロモン・ルアーに誘引された雄1頭が採集されている.腹部2-7節の各節に幅広い黄帯があることで,同属の種と区別できる.Paradoxeciaは亜熱帯アジアから12種が知られているが,日本からは今まで記録がなかった.クロスカシバ(新称)Nokona nigra Arita,Kimura&Owada,sp.nov.腹部が黒く,黄帯を欠いているので,同属の種とは容易に区別できる.沖縄島ヤンバル地域で6月と9月に採集されている.
著者
岸田 泰則 猪又 敏男
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.49-51, 1993-08-30

著者らはボルネオから未記録のリボンマダラガ科に属する1新種を見出し,記載した.リボンマダラガ科Himantopteridaeは,マダラガ科Zygaenidaeに近縁な小さな科で,後翅が細長い棒状をなすか後翅の一部が同様に変化した特異な外形を有する種群で構成される.アジアとアフリカに分布し,アジアでは広義のヒマラヤ地域とミャンマー,ジャワ,スマトラに2属4種2亜種が知られる.今回記載したボルネオ産は,アジアでの同科5つ目の種となる. Himantopterus nobuyukii Kishida & Inomata, sp. n.インド東部のナガ丘陵から記載されたH. dohertyi Elwesおよびジャワから記載されたH. fuscinervis Wesmaelに近縁であるが, donertyiとは前後翅の形状が異なる他,頭部,胸部,および腹部の色調の違いで区別され,またfuscinervisとは前翅の色が薄墨色で橙黄色とはならないことで区別できる.種小名は,本種を採集され著者らに研究をゆだねられた川崎市の小林信之氏に因む.
著者
矢後 勝也 矢田 脩
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.181-184, 2002
参考文献数
11

2001年4月23日,福岡市西油山にて採集されたウラギンシジミCuretis acuta Moore,1877の越冬個体1♀を用いて採卵実験を行ったところ,蔵卵数と生存日数に関する著しい結果が得られた.この個体はやや汚損していたが,翅型は明らかに秋型の特徴を表わしており,前年秋に羽化した越冬個体と判断された.筆者らは本個体を用いて,原則として1日おきに採卵実験を行った.実験にはナイロン製のネットでできたケージを使用し,食草としてフジの新芽を入れ,午後の一定時間に高さ約1mの屋外で採卵した.また採卵時以外の時間帯はインキュベーター(20±1℃;14L-10D)による室内保管を行った.その結果,本個体は捕獲後87日間生存し,その間の産卵総数は343卵を記録した.本個体の産卵能力のピークは4月下旬から5月上旬で,その後,日々の経過につれて産卵数の減少が見られたが,7月中旬に死亡するまで本個体は確実に有精卵を産んでいた.本種の越冬♀は神奈川県や九州では3月下旬から産卵を始めるといわれており,それゆえ本個体も採集以前の時点で,すでにかなりの卵を産んでいたと想像される.本種の♀は条件が整えば,おそらく約400卵あるいはそれ以上の産卵能力を持つものと考えられる.本個体は明らかに越冬個体であるので,その羽化は前年の9月から10月に行われたとすると,本個体は10から11ヶ月間生きていたと考えられる.筆者らが知る限り,多化性かつ成虫越冬するチョウでこのような長期生存するものは,国内ではクロコノマチョウMelanitis phedima(Cramer,1780)(法西,1996,2001;白水,2000;石島・中島,2001;森田,2001)を除いて他にいない.
著者
有田 豊 大和田 守
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.1-4, 2006-01-10

ホソハマキモドキガ科は旧北区から54種類が記録されている(Diakonoff, 1986).また本邦からは21種類産することが知られている(Arita, 1987).国立科学博物館が行っている皇居の蛾類調査でこの昼飛性のホソハマキモドキガ科の未記載積の一種が採集された(Owada et al., 2000).またこの未記載種は赤坂御用地からも見出された(Owada et al., 2005).精査の結果この種類は今までに知られていない新種と認められた.Glyphipterix mikadonis sp. nov. トウキョウホソハマキモドキ(新称)(Figs 1-4) ホソハマキモドキとしては中型の種類で,前翅後縁上の薄い黄色の2紋が特徴的で,容易にほかのホソハマキモドキと区別される.皇居吹上御苑と赤坂御用他のやや開けた草地で5月下旬から6月上旬の日中に飛翔しているものや草地のスイーピングによって得られた.
著者
北原 曜
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.1-4, 2014-04-25 (Released:2017-08-10)

Interspecific hybridization between Thymelicus sylvaticus and T. leoninus was carried out by placing in cages. Nine F1 hybrid adults between T. leoninus ♀ and T. sylvaticus ♂ were obtained.
著者
阿江 茂
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.12, no.4, pp.65-89, 1962-08-20 (Released:2017-08-10)
被引用文献数
1

(1)筆者は1957年から生物の種間の本質的な差を調査して,その分化の過程を研究するために,日本及び北米産のアゲハチョウ属を用いて,種間交配を行ってその受精率,ふ化率,羽化率,種間雑種の生殖能力等より種間の近縁度を調ペ,又種の差を形成している形質の遺伝様式を研究している.1957年度はロッキー山生物学研究所において,それ以後は南山大学において研究を続けているが,この研究の完成には長年月を要するので,中間報告としてこれまでの研究結果を要約した.(2)交配はhand pairing法により,採卵には螢光照明を用い,幼虫飼育には普通の飼育箱を利用した.(3)クロキアゲハ×ロッキーキアゲハ,キアゲハ×ロッキーキアゲハ,クロキアゲハ×キアゲハの3種の交配は種内交配と殆んど同程度の受精率,ふ化率等を有している.(4)1対のクロキアゲハ♀×ロッキーキアゲハ♂より78♂♂と1〓を得,2対のロッキーキアゲハ♀×クロキアゲハ♂から10♂♂と20♀♀を得た.成虫は殆んどクロキアゲハと同様で,♂♀共に生殖可能であった.(5)キアゲハ×ロッキーキアゲハの3対の交配から3♀♀2♂♂を得た.成虫は大体両親の中間となった.(6)クロキアゲハ×キアゲハの1対の交配から6♂♂3♀♀1〓を得たが,成虫は後翅眼状紋が両親の中間である以外は,ほぼクロキアゲハと同様であった.(7)アゲハ×キアゲハ,アゲハ×クロキアゲハ,アゲハ×ロッキーキアゲハの3種の交配では大部分の卵が受精し,過半数に近くふ化したが,得られた成虫はすべて小形で♂のみであった.(8)上記の3交配より得られた成虫数及び外見は夫々,11対より29頭(両親の中間)3対より10頭(クロキアゲハに似る),1対より5頭(両親の中間)であった.食草は主にセリを用い,第1第2の交配ではカラタチも用いた.幼虫,蛹は夫々大体両親の中間となった.(9)アゲハ×クロアゲハ,モンキアゲハ,オオガアゲハ,ナガサキアゲハの4種の交配は夫々数対又はそれ以上より卵を得た.受精率,ふ化率等は一般に非常に低く,最良の結果を得たアゲハ×オナガアゲハの交配でも,3令幼虫の終期に達したのみであった.(10)アゲハ×カラスアゲハ,ミヤマカラスアゲハの交配の受精率,ふ化率等も非常に低く夫々1令幼虫,2令幼虫で死亡した.(11)アゲハ×メスグロオオトラフアゲハの1対の交配の受精率は高かったが,ふ化したのは1頭のみで蛹期で死亡した.幼虫,蛹は小形である他はメスグロオオトラフアゲハと同様で,食草にはユリノキを用いた.(12)モソキアゲハ×クロアゲハ,シロオビアゲハ×クロアゲハ,シロオビアゲハ×モンキアゲハの3種の交配では,大部分の卵が受精し過半数がふ化したが,得られた成虫はやや小形ですペて♂であった.(13)上記の3交配より得られた成虫数及び外見は夫々,5対より1 頭(両親の中間),1対より4頭(両親の中間),1対より18頭(シロオビアゲハに似る)であった.幼虫,蛹も大体両親の中間であって,食草は主としてナツミカンを用いた.(14)ナガサキアゲハ×モンキアゲハ,ナガサキアゲハ×オナガアゲハ,オナガアゲハ×クロアゲハの夫々1対の交配は,夫々蛹期(2頭)蛹期(1頭)5令幼虫期(1頭)に達した.(15)カラスアゲハとミヤマカラスアゲハの1対の交配からほぼ両親の中間となった2♂♂を得た.幼虫の食草にはイヌザンショウを用いた.(16)カラスアゲハ×クスノキアゲハの交配で2個の受精卵を確認したがふ化しなかった.(17)カラスアゲハ×モンキアゲハの健全な5対の交配から得た189卵のいずれからも発生開始を認め得なかった.(18)キアゲハ,クロキアゲハ,ロッキーキアゲハは互に非常に近縁と考えられるが,ロッキーキアゲハの1化性が雑種において複雑な遺伝様式を示すものと思われ,顕著な逆交配の差を生じた.(19)アゲハは上記の3種に対して非常に近縁ではなく,種間交配の点からアゲハをキアゲハ群の典形的な一員とすることは出来ない.(20)アゲハと"ク口アゲハ群"は幼虫の色彩が類似しているが,その関係はアゲハとキアゲハ群の間の関係よりはるかにはなれている.

2 0 0 0 OA 愚問賢答

著者
吉田 眞日出
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
やどりが (ISSN:0513417X)
巻号頁・発行日
vol.1958, no.14, pp.1-3, 1958-02-20 (Released:2017-08-19)
著者
田中 章
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1-2, pp.28-31, 1967-02-25 (Released:2017-08-10)

鹿児島市で採取したクロアゲハ♀より採卵して得た5卵より,クロアゲハとモンキアゲハの種間雑種と推定される成虫3♂♂を得た。これらの個体はモンキアゲハとクロアゲハの両種の特徴を有し,阿江によって得られた研究室における種間雑種とほぼ同様であった。従って上記のクロアゲハ♀は野外においてモンキアゲハ♂と交配したものと考えられる。

2 0 0 0 蓬莱探蝶記

著者
大塚 一寿
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
やどりが (ISSN:0513417X)
巻号頁・発行日
vol.1967, no.51, pp.2-15, 1967
著者
北原 曜
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.53-66, 2022-07-31 (Released:2022-09-09)
参考文献数
13

Following up on many eyewitness reports of Eastern Pale Clouded Yellow (Colias erate) in the Alpine Clouded Yellow (C. palaeno) habitat in the Asama mountain range as well as several reports of C. erate ♂ mating with C. palaeno ♀, distribution surveys and feeding and mating studies were conducted to clarify the presence and effect of C. erate in the C. palaeno habitat. The results confirmed mating interference of adult C. erate ♂ with C. palaeno in C. palaeno habitats of Mt. Yunomaru and Mt. Eboshi but that geneticintrogression was unlikely. Measures for the conservation of C. palaeno were discussed.